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【祝2周年】矢野顕子さんをお招きしてミートローフを【西原理恵子の「おかん飯」with枝元なほみ】

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今回の料理:ミートローフ

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めでたい時は肉!

西原 「おかん飯」2周年を記念し、矢野顕子さんをお招きしました!

矢野 こんにちは。「おかん飯」、いつも楽しみにしてるんですよ。お招きいただき、ありがとうございます。

枝元 昨日から、緊張で心臓バクバクでした。まず、アペタイザーをご一緒に作りませんか? ブロッコリーの蒸し立てを召し上がってほしくて。

矢野 大好きです!

枝元 ブロッコリーに塩をふります。天然のホタテや昆布のうまみ成分が入っていて、西原さんいわく「薬物みたいに危ない」塩です。

矢野 なめていい? ……やばい。

枝元 同じくマイブームな、この「サンショウオイル」と一緒に。

矢野 火の通り具合もベスト。食欲が止まらないね。

枝元 では、そろそろメインをお出ししますね。

矢野 わあ、ミートローフ!

西原 めでたい時はやっぱり肉!

矢野 おいしい! 家庭の味ね!

枝元 こちらはエスニック・コールスローと豆サラダ(次週掲載)です。

矢野 コールスローで思い出した。古漬け鍋(1月19日毎日新聞掲載)の時に、漬物が米国では手に入らなくて。

枝元 「ザワークラウトでも」って、ツイッターでお伝えしましたね。

矢野 長男の嫁も同じもの作って、「死ぬほどうまかった!」ってメールが来ました。「おかん飯」は材料の融通がきくレシピで重宝してるの。トウモロコシご飯(2014年7月14日掲載)は冷凍庫に常備してるし、大根のすき焼き(同3月10日掲載)も、異常な大根好きの上原ひろみ(ジャズピアニスト)に作ってあげたら、気に入って自分の得意料理にしちゃったのよ。

枝元 すっごくうれしい!

西原 米国ではお刺身なんかは手に入ります?

矢野 うん、お金さえ出せば。

西原 あははは。

矢野 今、チェルシーマーケット(米ニューヨークにあるショッピングモール)にはアジア人の観光客が殺到してますね。で、必ずエビとカニにいくのね。どうしてあんなに甲殻類に目がないんだろう?

西原 私がその筆頭ですよ。世界中どこに行っても結局、エビとカニを食って、特産品を食った覚えがない。

矢野 米国人は、殻から取り出された身の状態で食べるから「カニを見たら、目の色変えて黙々と食べる!」という感じじゃないわね。

枝元 めちゃめちゃカニが好きな知人が、「自分の名前はロシア名でいうと、ムサボリビッチ・カニスキー」って言ってたなあ。

矢野 あはははは。

 

女は食ってなんぼ

西原 歌に食べ物がいっぱい出てくるのは、食べ物が好きだからですか?

矢野 そうですね、全然グルメじゃないけど。昔見た映画で、画面が二つに分かれていて、片方は離婚した夫婦の妻側、他方は夫側を映すの。妻は落ち込んでいても、日暮れ時になると、冷蔵庫開けてなんか作り出す。かたや夫は落ち込んだまま、どんどん暗くなっていく。それを見たとき、なるほど、「女は食ってなんぼ」なんだと思ったんですよね。

枝元 いただきました。今日の格言。

矢野 私の歌には恋愛が少なくて、食い物ばっかりだと言われるけど、考えてもみなさいと。世の中に色恋がなくても死なないが、食べ物なくなったら死ぬんだぞと。

枝元 食べ物の歌も色っぽい感じしますけどね。

矢野 あら、本当? ……そこ、才能ですね。

西原 あははは!

枝元 確かに食欲は生きるパワーですよね。西原さんちの話を聞くたびに、子どもたちの食欲ってすごいなって思う。「飲むように食べる」って。

矢野 うちでも、子どもの友人が来ると、米1升たいてました。

西原 1人2合くらい食べますからね。あと肉がないと。こないだ酢の物作ったら、息子は家出しましたよ。

矢野 そうね。親は高野豆腐の煮物とか食べたくなって作るんだけど、子どもは嫌がるよね。でも、息子と娘の料理も、結局、ルーツは私の料理なんですよ。二人が大好きだった煮卵とか、どうしたらお母さんの味になるんだろうと言ってる。

枝元 自慢料理はなんですか。

矢野 「鍋バーグ」かな?

西原 鍋バーグ?

矢野 旦那が嫌いだったナスとか、娘が嫌いなシイタケとかを……。

枝元 嫌いなものを!

西原 「闇バーグ」ですね。

矢野 鬼のように細かく切って、肉に混ぜて焼き上げて、そのまんま出すのよ。ふたをぱっと開けたときのみんなの「わあああ」がうれしかったなあ。今は、息子が料理上手なんだけど、チーズとか入れてアレンジして、作っているみたいです。

 

【構成・中川聡子、写真・関口純】

 

 

材料〈4人分〉大は大さじ

 

  • ひき肉     800グラム
  • A(タマネギ1/2個、ニンジン1本、シメジ1パック、ニンニク1かけ)
  • パン粉     1カップ
  • 卵       1個
  • サラダ油    大1と1/2
  • B(ケチャップ大4、中濃ソース大3、粗びきコショウ・ナツメグ各少々)
  • 塩、オリーブ油 各少々
  • タマネギなど付け合わせの野菜

 

 
 
作り方

  1. Aを粗みじん切りに。付け合わせの野菜は皮つきのままよく洗ってくし切り。
  2. フライパンにサラダ油とニンニクを入れて中火で熱し、香りが立ったらタマネギ、ニンジン、シメジの順に入れて炒める。野菜がしんなりしてきたら、ひき肉の半量を入れて火を強め、ほぐしながら炒める。肉の色が変わったらBを加えて調味し、水分を飛ばしながら煮詰めて、ボウルに取っておく。
  3. 2. が冷めたら、残りのひき肉と卵、パン粉を加えて混ぜる。オーブンの天板にオーブンシートを敷いて生地を乗せ、なまこ形に整える。190度に予熱したオーブンに入れて20分焼き、一旦取り出して周りに野菜を並べ、塩を振ってオリーブ油を回しかける。オーブンの温度を180度にして、さらに2030分焼く。粗熱が取れたら、食べやすく切って盛りつける。

 

リクエスト募集します!

西原理恵子の「おかん飯」with枝元なほみ】では、全国の読者の皆様、生産者や食に関わる方々から、「この食材でレシピを考えて」「ぜひ食べてみて」というリクエストを募集します。野菜、魚介、肉、加工食品、調味料など食材のジャンルは問いません。自慢の一品を「おかん飯」でアピールしてみませんか。

応募はメール(onna@mainichi.co.jp)か、郵便で、〒100-8051(住所不要)毎日新聞生活報道部「おかん飯」係まで。

 

 

西原理恵子と枝元なほみのおかん飯、単行本発売中!

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毎日新聞朝刊で連載中の『西原理恵子と枝元なほみのおかん飯』(毎日新聞社)が2014年12月12日に単行本として発売されました。「おかん飯」は一昨年12月、「おんなのしんぶん」面が新設された時から連載を開始。今回は、37点のレシピとともに料理の写真や西原さんが描いたイラスト、料理家の枝元なほみさんとの楽しい会話も、もれなく収録しています。

『毎日かあさん』など数々のヒット作を世に出した西原さん初の料理本。描き下ろし漫画も収められています。ぜひ、手に取ってご覧ください!

 

 

 

毎日新聞での連載はこちらから。


西原理恵子のおかん飯with枝元なほみ - 毎日新聞


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