創業昭和43年という新橋の「まこちゃん」。
日比谷の会社で働いていた時、「安くて美味しいものを食べたいなあ」と思った時に時々寄っていたお店。大人気でいつも大勢の人で賑わっているけれど、1人で行く時は大体カウンターの席に座れることが多かった。
久しぶりにお店に来てみるとやはり楽しそうにお酒を飲む声が店内に響いていた。競馬新聞を片手にホッピーを1人飲む男性、新橋勤務と思われるサラリーマンの団体。賑やか過ぎるお店は正直苦手なのだけれど、このお店はなぜか大丈夫だった。「まこちゃん」は同じエリアにいくつか系列店があり、それぞれ雰囲気や料理も少しだけ違う。今回は、自分が一番よく行っていた本店に久しぶりにやってきた。
平日水曜日だというのに18時にはほぼ満席。カウンターに座り、まずは生ビール(525円)を注文すると「よし、飲むぞ!」という気分になる。仕事の後、特に忙しかった日の仕事終わりに飲むビールは格別だ。
必ず野菜は一品頼むようにしていて、この日はお店の人からおすすめと伺った「冷やしなす」(450円)にしてみた。「まこちゃん」の良さは何と言ってもこの一皿一皿の盛りの良さだと思う。大きくて水分をたっぷり含んだ茄子を生姜とつゆでさっぱりと。これは美味いなあ。茄子の水分と生姜の風味が疲れた体に染み渡る。
野菜の後は「牛ハツ刺し」(600円)だったり、炒め物を頼むことが多い。今回は気分的に「ホルモンキムチ炒め」(495円)に。
できたてで、グツグツと熱々。ホルモンは様々な部位が入っていてトロトロ脂たっぷりなものやしっかりとやや固めの食感のところ、そこにキムチの辛味が良いアクセンスになっている。タレは濃いめで、やっぱりこれはビールがどんどんすすむやつだ・・・。我ながら良い選択をした。
1968年、東京JR目黒駅前で5坪の「やきとんまこちゃん」から始まり、現在では東京新橋「やきとんまこちゃん本店」を中心に、全6店舗を展開するに至りました。濃厚なタレで焼かれた「やきとん」は当店自慢の一品でございます。ジューシーでボリューム満点のやきとんを、是非ご賞味ください。
一本一本ボリュームが凄い。これで一本あたり145円というからいつも得だなあ、と思う。この量なので「盛り合わせ」を注文するのもいいけれど、3本程頼むだけでも案外満足できる。個人的に特に気に入っているのが「シロ」と「ハツ」、それから・・・「タン」と「カシラ」と迷いこの日は「コブクロ」にした。
シロはくにゃっとした食感で噛めば噛むほどにとろっとした旨味が口に広がっていき、ハツはやや固めで弾力があり、クセは少なく上品。コブクロが一番柔らかくふわふわとしているけれど、クセはやや強いので好き嫌いはわかれるかもしれない。一つ一つ味の違いを楽しみながら、自分の好きな串を見つけるのも楽しい。
追加で注文をした「ギアラ塩焼き(牛の胃袋)」(155円)と「豚ナンコツ大ガリ焼(のどナンコツ)」(190円)。
ギアラ塩焼き(牛の胃袋)。塩がしっかりと効いていてくにゃっとしっかりと噛みごたえのあるギアラとこんがり香ばしい葱との組み合わせが素晴らしい。
この豚ナンコツ大ガリ焼(のどナンコツ)は軟骨好き必食。顎が疲れるくらいこれでもかっ、ってくらいのコリコリとした食感。軟骨と軟骨の間にはとろとろと柔らかいところもあり肉のうまみをじっくり味わうこともできる。すごく大きくて、満足度も高い一品。
野菜とホルモン炒め、やきとん、追加の串ででもうだいぶ満足はしたけれど…個人的には最後はやはり「もつ煮込み」(465円)をいただかないとなんとなくしまらない。汁は最後に飲むことができるくらいのちょうど良い味付けでほっとする味。これからもっと寒くなれば、より美味しくなっていくんだろう・・・。この煮込みを食べるためだけに行ってもいいかも。
お会計をお願いすると、これでなんと合計約2,500円・・・!この値段でこの大満足さは本当すごいなあといつも思う。がやがやしたお店が苦手ではなければ、新橋で1人でさっと飲みたいなって時に寄ると楽しいお店かもしれない。次いつ行こう。ご馳走様でした!
紹介したお店
やきとんまこちゃん 本店
住所:東京都港区新橋3-18-7 桃山ビル1F
TEL:03-3431-5700
著者「Taki」のプロフィール
Taki
1987年横浜生まれ。ウォーキングと美味しいもの探しが趣味です。
ブログ:http://walking-gourmet.hateblo.jp/
Twitter:https://twitter.com/Taki10_wg
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