こんにちは、株式会社バーグハンバーグバーグです。
突然ですが皆さんには、「自分はこの料理で育った!」といえるような、いわゆる『おふくろの味』と呼べる家庭料理はありますか?
理論上でいえば、家庭の数だけ無数に存在するおふくろの味……
だとすれば他の家庭、いわば「よそのおふくろの味」も気になりますよね。
……そこで今回は「我がおふくろの料理こそ最強、しかし他のおふくろの味も知りたい」という食いしん坊を集め、それぞれの家庭料理を持ち寄って食べ比べてみることにしました。
題して、「おふくろの味選手権」です。
集まったのはこの6人。
原宿:オモコロ編集長 / 27歳の時にゲームをし過ぎて親に怒られたことがある
あぐ味:ライター / 家が心地良すぎて来世でも実家にいたい
凸ノ:漫画家 / コッテコテの大阪育ちなので粉モンにうるさい
ARuFa:ブロガー / キレた母親から巴投げされた過去を持つ
みくのしん:ライター / 実家に住み、常に母親の料理を食べている。
モンゴルナイフ:OL / 北海道の大地で伸び伸び育った自由なOL
今回のルールはこのような感じです。
「作ってもらった物に点数なんてつけられない」という声も多数ありましたが、これはあくまで選手権。ここは心を鬼にして点数をつけてもらいましょう。
果たして、おふくろの頂点に君臨するのは誰のおふくろなのでしょうか!?
エントリーNo.1 あぐ味
まず1人目は、ライターのあぐ味。
実家の居心地が良すぎるせいで、「来世は実家の家具になりたい」と真顔で言っていた彼女のおふくろの味とは、一体どんなものなのでしょうか。
〈あぐ味の母親〉
動物が好きで、あまり人に怒らず、テレビを見てよく笑うような朗らかな人だが、女タレントの整形にすごく厳しい。
「私のおふくろの味は『カレースパゲッティ』です!」
『カレースパゲッティ』
〈作り方〉
1.カレーを作る
2.スパゲッティをだいぶゆでる(ゆえに柔らかい)
3.カレーをスパゲッティにぶっかける
「ああ~こういうことだよね。母親の料理ってこういうことだよね」
「金曜日の夜にドラえもん見ながら食べたい」
「これぞ家庭料理って感じがする」
「さあ、食べてみてください」
「はぁぁ~~~~! 優しっ……!!」
7点 優しい味!スパゲッティの茹で方が実家のそれとは違って驚きました。こういう違いに気付けるのはこの選手権ならではですね。
8点 給食のようなノスタルジーを感じる味です。学生時代の食欲が戻ってきて食べ過ぎてしまいそう。
6点 決して「パスタ」ではなく、「スパゲッティ」と呼びたくなる優しい味でした。
7点 アラサーまでこの組合せに出会えなかったことに、悔し泣きするほどの美味しさでした。この家の子になりたい。
7点 異常なまでに安心する味なので、食べた瞬間に風呂入って寝たくなりました。
総合得点:35点
母親の料理を大勢の人間に食べられ、なんか恥ずかしくなるあぐ味。
この選手権では自分のルーツをさらけ出すため、メンタル面での消耗が激しいようです。
エントリーNo.2 凸ノ
2人目は、大阪で生まれ育ったコテコテの関西人、凸ノ。
そんな凸ノは、一体どんな料理を食べて育ったのでしょうか。
〈凸ノの母親〉
月曜日に「火曜サスペンス劇場がやってない」と平気で言う。
「BUMP OF CHICKEN」と「DA PUMP」は一緒だと思っている。
「僕のおふくろの味は、こちらです!」
『ジャガイモのきんぴら』
〈作り方〉
1.じゃがいもを細長く切り、フライパンで軽く火を通す
2.水、和風だし、醤油、みりん、砂糖を混ぜたものを、じゃがいも全体が浸るくらい注ぐ(甘めがオススメ)
3.水分があらかた飛ぶまで煮る
4.火を止め、一味をふりかけてあえる
「あっ……やばい!! これは止まらない!!」
9点 最初は「ん?」って思ったけど、どんどん止まらなくなる味。マリオカートで言うとドンキー、クッパです。踏み始めは遅いけどスピードに乗ったら止まりません。
9点 生のポテチみたいな感覚なので、夏に親戚一同が集まった時に、トトロ見ながら食べたいです。
10点 ミキサー車で大量に作って、ショベルカーで食べたい。
8点 最初は「お米に合うの?」と思いましたが、ひとたび食べたら止まらなくなりました。中毒性がすごい。
8点 結構辛いけど、そのおかげでぐんぐん米が進む! 誰か止めてくれ~!
総合得点:44点
…この後、ご飯が止まらなくなる参加者が続出し、追加分のご飯を急遽炊く事態に。
まだ前半戦だというのに米が無くなるとは、おふくろの味恐るべしと言ったところです。
エントリーNo.3 原宿
3人目は、今回の参加者の中でも最年長の原宿。
実家で親の料理を食べていた期間も参加者の中で最長の彼の、おふくろの味とは一体!?
〈原宿の母親〉
生真面目。息子が自動車教習所の費用20万を競馬で使い込んだことはまだ伝えていない。この記事も読まないと思うので、バレないでよかったです。
バレろ。
『牛肉とゴボウの炒め物』
〈作り方〉
1.牛肉(切り落とし)150gを炒める
2.ゴボウ1本、にんじん半分を炒める
3.酒、砂糖、みりん、醤油を各大さじ1杯入れて混ぜる
※かいわれ、ごま、お好みで
「こういう茶色い炒め物こそ、親の料理って感じがしますね」
「茶色い料理が絶対にウマい法則って何なんだろうね」
「私こういうの大好きなんです! いただきます!」
「はふっ……」
「キャーーーーーーーーーーーー!!!!」
9点 優しい味付けなのにしっかりとゴボウの味もして最高! 好き!
8点 一旦冷蔵庫に入れて冷たくしたのを、次の日に熱々ご飯にのせて食べたいです。その夢が叶うなら悪魔に魂を売っても良い。
7点 きっと原宿さんのお母さんは、優しく笑う人なのだろうなぁと、人柄が見える味でした。
8点 人の家の煮物って、食べるのに勇気がいるのですが、味は本当に最高でした。僕の母にも作って欲しい。
7点 あまりにも懐かしくて優しい味がするので、「これを食べて育った」という経験していないはずの偽物の記憶が脳内で再生されました。
総合得点:39点
そして、「はぁ~」「うわ~」という吐息を漏らしながら、おかずをついばむ参加者。
中には、ラップで包んで「すみません!家でも食べさせて下さい!」とテイクアウトを懇願する者も現れました。
エントリーNo.4 ARuFa
さあ、次の挑戦者はブロガーのARuFaです。
参加者の中で一番ヤバいTシャツを着ている彼は、母親のどんな料理を食べて育ったのでしょうか。
〈ARuFaの母親〉
トリッキー。家をリフォームした際、嬉しくなって急に逆立ちをし始め、向こう側に倒れてドアを尻でブチ破ったことがある。
「僕の母親、何でもチクワの中に詰め込むんですよね」
『チクワの唐揚げ』
〈作り方〉
1.チクワの穴の中に、色々な物を入れる
2.それを唐揚げ粉をまぶしてカラッと揚げる
「何が入っているかは息子でもわからないので、食べてみてください」
「恐すぎる」
とりあえず食べてみると……
「んっ?」
4点 ポテトサラダが入ってた。美味しいのですが、胃が熱くなって汗が吹き出ます。
7点 麻婆豆腐が入っていました、ウマい! 男子高校生のお弁当に入れたら喜ばれると思います。
1点 ベーコンが詰め込まれていましたが、胃に入れた瞬間に3倍に膨らんで満腹になりました。
3点 よくわからないけど辛い物が入っていました。チクワが油を吸って口内炎ができました。
2点 中身、空でした。
総合得点:17点
ちなみに、この料理を10年食べてきたARuFaに「これまでで一番美味しかったチクワの中身」を聞いたところ、「あれ?何だろ?」と言ったきり黙ってしまいました。
また、このチクワがあまりに重かったため、20分間の休憩が入りました。
エントリーNo.5 モンゴルナイフ
さあ、いよいよ選手権も終盤戦。次は北海道のパワフルOL、モンゴルナイフの母親の料理になります。
「得意技はショルダータックル」という、モンゴルナイフの強靭な肉体を作り上げたおふくろの味とはどんな料理なのでしょう。
〈モンゴルナイフの母親〉
バブル時代のまま現代に生きていて、ソバージュパーマをかけている。柴犬の動画が好き。
「私のおふくろの味は、この煮物です!」
「『めんみ』のうま煮」
「……『めんみ』のうま煮?」
「『めんみ』っていうのは、北海道限定のメチャクチャ美味いつゆのことです」
「これを使うと、全ての料理が無条件で爆ウマになるんです」
「そんなことある? ……(パクッ)」
「ぁウマッ!!」
9点 普通の煮物のはずなのに、明らかに普通じゃない!ウマすぎる!
9点 ゴロゴロしている大きめの具材に、ダシが完璧に染みてる!
7点 甘くて優しい煮物! 大戸屋の小鉢に採用しましょう。
10点 味の深みや奥行きがすごい。具材が多いので食感も楽しいです。
10点 うっっっっっっめ!!何か泣けてきた……
総合得点:45点
あぐ味は本当にちょっと泣いていました。
エントリーNo.6 みくのしん
さあ、いよいよラストはライターのみくのしんです。
シャツの両襟がクリンッとなっているのがムカつきますが、そんなみくのしんが愛してやまない母親の手料理とはどんなものなのでしょうか。
〈みくのしんの母親〉
HDDの中身を料理番組で埋め尽くすほど料理が大好きで、常に料理を作っている。
「僕は、この辛いカレーを食べて育ちました!」
「辛いカレー」
〈作り方〉
1.オリーブオイルでニンニクしょうが(みじんぎり)を炒める
2.玉ねぎのみじん切り1個分を入れてさらに炒める
3.トマト缶1個を潰し入れ、ブイヨン500cc、ココナツミルク1缶、パプリカパウダー、ターメリック、カイエンペッパー各小さじ2.5杯を入れる
4.沸騰したら弱火で10分煮る
5.厚揚げ入れ、エビいかに塩こしょうして入れ、火が通ったら塩こしょうで調える
「だいぶシャバシャバしてて、ココナッツの匂いがする」
「厚揚げが入ってるんだ。なかなか無い組合せだから怖いな~」
「そもそも、人の家のカレーってなんか怖いですよね」
「まあ、食べてみてください……」
「あっ……!」
「おわっ!!」
「えっ!!!!?」
「うまぁぁぁぁぁーーーっ!!」
10点 ウマすぎ!ココナッツの甘みに魚介の旨味がしっかり!厚揚げもアリだわ!
10点 タイカレーの上位互換みたい! プリプリの厚揚げが旨味を吸収しまくってる!
10点 お店のやつだ! 明らかに手間暇を感じる逸品。旨味と辛味のバランスが絶妙すぎる。
10点 具が多いのにサラサラ食べれちゃう! 私の知らないカレーの世界!
10点 冗談抜きで今まで食べた中で一番好きなカレーかもしれません。スプーンが止まらないってこういうことなんですね…。
総合得点:50点
と、いうことで、第一回「おふくろの味選手権」の優勝者は……
みくのしんの『辛いカレー』に決定!!
他の料理に圧倒的な得点差をつけ、みくのしんの『辛いカレー』が優勝となりました。
ちなみにこのカレー、どれだけ大量につくっても絶対に一日で食べ切ってしまうので、賞味期限がわからないそうです。すごすぎ。
なお、「おふくろの味選手権」に優勝したみくのしんには、賞品として漠然とした『袋』が贈られました。
……思いつきでやってみたこの選手権ですが、母親の料理を食べ合ってワイワイやっているだけなのに予想以上に盛り上がりました。
みくのしんの母親が作ったカレーは本当に美味しいので、みなさんも是非ご自分で作ったり、我が物顔で他人に振る舞ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに選手権後は、急激な眠気に襲われるためご注意ください。
それでは、さようなら。
株式会社バーグハンバーグバーグ
株式会社バーグハンバーグバーグは、変なコンテンツ制作を得意とする光の戦士たちです。ナッツ2粒で一日中働くことができ、社員の平均身長は172cm、平均体重は12kgです。
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