こんにちは!インナービューティー研究家・フードコーディネーターの國塩亜矢子です。
料理に仕事に家事に…と日々頑張っている方多いかと思いますが、忙しいとなかなか料理に時間をかけるのが難しかったり、料理のあとの洗い物が何よりイヤ…という方も少なくないのでは?
そこで今回は、時短料理で洗いものも少なく、しかもカロリーダウンにもつながる注目の「ポリ袋調理」をご紹介します!
料理に使用できる飲料水の量が限定され、飲料水以外の水を使ってお湯を沸かさねばならない災害時やアウトドア料理にも役立ちます。
ポリ袋料理のコツ!
1.必ず耐熱性(耐熱100度以上)の食品用袋を使用すること。
2.茹でる際は空気をできる限り抜いて密閉すること。
3.鍋のお湯を一度沸騰させた後、中火~弱火でゆでること。
1. ポリ袋deビーフカレー
〈材 料〉1人分
- カレールー …25g
- 人参 …1/6本
- タマネギ …1/2個
- ジャガイモ …小1個
- カレー肉(牛肉) …80g
- プレーンヨーグルト …大さじ1
- 白ごはん …適宜
- 水 …300ml
〈作り方〉
1.人参、タマネギは一口サイズに切る。ジャガイモは皮を剥いて芽を取ってから一口サイズに切る。カレー肉は塩・コショウ(分量外)をまぶす。
2.耐熱性の食品用袋を2枚用意し、【A】人参・ジャガイモ・タマネギ・カレールー・ヨーグルト・水200ml、【B】カレー肉・水100mlを入れて空気を抜いて密封する。
3.鍋に湯を沸かし、2.の袋を入れて中火で蓋をして約30分茹でる。
4.粗熱が取れたら鍋から取り出し、【B】は袋の端をハサミで少し切りゆで汁を捨てる。【A】に加えてよく揉み、器にごはんを盛ったらこれを添えて頂く。
カレールーに玉ねぎの甘みとヨーグルトのまろやかな酸味が加わって美味しい!人参、ジャガイモ、カレー肉など固い具材はなるべく小さく切ることで火が通りやすくなります。
より短時間で柔らかく仕上げたい時は、電子レンジが使える場合、ポリ袋に入れて茹でる前に電子レンジで2~3分加熱しておきましょう。
※2つの袋に分けているのは材料の火の通りを早くし、お肉などのアクをうつさないためですが、お肉のアクが気にならない、茹で時間はもう少しかかっても構わない、とにかく手間を減らしたい!という方はひとつの袋にまとめてさらに約10分茹でて下さい。
この後のレシピも同様に1つの袋にまとめることができますよ!
災害時やアウトドア料理で飲料水を無駄に使いたくないときは、材料に飲料水を使って、茹でるお湯は飲料水以外の水を使うことができます。
2. ポリ袋de鶏手羽元と大根のあっさり煮物
〈材 料〉1人分
- 手羽元 …2本
- 大根 …3cm
- 白ネギ …5cm×2(白い部分+緑の部分)
- 出汁用昆布 …3cm×5cm
- しょうが(スライス) …2枚
- オイスターソース …小さじ1
- 水 …500ml
〈作り方〉
1.大根は1.5cmの厚みのいちょう切りに、白ネギは白い部分を5mm幅の斜め切りにする。手羽元に塩少々(分量外)をまぶしておく。
2.耐熱性の食品用袋を2枚用意し、【A】大根、出汁用昆布、ウスターソース、水300ml、【B】手羽元、白ネギ、生姜、水200mlを入れて空気を抜いて密封する。
3.鍋に湯を沸かし、2.の袋を入れて中火で蓋をして約20分茹でる。
4. 粗熱が取れたら鍋から取り出し、器に手羽元と大根、白ネギを盛り付ける。
ヘルシーでほっと落ち着くシンプルな煮物。手羽元から出るチキンエキスと昆布、ウスターソースの旨味がよく合います。より短時間で柔らかく仕上げたい時は、電子レンジが使える場合は大根をあらかじめ電子レンジで2~3分加熱してから茹でるといいですよ。
3. ポリ袋deヘルシー麻婆豆腐
〈材 料〉1人分
- 木綿豆腐 …100g
- 豚ひき肉 …100g
- にんにく …1/2かけ
- しょうが …1/2かけ
- 長ねぎ …3cm
- 細ねぎ …適宜
- 甜麺醤 …小さじ1
- 豆板醤 …小さじ1
- 酒 …大さじ1
- 水 …300ml
〈作り方〉
1.木綿豆腐は約1cm角に切る。にんにく、しょうが、長ねぎはみじん切りにする。細ねぎは輪切りにする。耐熱性の食品用袋を2枚用意し、【A】豚ひき肉、酒、水100ml、【B】木綿豆腐、にんにく、しょうが、長ねぎ、豆板醤、甜麺醤、水200mlを入れて空気を抜いて密封する。
2.鍋に湯を沸かし、1.の袋を入れて中火で蓋をして約5分茹でる。
3.粗熱が取れたら鍋から取り出し、【A】の袋の端をハサミで少し切りゆで汁を捨てる。【B】にひき肉を加えて豆腐がつぶれないように軽く揉んで全体をよく和えたら、器に盛り細ねぎを散らす。
あっという間に麻婆豆腐が完成!豆板醤の辛味と甜麺醤の甘みが本格的な美味しさに。しかも油を使っていないのでヘルシーな上、洗いものも楽チン!強い辛味が好きな方は豆板醤の量を少し増やすと良いですよ。
ポリ袋料理のコツ!
1.必ず耐熱性(耐熱100度以上)の食品用袋を使用すること。
2.茹でる際は空気をできる限り抜いて密閉すること。
3.鍋のお湯を一度沸騰させた後、中火~弱火でゆでること。
いかがでしたか?時間がかかるイメージのカレーや煮物もポリ袋調理なら超時短で作れます。
またフライパンや鍋がしつこい油でギトギトになった洗いものが億劫なイメージの麻婆豆腐もポリ袋調理なら、食べた後の片付けも楽チン!どれも油を使わず調理可能なのでカロリーダウンになるのも嬉しいですよね。
ポリ袋調理は、袋を分けるだけでたったひとつのお鍋でいくつもの食材を同時に茹でることが出来るのでとっても便利。忙しい日の時短料理に、ダイエット中のヘルシー料理に「ポリ袋調理」を是非取り入れてみてはいかがでしょうか?
著者プロフィール
インナービューティー研究家・フードコーディネーター
國塩亜矢子(くにしおあやこ)
女子栄養大学認定・食生活指導士1級。
日本野菜ソムリエ協会認定・べジフルビューティーアドバイザー、調味料ジュニアマイスター。
「旬食美人学」主宰。広告企画営業職、人事・採用職などを経験し、結婚後は食の世界へ転身。現在は「働く女性・頑張るママの元気とキレイを応援したい」「正しく楽しく食べてキレイ&健康に」 という想いのもと、「インナービューティー」を軸とした自宅での少人数制レッスン、メディアでのコラム執筆・レシピ開発等の仕事を通じ、「食×美」についてのエッセンスを伝えている。 また、フードコーディネーターとして雑誌・販促物などの制作にも携わる。 出産後は1児の母として、離乳食レシピはもちろん 妊活・マタニティ・授乳ママレシピの開発にも積極的に取り組み、女性のライフステージごとに関わる「食」の大切さを幅広く発信中。
★著書「決定版!節約・冷凍レシピ」(宝島社)
★ブログ:「旬食美人学~Let's enjoy meals & beauty !~」
★HP:「旬食美人学」
http://syunsyokubijingaku.jimdo.com/
(編集・メニュー監修:河瀬璃菜/フードクリエイティブファクトリー)