こんにちは、Takiです。
ちょっと前に仕事で甲府へ。せっかくだから「ほうとう」を食べたいなと思っていたら、地元の人からほうとうは外ではあまり食べないこと、ほうとうもいいけど「吉田のうどん」も美味しいよ、と聞いた。吉田のうどん? 聞いたことが無かったけれど、聞くととにかくコシが強いのが特徴的なうどんらしい。
吉田のうどん(よしだのうどん)は山梨県富士吉田市及び同市を含む山梨県郡内地方を中心として食べられている郷土料理のうどんである。硬くてコシが非常に強い麺とスリダネが特徴となっている。
本場は富士吉田だけど、仕事場近くの韮崎にあるさくらというお店で食べられるということで、お願いして連れて行ってもらった。
お店で頼んだ肉うどんは、小さめの丼で、中に太めのうどん。まずは麺を一口。聞いていた通り、かなりコシがあって、噛む度に気持ちよいと思えるほど。それから、トッピングのキャベツやネギ、ごぼう、馬肉も美味しかった。特に肉が気に入って追加した。野菜や肉の旨味が染みたスープも最高。天かすは入れ放題で、吉田のうどんといったらこれ、という特製の「すりだね」という辛味を入れると味が変わり、また楽しめる。そして、何より500円台という安さにびっくりした。
固めの麺が好きなので一瞬で気に入った、吉田のうどん。いつか本場の「吉田うどん」も絶対食べたい、食べに行かねばと思い、今回ついに友人を誘って吉田のうどんを食べに行く旅を実行することができた。
2日間で約10軒周った。結果的にどのお店もすごく美味しく、大満足なうどん旅になったけれど、今回は自分が個人的に特に気に入ったお店を3つ、もし1泊2日で周るとしたら最低限どこへ行きたいかと考えて、途中出会った素晴らしい居酒屋さんと一緒に紹介してみたい。
ちなみに、お店を探す時に参考にしたのが、この吉田のうどんナビ。「さくら」さんへ行った際にフリーペーパーを見つけて、見てみると高校生が作ったのか、と驚くほどクオリティが高くて参考になった。
1日目・昼「美也樹 (みやき)」
今回は土日で「吉田のうどん旅」をすると想定。行きは新宿のバスタ新宿から高速バスで、1時間ちょいで富士急ハイランドに到着。土曜の昼に到着したら、真っ先に行きたいと思うのが「美也樹 (みやき)」さん(日曜日が定休日)。富士急ハイランドからも歩ける距離にある。
事前に地元の人にもいくつかおすすめのお店を聞いた中でも、特に好きだという方が多く気になっていたお店。開店時間すぐに行ってみると既にお店の中はかなりの人。人気店だなあ。友人とメニューを見て、冷やしたぬき(300円)と肉うどん(420円)を頼んだ。
しばらくして席に運ばれてきた本場の吉田うどんを、食べてみる。……さくらで食べた以上のコシ。硬いという人もいるかもしれないけれど、その食感は気にいる人は絶対気に入ると思う。太さも均一ではなく部分部分で太かったり、細かったり。それがいい。麺の太さが均一でないというところで、大好きな中華の刀削麺を思い出しながら、その麺の弾力と食感を堪能した。一口一口噛むのが楽しい。
特に冷やしたぬきは麺のぎゅっと締まった感じが、噛めば噛むほどに幸せだった。
温かい肉うどんはつゆに浸かっているいるので麺はやや柔らかくなっているけど、甘くて温かい出汁(スープは今回周った中で一番気に入った)が今の時期にぴったりでほっとする。
お店に来ていた常連さんと思われる方は「カレー」や「鍋焼き」を頼んでいた。次行くときは試してみよう。
店名:美也樹
住所:山梨県富士吉田市新西原4-3-6
TEL:0555-24-2448
URL:https://r.gnavi.co.jp/47u4uc910000/
1日目・夕食「五郎八(いろは)」
昼に美味いうどんを食べたら、一旦宿に戻り昼休み。今回は熔岩温泉という宿に泊まった。時期のせいか空いていて小さ目の温泉はいつ入っても1人。ゆっくりできてとても快適だったので次も泊まりたい。
そうしてゆっくりして、夜になりうどんを食べる前に軽く飲もうと伺ったのは「五郎八(いろは)」さん。ここらへんで美味しい日本酒が飲めるお店と聞いて、行ってみたら落ち着いた雰囲気がよくて、気さくで優しい店主も素敵。日本酒は好きな〆張鶴があり嬉しい。
特に美味しかった新さんまの刺身。
米茄子の煮おろしも最高の酒の肴。
名物の馬刺しもお酒が進んだ。
店名:お食事処五郎八
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津996-21
TEL:0555-72-0568
URL:https://r.gnavi.co.jp/mpk6fa170000/
1日目・〆のうどん「ふじや」
お酒もつまみも充実している五郎八(いろは)さんは居心地が非常によかったので、ずっといたくなりつつも、今回は「吉田のうどん旅」なので、泣く泣くお店を後にすることに。タクシーを呼んでいただき、〆のうどんへ。といっても調べるとわかるけれど、吉田のうどんが食べられるお店の多くは、店が閉まるのが早く、夜やっているお店は多くない。
そんな中、この「ふじや」さんは夜20時までやっている(ただ、売り切れ次第終了なので要注意)という貴重なお店。五郎八(いろは)さんからは車で10分。
このお店で嬉しかったのが、お店では「れんこんきんぴら」が食べ放題ということ。美味い。ほんのりあたたかくて、なかなか辛くてよい感じ。
うどんも、しっかりとコシがあるタイプ。カレーうどんにチーズトッピングしたのが最高に良い〆になった。吉田のうどんの特徴の一つである、甘みあるキャベツも乗っていて、カレー自体は甘すぎずスパイシー。そこにチーズが組み合わさってとろっと、コクが増した。豚肉も入っている。食べ進めるにつれてどんどんクセになっていって、あっという間にスープまで完食。
次行くときも五郎八(いろは)さんで軽く飲んで、すぐこのふじやさんで〆る。もし物足りなかったら宿でもうちょい飲む、というのが幸せかもしれない。
店名:ふじや
住所:山梨県富士吉田市松山4-6-9
TEL:0555-24-3271
URL:https://r.gnavi.co.jp/8px9fmra0000/
2日目・昼「吉田のうどん蔵ノ介」
そんな感じで初日を楽しみ2日目。帰る前に最後に寄るお店として紹介したいのは、今回周った中で自分が一番気に入ったお店「蔵ノ介」さん。
友人はシンプルな「肉きんぴらうどん」、自分は「肉つけうどん」を頼んだ。肉きんぴらうどんもちょっともらうと、きんぴらの良い香りが食欲をそそる。麺も今回行った中で一番のコシが強く、太いと感じた。
そして自分が頼んだのはこちらの「つけ」。噛む度に抜群のコシを感じられる太いうどん。旨いつゆと組み合わせって、止まらなくなる美味さ。
麺のコシと美味しさに感動して夢中になって食べた。
吉田のうどんならではの唐辛子ベースの薬味「すりだね」は、お店毎に味が違うのも面白い。ここ蔵ノ介さんのは、比較的ぱらっとしていて口に入れると辛みの後、爽やか香りが残り、これがまた美味しい。
いろいろ食べて周った中で、個人的に特に印象に残った好みの吉田うどん。お店の方も親切。今回周った吉田のうどんのお店はどこも本当によくしてくれた。美味しいうどんを食べれて、さらに気分もいい旅になった。
店名:吉田のうどん蔵ノ介
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津2492-10
TEL:0555-72-2736
URL:https://r.gnavi.co.jp/r16b30y10000/
固い麺好きに是非食べてほしい「吉田のうどん」
という感じで、今回は「吉田のうどん」を紹介してみたけれど是非、 硬い(コシが強い)麺が好きな人に行ってみてほしい。
今回は2日周った中で個人的に好きだな、と思ったお店を紹介してみたけれど、全然周りきれていないので、「こっちのお店もいいよ!」と思う人もいるはず。教えてもらって、また行きたい。いつかは全店制覇してみたいなあ。いろいろお店を周ってみて自分のお気に入りのお店を探すのも楽しいだろうし、吉田のうどんのためだけに行かずとも、富士急ハイランドに行ったついでに食べてみる、というのもいいと思う。
ということで、美味しかったなあ吉田のうどん。大好き。2日でこれでもかってくらいに食べたのに、思い出したらまた食べたくなってきた。
著者「Taki」のプロフィール
Taki
1987年横浜生まれ。ウォーキングと美味しいもの探しが趣味です。
ブログ:http://walking-gourmet.hateblo.jp/
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