今回の料理:トマトピクルス・冷凍トマト
夏の朝にうってつけ
枝元 今日は旬のトマトで保存食を作ります。トマトって冷蔵庫にいれたままつい忘れちゃって、しわっとなって残ってること多いでしょ。
西原 そう、こいつらはいつも遭難してる。
枝元 トマトの皮はやっぱり口に当たるので、湯むきします。
西原 いまだかつてむいたことないな。「皮をむいてないと食べられない」って言われたら、「この軟弱者、もう息するな」って激怒する。
枝元 あはは、一手間でごちそうになりますよ。先にピクルス液作ります。酢と水が同量だとマイルドな味に。水を少なめにしたら日持ちします。そしてトマトの湯むきを。
西原 あら、簡単。きれいにむけます。なんか無心になるな。
枝元 ぴょろろろ。ああ、気持ちいい。自分の脂肪もこうやってぴろろっとむけたらな。
西原 前回のイラストで描いたけど、私ね、わずかなダイエットが成功したとき、らっきょうの皮がむけただけって感じで。
枝元 らっきょう!
西原 皮がむけて、同じ形のらっきょうが出てきただけ。4キロ減ったのにって、がっかり。
枝元 4キロも?!
西原 でもスリーサイズ変わらずですよ。単にしなびただけで。
枝元 あはははは。
西原 体重より、体形なんですね。大事なのはインナーマッスル。ううう、できねえよ、筋トレなんて!
枝元 そうだそうだ! 湯むきが終わったら、このままピクルス液につけるだけです。
西原 女の人って手作業してると、すごくくだらないことしゃべり始めますよね。
枝元 確かに。何だか今日はぼやき節。こっちの凍らせたミニトマトはグラニュー糖まぶして。
西原 かわいい! 急に食卓のお値段が高くなるね。じゃあピクルスから。うん、トマトとお酢が合う!
枝元 夏の朝に冷やしたピクルスを食べると一気に目が覚めますよ。
西原 そして冷凍トマトも。
枝元 冷たい! 頭痛い!
西原 うああ! 歯が!
枝元 年取ってから、冷たいの急に食べたら、命が縮みそう。
西原 あ、やっと甘さがきた。子供のおやつにもいいですね。でも、前歯でかんだら危ないで!
枝元 大人は要注意!
【構成・中川聡子、写真・北山夏帆】
トマトピクルス・冷凍トマト
トマトピクルス・冷凍トマト=内藤絵美撮影
材料
- 【ピクルス】トマト(小さめ)、ミニトマト、黄パプリカ合計500〜600グラムを目安に
- ▽ピクルス液(酢・水各150ミリリットル、グラニュー糖大3、塩小1と1/4)
- 【冷凍】ミニトマト、グラニュー糖各適量
作り方
- トマト、ミニトマトのへたを取り、お尻に十字(ミニトマトは一字)の切り込みを入れる。
- 沸騰した湯にトマトを入れ、10〜20秒して皮が少しめくれてきたら、氷水に移し、皮をむく。一口大に切ったパプリカと一緒にピクルス液につける。
- ミニトマトも、沸騰した湯に10秒ほどくぐらせ、皮をむき、冷凍する。好みでグラニュー糖をまぶす。
西原理恵子と枝元なほみのおかん飯、単行本第2弾が発売!
この連載の単行本第2弾「親子でがっちょりおかん飯」が毎日新聞出版から12月10日に発売されました。掲載した41のレシピのほか、西原さんと枝元さんがお薦めの食材や料理道具9アイテムを紹介しています。西原さん描き下ろしのカットも見逃せません。
オールカラー128ページ、950円(税込み)です。
みんなのごはんでも紹介してきた人気レシピの数々。ぜひ、手に取ってご覧ください!
リクエスト募集します!
【西原理恵子の「おかん飯」with枝元なほみ】では、全国の読者の皆様、生産者や食に関わる方々から、「この食材でレシピを考えて」「ぜひ食べてみて」というリクエストを募集します。野菜、魚介、肉、加工食品、調味料など食材のジャンルは問いません。自慢の一品を「おかん飯」でアピールしてみませんか。
応募はメール(onna@mainichi.co.jp)か、郵便で、〒100-8051(住所不要)毎日新聞生活報道部「おかん飯」係まで。