こんにちは!博多出身料理研究家の河瀬璃菜です。
私河瀬、博多料理の中でもこよなく愛するものが「博多うどん」。
実は博多はうどん発祥の地でもあり、「福岡はラーメンよりゴボ天うどん!うどんは飲み物!」とタモリさんに言わしめるほど博多うどんの魅力は奥深いのです。
かく言う私も博多時代は飲んだ〆には必ずうどんを食べていましたが、上京して美味しい博多うどんを夜まで食べることができるお店を見つけられず肩を落としていたのですが・・・。
そう、ここ恵比寿に美味しい博多うどんを夜中まで食べることができるお店がオープンしたとのことで早速行ってまいりました。
なんでも博多ラーメンの「一風堂」のグループがおしゃれ焼き鳥のパイオニア博多の老舗焼き鳥店「八兵衛」とコラボしたお店なのだとか!その名も「博多うどん酒場イチカバチカ」。期待がぎゅんぎゅん高まります!
まずは博多の豚バラ串とお酒をクイっと
博多といえば独自の焼き鳥文化があることが最近では認知されてきましたが、八兵衛とのコラボということもあり豚バラ串(200円)もうどんと並ぶ人気メニュー。
これよ。これ。表面はカリッと焼かれ、中はジューシーな豚の脂の甘みと旨みを楽しめる絶妙な焼き加減。
豚の脂がキラキラと輝いています。博多で育った私は焼き鳥といえば豚バラだと思っていましたが他県にはその文化がないと知った時の衝撃たるや・・・。
豚バラ串の下には博多流にちゃんとキャベツのお布団がしかれています。豚の濃厚な脂の味わいを楽しんでさっぱりとしたキャベツをいただく。この黄金ループで永遠に豚バラ串を食べることができます。
合わせるお酒は一八(いっぱち)レモンサワー(600円)! カットして凍らせたレモンが丸っと一個入っていて飲みごたえも抜群!
ベースを焼酎とウォッカから選べるそうで、中だけのお代わりもできます(300円)。
これもまた豚バラ串に合う!片手に串、片手に酒、たまにキャベツと完全に楽しんでいます。
豚バラ串が有名な博多の焼き鳥ですが、巻き物が多いのも特徴の一つ。
こちらは豚バラでミニトマトとチーズを巻いたトマト巻き(230円)。
焼かれたミニトマトはチーズと合わさることで食べた瞬間とろけるような味わいに。ミニトマトの酸味に豚の旨みが絶妙なハーモニーを生み出しています。博多ではこのように様々な野菜を巻いた巻き物がたくさんあるのでぜひその辺りも楽しんでいただきたい!
うどんの前におつまみでも・・・
豚バラ串が私の食欲に火をつけさらにおつまみも注文。
まずは酢モツ(360円)! 博多といえば、モツ! コリコリした食感にさっぱりとした味わいが後をひきます。
そして竹輪サラダ(380円)。熊本のソウルフードらしいですが見たことも聞いたこともありません・・・。熊本の方、本当ですか・・・?
怪しみながら食べましたが悔しいほど美味しかったです。辛しレンコンのインスパイアかもしれませんね。
からしとマヨネーズをたっぷりつけて召し上がれ!
こちらは裏名物の激辛コンニャク(520円)。
冒険したくなり頼んでみましたがかなりのツワモノでした。しかし辛いだけでなく旨みを感じられる病みつきになる辛さなので辛いもの好きの方はぜひ挑戦してみては?
辛さが残る口の中をパクチーレモンサワー(600円)で癒します。
辛いものとパクチーって最高に合いますよね。
〆はやっぱりうどんでしょ!肉ゴボ天うどんが美味すぎる!!
待ってました!これこれこれこれ!!〆の肉ゴボ天うどん(950円)! 〆というよりむしろメイン!
この透き通るスープをごらんください。これが私が求めていたもの。アゴ、いりこ、カツオぶし、さばぶし、するめいかに昆布、ほたての貝柱などこれでもかというほどの豊富な食材を使ったこだわりの出汁。
口いっぱいに広がる様々な複合的な旨味が・・・幸せすぎる~~~~。出汁という日本の文化に深々と礼をしたくなる幸福感。
ささがきにしたゴボ天と薄くむいたごぼうを使った2種のゴボ天。ザクザクとカリカリの2つの食感の違いを楽しませれくれるなんて・・・憎いヤツ。
甘辛く炊いた牛肉の味わいが出汁に染み渡りさらにワンランク上の美味しさへと誘います。
柔らかくてジューシーな牛肉は「むしろこれだけごはんにかけて食べたいわ!」ってくらい美味しかったです。
そしてメインの麺!メイン級に美味しいものが詰め込まれすぎてご紹介が遅くなりましたが、この麺がまた、たまらんとですよ。
「えー!うどんってとろけるんですか?!?!?」と驚くほどのふわふわトロトロな麺。
博多うどんはふわふわとしたコシのない麺が特徴ですが、これが最高に美味しいんです。味変したい方は調味料も常備してありますのでお好みでどうぞ!
「とろける」という表現が許されるのはチョコレートかチーズくらいのもんかと思ってましたが今回、うどんも仲間入りいたしました。よろしくお願いいたします。
そしてうどんのおともと言えばかしわ飯(100円)です! 炭水化物で炭水化物を食べるな!と怒られそうですがこのコンビだけは許してください・・
九州では鶏肉のことを「かしわ」と呼びます。鶏肉の旨味が染み渡ったかしわ飯、ぜひ食べていただきたい!そしてランチ時(11時~16時)にはサービスで提供いただけるのだとか。太っ腹!
博多うどん酒場イチカバチカに行くには?
今回ご紹介した博多うどん酒場イチカバチカは恵比寿駅西口より徒歩3~4分。賑やかな路地から1本入った大人の雰囲気漂う落ち着いた路地に位置します。
オープンが8月の頭だったにもかかわらずお客様がひっきりなしに来店されている繁盛っぷり。
抜群の連携のとれた熟練のスタッフさんたちは皆さん居心地の良い空間を作ってくださり、ついつい長居してしまうこと間違い無しです!美味しいうどんに豚バラ串、そして最高の空間とあれば常連にならざるをえません・・・。
他にも美味しそうなメニューが豊富に取り揃えられています!絶対またいきます!!
ごちそうさまでした!
紹介したお店
TEL:03-5724-3130
営業時間:〔月~土〕11:00~15:30、17:00~翌2:00〔祝日〕11:00~22:00
日曜定休
河瀬璃菜 りな助(料理研究家・フードコーディネーター)
1988年5月8日生まれ。福岡県出身。フードクリエイティブファクトリー所属
料理好きな母のもとで育ち、食に携わる仕事に就きたいという思いを自然と持つようになりました。両親が共働きで常に忙しくしていましたが、食卓を囲み食事を一緒に食べることで自然と会話が生まれ、どんなに忙しくてもコミュニケーションを大切にすることができました。そんな経験から、食卓でのコミュニケーションは大変重要で気づきの多いものだと私は思っています。「食を通して大切な人との暮らしをもっと楽しく」という意図に基づき、レシピ開発や料理教室講師、イベント企画運営、メディア出演、コラム執筆、執筆プロデュースなど、食に関わる様々な活動をさせていただいています。
2014年7月よりフードクリエイティブファクトリーの執筆プロデューサーに就任し、月間40本の記事をプロデュースしています。
著書「ジャーではじめるデトックスウォーター」「決定版節約冷凍レシピ」「発酵いらずのちぎりパン」
Blog:河瀬璃菜 公式ブログ Powered by LINE
http://foodcreativefactory.com/
Twitter:https://twitter.com/linasuke0508