こんにちは、ひにしです。
皆さん焼き鳥は好きですかーーーー? 私は大好物です。
近所の居酒屋で・・・ガード下で・・・屋台で・・・様々な場所で気軽に食べられる焼き鳥ですが、1串300円以上するような、いわゆるちょっと贅沢な焼き鳥という分野があります。
1本100円前後の焼き鳥も、もちろん美味しいのですが、丁寧に1~2本ずつ供されるようなちょっと贅沢な焼き鳥は、ハレの日や大事な食事にも使えるような高級感も魅力の1つ。
そんな贅沢感があるのに、リーズナブルにコースで楽しめる!といった「ちょっと高級な焼き鳥屋さん」が都内に続々と増えているんです。
今回はあえて、オープン間もなくまだまだ広くは知られていませんが、ジワジワと地元の方の口コミで人気が出てきているという噂のお店をチョイスしました。
というわけで【東京東西飲み屋大喜利】3回目のテーマは…
「贅沢な高級焼き鳥コースが2,000円以下で楽しめる店」
先攻は東京【西】:志そ鳥(しそちょう)
JR中央線の中で東京23区の端っこの駅、西荻窪にやってきました。
こちらに若き店主が焼く、超隠れ家的な焼き鳥店「志そ鳥」の噂を耳にしたのでいそいそと駅から5分の道のりを向かいます。
外観からしてオシャレ! これはデートにもピッタリなのでは!? はやる気持ちを抑えてさっそく中へ!
お店の大きさや雰囲気は?
カウンターがメインのシックな雰囲気です。少し敷居が高そうですが、気さくな店主が笑顔で迎えてくれるので、まったく気遅れの必要なし!
真剣な表情で串を焼く店主の志津さん。六本木の焼き鳥店で修業後、今年2016年3月にこちらのお店をオープンされたそう。特別な宣伝は行わず、お客様の口コミや通りがかりの方がふらりと訪れるのをメインで営業されているため、隠れ家感は折り紙付きです。鶏は千葉県の水郷赤鶏を使用。肉質の柔らかさ、食感のバランスが良く旨味とコクがあるとのこと。これは、楽しみ過ぎる!
ではさっそく、大好きな赤星でカンパーイ!
お目当ての2,000円以下のコースメニューはこちら!
なんと、7串で1,700円という2,000円を軽く切ってくるコースを発見!今回はこの7串コースをいただくことに!
丁寧な仕事が感じられるお通し
左から、砂肝の辛煮、柿の白和え、しめじのお浸し
季節感を意識しているとのことで基本的に毎日こちらは変化するそう。夏はすり流しなども供されるとのことで、とても丁寧な仕事が感じられました。お出汁の味も絶妙です。
それでは、お待ちかねの串コースにいきますよー!
1串目:さび焼き
こちらのサビ焼きは、ムネ肉を使っているそうで、とにかくジューシーでむっちりとした食感がたまりません。
半生具合もちょうどよい! これは幸せ・・・
2串目:ねぎま
よく見る「ねぎま」じゃない!もも肉を使ったねぎまは皮がパリパリでアッツアツ!こんなにジューシーなねぎまは初めて食べたかも・・・。
3串目:砂肝
勢いあまって写真を撮る前に少し食べてしまった砂肝は、シャックシャクの歯ざわりが気持ちいい!お酢で風味付けをしているので、シンプルに塩で焼いているとは思えない複雑な味がします。
4串目:血肝
全く臭みがなく、とろけて濃厚ないわゆるレバー。変なクセもなく、やわらかい食感と相まって、これはレバーが苦手な人にこそ試してもらいたい!
なんかもう美味しすぎて、目がイッている筆者。
5串目:金針菜
見慣れないこの野菜は「忘れな草のつぼみ」なのだそう。なかなか体験したことのない食感が楽しめます。
6串目:うずら
はんっぱなくとろけます。黄身がとろ~り、半熟のうずら、これは絶品でした!
7串目:つくね
伝わるでしょうか?このみっちり感。このつくねは先ほどのうずらと共に供されるので、一緒に食べると幸せ感が倍増です。
ここまでで、7串コースは終了!
他にもおすすめの串をいくつか頂いたのでご紹介します!
8串目:ふりそで
脂と肉の旨味、歯ごたえのよさがたまりません。
「鶏のこの部分なんですよー」と身振りで教えてくれる店主。イケメンなのにお茶目です。
9串目:ソリレス
身がしまっていて皮がパリパリで噛めば噛むほど、美味しさが溢れてきます。
ふりそでには新潟のかんずり、ソリレスには生黒胡椒がついてくるのですが、この生黒胡椒がスパイシーなのに味わい深く濃厚で力強い串にピッタリ合いました。
その後は・・・
小さめの親子丼とスープをいただいてこのご満悦の表情! 大満足の「志そ鳥」さんでした。
総評は最後に!
後攻は東京【東】:文鳥(ぶんちょう)
JR総武線亀戸駅にやってまいりました。
昨年2015年の9月にオープンした焼き鳥と親子丼の店「文鳥」へ向かいます。
北口から歩いて3分、すぐ到着します。さっそく、2階のお店へ!
お店の大きさや雰囲気は?
こじんまりとした隠れ家的なお店です。席はこちらのテーブル席とカウンターが5席程度なので、週末や土日はかなり込み合うことも増えてきたそうです。予約は必須そう…!
西麻布の割烹料理店などを経て「文鳥」をオープンさせたという店主の渡辺さん。
使用している鶏は「匠の大山鶏」という品種のもの。「鳥取県の一部の生産者の元で厳しい品質管理のもとに生産されているためあまり市場に出回っていない鶏なんですよ」と教えてくれました。ジューシーさと歯ごたえには自信があるとのことなので期待が高まります。
それでは、焼き場の目の前!特等席のカウンターでビールをいただきまーす!
お目当ての2,000円以下のコースメニューはこちら!
串が6本に前菜もついて1,890円(税込)のコースがありました!この値段でしっかり前菜からいただけるのはうれしい!
まずは前菜から
左から、卵白豆腐、青菜とゆばのナムル、鶏もも肉の燻製
女性が好みそうな、シンプルだけどしっかりとした味付けの前菜たちは、これから登場する串の前に、おなかの準備をするのにちょうど良いボリューム感。特に卵白豆腐はふわふわとろとろで淡い食感がクセになりそうな一品です。2品目のグリーンサラダを経て、ついに串コースへ突入します。
1串目:ささみわさび
さっぱりとして癖がない! ささみだけれど、パサパサ感はゼロなんです。
2串目:せせり
脂がぎゅっとしていて、歯ごたえを感じます。肉の味もしっかりしていて、普段食べている普通の焼き鳥との違いをひしひしと実感。
3串目:ぼんじり
噛むたびに「ぶりんぶりん」と音がするかの様に、とにかくブリブリの食感のぼんじりです。ぼんじり好きは、何本も食べたくなってしまいそう!
4串目:アスパラ
ここで野菜がきます。アスパラと踊る鰹節のバランスが絶妙です。
5串目:砂肝
バルサミコ酢とたれを塗って焼いているという砂肝はシャコシャコの歯ざわりが気持ちよく、食感が楽しい一品!
6串目:かしわの山椒焼き
山椒の風味とねぎの相性が抜群でまだまだ食べたくなってしまいます。
ここにお新香がついて1,890円(税込)! 以上が6串コースの内容になります。
ということで、ここからの2串は、8串コースの内容となり、仕入れや時期によってもメニューが異なるそうなのですが、お店のおすすめが凝縮されている串とのこと!
おなかに余裕がある方はぜひ試してもらいたい!ので、ご紹介していきますね。
7串目:卵黄つくね
匠の大山鶏の卵黄につくねを付けて食べるのですが・・・この卵黄がとんでもない弾力で、つくねのジューシーさとめちゃくちゃ合いました。
おいしくて、大口をあけて食べている図。熱いうちに食べたくて・・・いそいじゃう!
8串目:とろレバー
これ、ただのレバーではないんです。よーく見てください。左から3つ目と5つ目の色の違うもの・・・。これ「フォアグラ」なんです・・・。レバーとこのフォアグラを一緒に食べると、濃厚なのにとろけていく食感が絶品すぎました。
この2串にスープがつくと、8串コース2,380円(税込)の内容となるそうです。
そして最後にやっぱり気になってしまったので親子丼もいただきました。
はぁ~~!先ほどの濃厚卵黄と、とろっとろの卵!この卵は一度は堪能してみるべきな美味しさでした!
東京東西どっちも行ってぶっちゃけどっちが良かったのか?
今回も本当に甲乙つけがたい!のですが、
焼き鳥コース全体的に驚きが大きかった「志そ鳥」さんが座布団5枚!
フォアグラを低価格でも楽しめた「文鳥」さんが座布団4枚!
おすすめポイントはそれぞれ異なるので、以下を参考に用途に合わせてどちらも訪ねてみることをお勧めします!
焼き鳥コースとしてのお得度満足度が高いのは?
1,700円で7串しっかりと完成度の高い焼き鳥がいただける、「志そ鳥」さんが価格面からみても軍配! 満足度的にも普段使いの焼き鳥しか食べたことが無い人こそ、一度試してもらいたい味でした。いつもの焼き鳥との違いをぐっと感じることができるのに、この価格で出されていることに正直驚きました。
全体的にあっさり目が好き!高級食材も食べたい!という方には
迷わず文鳥さん。串のお味は全体的にあっさりと食べやすく、飽きのこない老若男女どなたにもお勧めできる味のバランスでした。8串目のトロレバは入荷が無いときもあるそうですが、なかなかお目にかかることのない「フォアグラ」とのマリアージュを楽しめるので、わかりやすく満足感がありました! お友達へのお礼ディナーにもぴったりですし、ご近所であれば常連になって気軽に通えると楽しそうなお店です。日本酒のラインナップにも力を入れていました。
1串1串主張がしっかりした串が食べたい!デートにも使える店がいい!という方には
迷わず志そ鳥さん。シックで落ち着いた雰囲気なので、デート使いにもぴったりです。新しいお店開拓したいなーと考えている焼き鳥フリークの方には志そ鳥をぜひ推したいです! ちょっと贅沢な焼き鳥初心者の方でも、焼き方による違いやお肉の美味しさを感じやすいのに、入りやすくてリーズナブルな敷居の低さが魅力的でした。
ちなみに両店ともお酒のお値段設定は良心的な価格!
安心してちょっと贅沢な焼き鳥、ぜひ堪能しに行ってみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介したお店
志そ鳥
住所:東京都杉並区西荻北3-14-4 本橋ビル103
電話:03-5311-5077
営業時間:18:00~24:00
定休日:月
住所:東京都江東区亀戸2-23-10
電話:03-6884-1855
営業時間:11:30~14:00(L.O.13:30)※土曜日はランチ営業休み
17:30~23:00(L.O.22:00)
定休日:日・祝
プロフィール
ひにしあい
本業はSEOの非常勤ライター。好きな本は路線図、好きな音楽はヴィジュアル系。特技はカラオケ芸。トゥギャッチ、Excite bitコネタなどで活動中。
個人サイト:http://hinishi.com
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