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サザエのつぼ焼きも1個100円…!福岡市内から日帰りでいける「志賀島(しかのしま)」が最高すぎるぞ

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たくさんあるサザエのつぼ焼き。これ1個100円です

こんにちは、福岡のライターの篠原修司(@digimaga)です。

 

季節はもうすぐ夏ですね。夏に行くところと言えば、まあやっぱり海だと思います。

福岡市内に住んでいるボクがよく行くところは、志賀島(しかのしま)の海です。

 

「島」と言っても、船で行くわけではありません。車で行けます。「島」だけど陸続きです。

大人も子供も遊べる場所として楽しい志賀島ですが、このページはぐるなびが運営しているので、遊び場じゃなくてグルメとしての志賀島を紹介します。

 

志賀島といえばサザエ

志賀島を代表するグルメ、それはサザエです!

 

志賀島はサザエ丼サザエのつぼ焼きサザエの刺身と、これでもかとサザエを食べさせようとしてきます。

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サザエが海から無限に湧き出てる可能性があります。

そんなサザエメニューのなかでボクがおすすめするのは、サザエのつぼ焼きです。

 

なぜか? うまいのに安いからです。

 

オープン当初から値上げせずサザエを売り続ける「SHOPヒロ」

お店によってはお高いサザエのつぼ焼きもあるかもしれません。けれど、これから紹介するお店は安いですよ。

2000年にオープンしたこちらの「SHOP ヒロ」。

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なんとサザエのつぼ焼きを1個100円で販売しています。しかも冷凍モノとかじゃなくて、活きものを焼いてくれます。

せっかく海に来たんだから、新鮮なサザエの焼きたてをその場で食べたいですよね。

 

もともと漁協の購買だったというSHOP ヒロ。だから、いまでも漁具や生活必需品などを販売しています。

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そのままでもやっていけそうですが、残念なことに漁業の衰退にともなって組合員が減少。その結果、売り上げも赤字に転落したことから海産物のお土産も販売するお店へとモデルチェンジしたそうです。

店に入ってすぐの場所に見えていますが、活サザエがこのように一盛1,000円で売られています。

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こちらのサザエ、漁協の人が毎日獲ってきているそうです。だから新鮮。

 

同様につぼ焼きが1個100円で売られていますが、おすすめはこの一盛1,000円の方。

なぜならプラスで200円払うと、大きなサザエをお刺身に、小さなサザエをつぼ焼きにして出してくれるんです!

つまり1,200円でサザエの刺身とつぼ焼きのセットが食べられるわけです。これは絶対にこっちの方がお得。

※サザエはお盆から10月初旬まで禁漁に入るため、この時期はお刺身がありません。つぼ焼きは確保分があるかぎりあります。

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サザエ、でかいです。

 

サザエのつぼ焼きが1個100円で食べ放題!

注文をすると、早速サザエの刺し身とつぼ焼きを店内で調理してくれます。

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網の上のサザエひとつずつに特製のたれを入れて、グツグツと沸騰するまで待ちます。

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香ばしい匂いがしてきたら食べごろです。

 

網から直接、ではなくちゃんと食べやすいようにして出してくれるので大丈夫です。

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久しぶりのサザエ、たまりません。

 

刺さっている爪楊枝を軽く持ち、サザエのしっぽの形をイメージしながらくるくる回すと綺麗な形でサザエの身が全部取れます。

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プリンと取れます

あとはそのままガブリ!といきましょう。

サザエのもつ磯の香りと、やや甘めのタレの柔らかい味が楽しめます。

 

美味しいサザエのつぼ焼きですが、ひとつだけ問題があります。

しっぽをどうするか? です。しっぽというか、肝ですね。

 

この肝、コクもありますが苦味もあります。ボクもいい年こいたおっさんなので、「この苦味がいいんだよ」と涼しい顔して食べるべきなんでしょうが、苦いもんは苦いです。

白状します。ボクはしっぽをちぎって、身だけ楽しむ派です。

殻のふちに境目を引っ掛けると指を汚さずにちぎれるのでおすすめです。

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今回の取材でも身だけ楽しみました。好きな食べ方が正義です。

 

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おつゆもわすれずに

 

コリコリ感がたまらない! サザエのお刺身

続いてサザエのお刺身です。

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ちなみに先ほどのつぼ焼きやこのお刺身が載っているお皿は、店主の松田さんの手作りだったりします。 

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店主の松田清隆さん

新鮮な活サザエのお刺身はコリコリで、噛めば噛むほど磯の香りと歯ごたえが美味い!

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量もあるので、たくさんつかんで一気にボリボリ食べると「あー、いま自分はサザエを食っているんだな」という気持ちにひたれます。幸せです。

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こんなにいっぺんに……贅沢食いですよ!

こういうところで食べるときは、一気に食べた方がより美味しい気がします。

 

ちなみにこのサザエの刺身にも肝がついていきます。

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生だからでしょうか。つぼ焼きに比べて苦味が少ないと感じます。

この肝、黒い方(濃い緑)が雌で、白い方が雄だそうです。

 

そのままでも苦味が少なめですが、わさびを載せて食べるとほぼ感じなくなりました。

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大人ぶりたい人は、わさび載せ、おすすめです。

 

土日祝日限定のサザエ飯

つぼ焼きやお刺身以外にも、土日祝日のみ「サザエご飯」を350円で提供しています。

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このサザエご飯、サザエのつぼ焼きやお刺身を食べるときのご飯として頂くと相性バッチリです。

まあサザエ×サザエですからね。合わないわけがありません。

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サザエ出汁も効いており、ほのかに磯の香りもします。

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サザエのつぼ焼きより、このサザエご飯を目当てにやってくるお客さんの方が多いそうです。

ぜひセットで食べてみてください。

 

ちなみに添え物のわかめの佃煮は「SHOP ヒロ」で作られたもの、たくあんは鹿児島からのお取り寄せです。

取材に伺った日も、わかめの佃煮が作られていました。

 

店内のお土産も忘れるな!

この「SHOP ヒロ」、 ボクにとっては思い出のお店です。 というのも若い頃に通っていたからです。

たぶん、遊ぶ場所が海とか山とかしかなかったんでしょうね。車に乗ってよく志賀島に遊びに行き、友人とこの「SHOP ヒロ」でサザエのつぼ焼きを食べていた記憶があります。

健全なようなそうでないような……。ともかく、お店が続いていたことが嬉しいです。

 

それと当時は見向きもしませんでしたが、店内のお土産もおすすめです。年をとってからわかる、お土産の楽しさ。

この「SHOP ヒロ」がある「弘(ヒロ)」は、「弘わかめ」が特産品です。

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今シーズンはすでに売り切れていますが、毎年2月下旬あたりから売りに出される人気商品です。

今回は売り切れで買えなかったので、かわりに「あかもく」を買って帰りました。

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「あかもく」は粘り気の強い海藻の一種です。

「メカブ」よりも粘り気が強く、食べれば病みつき間違いなし。

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店内で試食もできます。

「あかもく」以外に「メカブ」や「ひじき」、お魚も販売されているのでつぼ焼きを食べて満足したらお土産もぜひどうぞ。

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さて、今回紹介した「SHOP ヒロ」ですが、じつはちょっと行くのが大変な場所にあります。

冒頭で「志賀島には車で行く」と言いましたが、車がない場合、バスで行くしかありません。志賀島まで電車は通ってないからです。

たとえば福岡の中心街・天神から志賀島に行きたい場合は、西鉄バスに乗るか、博多駅まで行ってJR香椎線に乗り、終点の西戸崎駅からまた西鉄バスに乗って志賀島に行くしかありません。

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JR西戸崎駅

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バスは2時間に1本のレベル

船酔いに強い人は、博多埠頭から志賀島航路で船で行く方法もあります。

 

問題は志賀島の入り口までしかバスが行かなかった場合、「SHOP ヒロ」までかなりの距離を歩かないといけなくなることです。

 「これだと行きにくいなー。どうしようかなー」と悩んだ結果、徒歩以外の手段、レンタルサイクルを紹介しておきます。

 

時間貸しで自転車をレンタルできる「シカシマサイクル」

じつは志賀島の入り口付近に、レンタルサイクル屋さんが2014年10月にオープンしました。

それがこちらの「シカシマサイクル」です。

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2階はカフェになっています

「シカシマサイクル」ではロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイク、ミニベロ(タイヤの径が小さい自転車)の4種類を時間で借りられます。もちろん安全のためのヘルメット付き。

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ここで自転車を借りれば、志賀島を一周することもできます。

 

気になる料金は3時間レンタルでクロスバイクが2,500円、マウンテンバイクが2,000円、ミニベロが1,500円。ロードバイクのみ2時間で4,000円です。延長は30分ごとに500円。

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ドリンクやフードも販売されているので、カフェ利用もOKです。

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車以外で志賀島へお越しの方は、「シカシマサイクル」でぜひ自転車のレンタルを!

 

せっかくなので自転車で行ける志賀島のおすすめ観光スポットも紹介しておきます。

 

志賀海神社

志賀海神社(しかうみじんじゃ)は、「シカシマサイクル」の前の通りを北に登って行った場所にある神社です 。ここは自転車じゃなくて徒歩でお散歩できる距離。

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志賀海神社の名前は志賀島の「しか」から持ってきているのかと思いましたが、紹介文を読むと動物の鹿とも関係あるような???

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境内には鹿の像もありました。

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こちらが志賀海神社の拝殿です。

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この拝殿の隣におすすめポイントの遥拝所(ようはいじょ。遠く離れた場所から神仏などをはるかに拝む場所)もあります。

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この遥拝所からはなんと! 対岸にある大嶽神社・小嶽神社にくわえて伊勢の神宮・宮中三殿を拝すことができます。

 

福岡県から三重県と東京都にこんにちは!

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当たり前ですが肉眼では見えません。

 

荘厳寺

志賀海神社の隣には、縁結びのお寺の荘厳寺(しょうごんじ)があります。

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素敵なご縁をお探しの方はこちらのお寺もどうぞ。

 

金印公園

続いて、おそらく志賀島の目玉観光スポット金印公園です。

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これは「SHOP ヒロ」に続く道なりにあります。

 

みなさん、金印、覚えていますか?

「漢委奴国王印(かんのわのなのこくおういん)」です。

授業で習ったと思いますが、あれが出土したのがここ、志賀島だと言われています。

 

その金印が発見されたことを記念して造られた公園が金印公園です。

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公園というより遊歩道的な感じですが、その歩道を登った一番上には金印の彫刻が飾られています。

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「なんかこんな感じだったなぁ」と思いつつも隣を見ると、実物大のレプリカもありました。

 

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はい、ちっちゃい。

 

なんだか教科書のイメージと違ってかなり小さいのですが、残念ながらこれが実物大。

このレプリカ、お土産屋さんに行くと買うこともできます。

 

この金印の彫刻やレプリカがある高台からは、能古島や福岡タワーを望めます。

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能古島

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木の枝の下に見えるのが福岡タワー

見たからなんだって話ではあるんですが、まぁ見ていってください。

 

休暇村

「SHOP ヒロ」を越えた先には休暇村というリゾート施設があります。 志賀島に宿泊するときは、こちらの施設に泊まることになると思います。

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日帰り入浴もできますが、15時まで(最終受付14時)とかなりキビシー。

だから宿泊しない場合はあまり寄ることもないかもしれません。泊まるときはぜひどうぞ。

なぜかau回線はつながらないので、KDDIユーザーで編集者から逃れたいライターさん漫画家さんにもおすすめです。ドコモ回線はつながるので逃げられませんよ。

 

こちらの休暇村の道路を挟んで反対側には、下馬ヶ浜海水浴場があります。

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休暇村に泊まるときは、こちらの海岸で遊ぶと良いでしょう。

 

志賀海神社沖津宮

また、この海岸から海を左手沿いに北のほうへ歩いて行くと、志賀海神社の沖津宮(おきつぐう)があります。

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遠くの方に見える鳥居が沖津宮への入り口です。

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こちらの神社、大潮の干潮時には歩いて向こう側へ渡ることができるそうです。ロマンですね。

時間帯が合う方は訪ねてみてください。

 

中津

沖津宮の近くには、中津宮(なかつぐう)もあります。

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中津宮では古墳が祀られています。

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中津宮の社へ向かう道は木々に囲まれており、映画『となりのトトロ』に出てくるようなトンネル状になっています。

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福岡の「トトロの森」と言えば糸島市にある芥屋の大門(けやのおおと)が有名ですが、中津宮のトンネルもなかなかのものだと思いました。

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潮見公園

最後に紹介する観光スポットが潮見公園です。

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公園というよりは展望台として知られています。

 

展望台では志賀島からの眺めを一望できます。

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志賀島へと続く道を見ると、「あんなに細かったんだなぁ」と思わされます。あの道がなくならないことを願うばかりです。

 

この展望台からは福岡の猫の島として知られる相島(あいのしま)を見ることもできます。

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意外と近くにあるように見えます。まぁ実際は遠いんですけど 。

 

潮見公園まで自転車で登ってくるのはかなり苦労しますが、それだけに感動ものの風景が味わえます。

 

あまおうをアイスにした「いちごのともや」

おすすめ観光スポットは以上ですが、最後に忘れずに食べて帰って欲しいものがあります。

志賀島の入り口に志賀島センターというお食事処があるのですが、今回紹介するのはそのお隣。

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志賀島センターのお土産コーナーです。

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ここでは志賀島産のサザエやワカメなどの海産物を購入できます。

が、おすすめしたいのは海産物ではありません。志賀島産のあまおう苺を使った 「いちごのともや」という苺の実アイスです。

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こちらのアイス、2018年の発表時は超人気で並んでも買えないくらいでしたが、今なら並ばずに買えます。

志賀島からバスで帰る前に、こちらのお土産屋さんでぜひアイスを食べて帰ってください。

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いちごの中にアイスが詰まった酸っぱ甘いおもしろデザートで、志賀島を最後まで味わってください。

 

紹介したお店

  • 店名:SHOP ヒロ
  • 電話番号:092-603-6866
  • 住所:福岡市東区大字弘1285-1
  • 営業時間:8:00~18:30
  • 定休日:火曜日

 

  • 店名:シカシマサイクル
  • 電話番号:050-3459-2956
  • 住所:福岡市東区志賀島417-1
  • 営業時間:9:00~18:00
  • 定休日:火曜日

 

アクセス

 

著者プロフィール

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篠原修司
1983年生まれ。福岡県在住。フリーライターとして九州各地を取材しながらその土地の美味しいものを食べるのが趣味。『Yahooニュース!個人』や『ASCII.jp』などで連載中。
Twitter:@digimaga
ブログ:デジタルマガジン


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