こんにちは、非常勤ライターのひにしです。
好物は練り物全般です。
私事ですが、ちょっと前にこんな「かまぼこ」にまつわるツイートをしまして、2.2万RTとウソみたいにバズりました。
会社の若手女子を少しでも元気になればいいなと思って小田原のかまぼこ作り体験に誘ったんだけど、20代の若い子にとってかまぼこ&ちくわ作りで本当にテンションが上がるのか急に不安になってきた。かまぼこさんってあだ名になりそう。いやもうなってるかもしれなくて震える。好物あだ名嬉しいけども
— ひにしあい (@sunwest1) November 11, 2018
誘った後輩も偶然、誘われたことをツイートしたら…
いろいろ落ち込むことが重なって、つらい…ってなってたら会社の女先輩が「パーっと気晴らしにいこ!!!箱根に手作りかまぼこ作れるところあるから!!!行こ!!!ちくわも作れるよ!!!!」って励ましてくれて、多分この人本当にいい人なんだなって思った
— 名古屋みさと (@haa_cha) November 11, 2018
ツイッターの奇跡!みたいになってしまい、とんでもなくバズりました。
そうこうしていたら…
鈴廣の鈴木と申します。
— 鈴木智博 @11代目見習い (@TOMOHI0420) November 11, 2018
人を幸せに出来る蒲鉾!冥利です。
また、作りにいらしてください。
かまぼこメーカー「鈴廣」の11代目に届いてしまうことに…。
いやー鈴廣さんのかまぼこ作り体験はね、前に行ったことあって本当最高だったんですよ…。
中の人も作りに来いって言ってくれてるしね、東京から余裕で日帰りで行けるし、やっぱり後輩も励まさないといけないからね…って事で、
いってきました。鈴廣かまぼこの里
小田原から箱根登山鉄道に乗り換えて2駅。駅を出ると直結でこの「かまぼこの里」が。周辺にも鈴廣さんが運営する様々な「かまぼこ」にまつわる施設がむちゃくちゃあります。
そして、かまぼこ作り体験ができるのが…鈴廣かまぼこ博物館!
ちなみに、ここから出てくるほぼ全ての写真を後輩が撮影しているのですが、この後輩、個人Twitterで8万フォロワーを抱えるとんでもない人なので、顔はおろか姿すらも出てきません。姿は見えないのですが…
"かまぼこ体験二人旅"のはじまりはじまり〜
さっそく博物館に入ると…
入り口からなんかもうすごい。社会科見学に来た気分!
体験プログラムも想像以上にいっぱい!
今回私たちが予約した、「かまぼこ・ちくわ手づくり体験」は…
第1回以外は全部満席…事前の予約は必須な模様。でも、こんな貴重な体験を一人1500円(税別)で出来るってほんとお得…。やばい…。
他の体験は?
あげかま手づくり!!これは簡単そうだし、好きな形に作れるのかわいいなあ。
どうぶつ寿司〜〜〜!え〜むっちゃくちゃかわいい!小さいお子さまとの体験なら絶対これだわ。いやー全部体験したくなる〜〜〜〜〜〜!
けど、予約時間が迫って来たので…
「かまぼこ・ちくわ手づくり体験教室」へ!
1回で30人くらい一気に体験できるようになっている広いスペース。
久々だし、うまくできるかな〜。そして、後輩は楽しんでくれるかな〜と思いながら、まず準備。エプロンと髪の毛が落ちないようにキャップをかぶります。
準備ができたら、他の参加者の方と共に体験スペースへ…。朝なのに、人数多い。人気だなあ…。
手を洗って自分の番号の台へ行くと、すり身、棒、かまぼこ板、包丁が。
かまぼこ板に名前を書き込んだら準備完了です。
ここで、かまぼこ作りの先生がいきなり登場!
ここから、ものすごい華麗に「かまぼこ板にすり身をのせる」作業をします。
これが、素人には想像以上に難しすぎる!!!
行う工程は
- すり身をよく練る
- かまぼこ板にすり身をのせる
- あの形に整える
なのですが、簡単にはいきません。
まず、すり身をよく練る。
こんな感じにすり身を横に広げて練るのを3回くらい繰り返します。ここでよく練らないと「すが入る」状態のかまぼこになるから、しっかり練るのが重要だそう。
すり身が結構固いから、見た目以上に苦労はするけど、まあ大丈夫。
ここまでそんなに苦労はない。問題はここからなのです。
とりあえず、先生の神業を見てもらおう。
後輩が感動のあまり上げた動画がこちらだ。
小田原にある鈴廣へ行って、かまぼこ作り体験をしてきました。これは魚のすり身をかまぼこ板に美しく付ける職人さんの動画です。 pic.twitter.com/5GAamKYsaG
— 名古屋みさと (@haa_cha) December 15, 2018
ものすごい美しさで、練られたすり身がかまぼこになっている。しかも信じられない早さで。
これを工程で説明すると、
かまぼこ板を立てて…
練ったすり身の半分まで寄せて行く
そして残ったすり身を少しずつのせていって、形を整える…
整える……?
…………整える………………。
ちなみに同じ工程を行なっている時の先生のお手本がこちら。
え、うん、あの…
私のと全く違う!!!!!!
この辺りで筆者のかまぼこの全く整わなさっぷりに後輩が爆笑しはじめます。
後輩「ひにしさん、それはまじでやばいです。へたくそにも程がありますって。ウケる〜」
ちなみにこの時点での私のかまぼこと、後輩のかまぼこ。
後輩…むちゃくちゃ上手いじゃないか…。同じ作業しているとは思えん!
その後どうにかこうにか、ある程度板にのせたかまぼこがこちら。
もうこれが、限界だ。
後輩のかまぼこは全体的につるりとなめらかなのに、 ひにしのは側面の粗さとかある。
でも、もうタイムアップなので、これで蒸してもらうことになった。
「お願いしまーす」
ここからは約1時間半、蒸し上がりを待つ。
出来上がりには不安しかない。
次はちくわ作りに挑戦!
ちくわ作りには2通りの作り方があるとのこと。
ある程度難しいのと、一瞬でできるやつ。
難しいちくわの作り方
1.すり身を何度か練って伸ばす
2.ぴったりとくっつけて、包丁を上下に動かしながら棒に巻きつける
あーうん、これ、力の加減、難しいやつだ。
さすがに後輩もこれは難しいんじゃ………………
後輩「ひにしさーん、出来ました。はい!」
え!?!?!うっま!出来てる!
こいつ、こんな器用だったのかよ…。
後輩「私もこんなにうまくできるとは思わなくて、これなら、ちくわ職人に転職できるなって思いました。次の職も安心です。」
いやいや、安心されちゃいろいろ困るけどな。
まあ、いいや。私もちくわ作らないと!
一瞬でできるちくわの作り方
1.手をびっしょびっしょに濡らす
急げって言われたからものすごくへっぴり腰
2.濡れたまますかさず戻る
3.すり身をつかんでそのまま棒にくっつける
4.ねじってみたり、団子みたいにしたり好きな形にする
たいしてやることないので、もう顔だけでも難しいことやってる風を演出。
出来たので、焼いてもらう。
形のスタイリッシュさがまるで違うが、20分待つと焼きあがるからすぐ食べられるとのこと。
もう形なんてどうでも良い。早く食べたい〜〜〜〜〜〜!
見ているとちくわの焼き台前ではずっとちくわの管理をしてくれていた。
クシみたいなもので、ちくわを叩きながら焼いていたので聞いてみると…
「空気を抜かないとちくわが爆発するから、叩いて空気を抜いています」とのこと。
知らないことってたくさんあるなあ…。
なんてことをしていたら、あっという間!
20分経過!ちくわを受け取る!
もはや、違いがわからない仕上がり。どっちもめちゃくちゃうまそう!
そして…焼きたてを…
あっつ、熱っ、あちっつつつ!
ふええええ!美味い!いつも食べてるちくわとはまるで違う!
魚の味をダイレクトに感じる。
なにこれ、ちくわってこんなに美味しいものだった?最高かよーーーー!
かまぼこが蒸しあがるまでの時間の使い方は?
さっき、教えてもらった通り、かまぼこは蒸し時間である1時間半は待機が必要。(郵送も可能とのことです)そのため、「かまぼこ売ってるコーナー」とか行って待ってようかな〜と思っていたら…
「いや〜どうも!初めまして!」
と、差し出された名刺がこちら。
「え、かまぼこプリンス?」と思って、顔をあげると…
シュッとしたイケメンがいた!!!!
どうやら、この方が私たちのツイートにリプライをくれた鈴廣の11代目「鈴木さん」らしい。11代目はかまぼこが蒸しあがるのを待つ間、我々を案内してくれるらしい。
職人さんたちがかまぼこを作る現場では…
厳しい国家資格検定資格を得て、仕事をしている驚きの事実を聞いたり
「小田原の水は軟水なのにミネラル豊富で生臭みがとれるから、かまぼこ作りに最適」って話など伺ったりした。水も大事なんだなあ。
博物館の3階はかまぼこの歴史や構造がわかるコーナーも
かまぼこの弾力になっているタンパク質の構造なんかを直に体験できたり…
お魚の種類ごとに、どんな練り物になるのかも学べる!
練り物大好きだけど、知らない事ばっかりだ。
なんだかハイテクな機械も!自分の体に、タンパク質吸収の仕組みを投影なんかもできる。
このかまぼこ学び施設、自治体とかじゃなく鈴廣が作ってて、さらに全部無料で提供しているの、普通に考えてまじですごい。
地元の小学生の実習施設になってるらしいけど、うらやましいレベルに楽しいもん。これ。
「かまぼこバー」は全員立ち寄るべき
お土産のかまぼこなどが売られている一角には「かまぼこバー」なるものが。
俄然気になる。
なんと飲み物付きで、全てのメニューが500円。は?まじで。
メニューは一番楽しそうな、お試しセットにした。
お試しセットは「謹上(1100円)」「特上(1600円)」「超特選古今(3600円)」の3種類を食べ比べできる。これ1カットずつ入っているだけで、500円は超えちゃうよね…
11代目「確実に赤字っすね」
ですよね。
まー、でもまずは鈴廣さんがこの辺りで作っている地ビールをクイっとね。
ぷっは〜〜〜〜!「箱根ビール」は知ってたけど、これも鈴廣さんが作っているなんて知らなかったよ!すっきりしてて美味い。鈴廣さん、ほんと手広いわー
かまぼこ食べ比べセットも安めのから、超高級品まで食べたけど…
確かに食べ比べてみると全然違う!弾力の具合とか複雑な味の具合とかがはっきりわかるくらい違う!
それぞれの違いはぜひ、現地で味わって魚の違いとかを店員さんに聞いてみて欲しい!もう語りきれない!この良さは!
膨大な種類のかまぼこ買えたり、試食できたりする。最高
お土産コーナーには普通のかまぼこだけじゃなくて、こんな変わり種や
かわいすぎるあげかま詰め合わせとか
魚のすり身で作られた、フランクやソーセージまで幅広すぎるラインナップが!
さらに!
こんな風におもむろに置かれた、試食コーナーもそこかしこにある。
もうずっとかまぼこの試食ができちゃう天国か…
まじで最高…。はぁ、最高…
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と、もう練り物天国が楽しすぎて、気づいたら帰りのロマンスカーに乗っていました。
気を失いながらも受け取った、自分で作ったかまぼこは、
ムッチャかわいい箱に入ってもらえた。
確実にこれは私のかまぼこ。
蒸しあがってもいびつさは否めない…。
切ってみたら、ちょっと「すが入って」しまった。でもね…
やっぱ自分で作ったかまぼこ、むちゃくちゃ美味い!
板わさにして日本酒飲んだら、ものすごいスピードで食べ切ってしまった。
ご家族で行ったらお家で作ったかまぼこを食べ比べしても絶対楽しい!
カップルで、家族で、もちろん1人でも。
かまぼこ作り体験ができて練り物天国すぎる「鈴廣かまぼこの里」
まじで最高すぎるから本気でおすすめ。
今回体験したプログラム
著者プロフィール
ひにしあい
本業はSEOの非常勤ライター。好きな本は路線図、好きな音楽はヴィジュアル系。特技はカラオケ芸。トゥギャッチ、Excite bitコネタなどで活動中。日本酒とワインとビールと美味しいご飯が全ての活力源。
個人サイト:http://hinishi.com
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