こんにちは!ライターの佐藤樹里と申します。
突然ですが、焼肉のなかでどの部位が好きですか?
私はお肉全般が大好きなのですが、なかでもロースは全部位の中で1、2を争う勢いで好きです。脂身のコクもお肉の旨味も楽しめるバランスの良さ、最強すぎませんか……?
ここで私は思いました。
何の気なしに自己流で焼いたロースさえも美味しいのだから、最高に美味しいロースの焼き方&食べ方を知れば、もっともっと美味しいロースを食べられるのでは……?
というわけで、世のロース好きをトリコにしてやまない「京城 北千住店」へ行ってきました!
しかもここ、あの高級ブランドの松阪牛と近江牛をかなりリーズナブルにいただけるそう……!極上のロースと最強コスパ、天国の予感しかしませんね。さっそく紹介します!
思わずのけぞる美味しさ…!近江牛のとろける炙りロース
御託はいいからもう肉を見せろ!って方がほとんどだと思いますので、光り輝くロース様をお見せしちゃいます!
こちらは、近江牛の「和牛の極 特選炙りロース」(1,900円)。
うおおお!この霜降り!脂身と赤身のコントラストが美しすぎる。それにしても、近江牛のサシってこんなにきめ細かいんですか?「和牛の極」というメニュー名にふさわしいお姿です。
今日の目的を忘れて「もう我慢ならん!焼くぞ!!!」と一瞬思ってしまいました。なんとか思いとどまりまして、お店の方にベストな焼き方を聞いてみたところ、
「サッと炙って、わさび醬油で食べるのがとっても美味しいですよ!」
という回答でした。サッと炙りでいただきましょう。
「サッと」加減は人によるそうですが、とにかく「サッと」炙るのがポイント。焼きすぎ厳禁ということですね。
持ち上げてもなお美しい……。肉の繊維がとにかくきめ細やかです。
サッと炙るってどのくらい?という疑問が残っていますが、試してみたところ「片面5~6秒」が私にとってはベストなようでした!
5~6秒ですぐに火が通るので慌てつつひっくり返し、さらに5~6秒炙ったら、はい完成!本当の本当に秒で焼けた。
わさびをのっけてちょんちょんと醬油につけていきます。
めちゃくちゃ猛スピードで箸を口に運びます。
んふぅぅぅ……!なにこれ。とろけた。
肉の脂がなんとまあ甘いこと!噛んだか噛まないかくらいの力加減で、お肉がとんでもなく甘くて旨い肉汁と脂の状態で液状化していくのです……!
そこへわさびがしっかりと引き締め役として加わってきます。焼肉のタレではなく醤油というシンプルな調味料のおかげで、肉の美味しさがバッチリ際立っています。これはたしかに極。極まっている……!
このロース、お店の方がもう一つ情報を教えてくださっていました。
「ぜひ白米と合わせて食べてみてください。ロースの脂身がお米をコーティングしてくれて、たまらない美味しさですよ」
こんなこと聞いたらライスいかないわけにはいきませんよね。
お店で使っているお米は最上級と名高い、新潟県魚沼産のコシヒカリ。お店の方が農家さんまで足を運び、美味しいお米を買い付けているそうです。もうこのお店には全幅の信頼をおいて付いていきたくなるな……。お米農家にまで足を運んで現地買い付けしている焼肉屋さんってなかなかないですよね。
輝くお米に、極ロースをオン!
すでに破壊力満点。
一口で頬張ると、天国が広がりました……。
ふっくらしたお米の一粒一粒は甘く、そこに濃厚でありつつもさっぱりした脂がやってきてお米をコーティング。ずっとこのまま口の中に留めておきたくなるくらい美味しい……。
たしかにこのロースを求めてやってくる人がいるのは納得。神がかっているし、このクオリティが1,900円はすごい……。
松阪牛のロースは飲み物
極ロースが美味しすぎたのですが、お店の方のイチオシは
「上巻ロースも美味しいですよ。松阪牛を使っています。これもサッと炙ってどうぞ!」
とのことでしたので、いざ松阪牛!こちらが上巻ロース(2,200円)です。
これ、本当にロース……?
美しすぎやしません……?
こちらも美味しい脂が落ちすぎないようにサッと炙っていきますよ。まずは片面5~6秒。もうすでによい香りが!
すぐに裏返して、また5~6秒!
くぅ~~~いい感じ!お店の特製ダレにつけていただきます。
ん~~~~~~~~~!圧倒的な柔らかさ。
先ほどの近江牛とまた違って、よりジューシーさが増してます。高級なお肉は全部うまいとは思っていたけど、同じ部位なのにこんなにも味わいが違うとは!
「あれ?今、お肉口に入れたよね?」と思うほどの柔らかさ。ちょっと噛んだかと思ったら、こっちもあっっっというまに口の中に肉汁が広がってトロケていきました……。儚い、けどものすごい充実感があります。
お店特製のタレは甘みがある味付け。これがまたお肉に合うし、ご飯が止まらなくなります。無限ロースループに陥ります。
ヤミツキ注意です!
ハラミとカルビもめちゃくちゃなコスパ
京城にきたらロースは絶対に食べるとして、他のお肉もコスパがめちゃくちゃだったので紹介します。
これはハラミ(1,050円)。
「このクオリティのハラミを他のお店で食べようと思ったら、『上ハラミ』になると思います。もちろんお値段はもっとすると思いますよ」
とのこと。
なんでこんなに質の良いお肉が安いのかを聞いてみたら、「秘密です」とはぐらかされてしまいました。
気を取り直してハラミを焼きましょう。1枚が10cmくらいの大きさ!
両面にしっかり焼き色がつくまでジュージュー焼いたら、タレにつけていただきます!
肉らしい噛みごたえがありつつ、適度な脂がぎゅっと詰まっています。噛むほどに肉汁がほとばしる……!ハラミの良さを存分に味わえます。全国のハラミ好きにはぜひこのハラミを食べてみてほしい。
もう1皿紹介しましょう!松阪牛のカルビ(1,000円)です。
松阪牛のカルビって1,000円で食べられるものなんですかね……?安すぎる。
「脂身が他のお肉よりも多いので、焦げないように気をつけて焼いてくださいね」
ということでした。慎重に焼いていきます。
鉄板から肉々しい香りが漂ってきます……!
こちらもタレでいただきます。
染みわたる脂身の旨さ……!すんごい。悶絶しました。
カルビって美味しいなと思って生きてきましたが、この松阪牛のカルビは段違い。今まで食べてきたカルビがかすんでしまうほどに猛烈な美味しさでした……!
焼肉屋さんでシュウマイ?でもこれがめっちゃくちゃ旨い!
ここまで魅惑のお肉体験でした。幸せすぎる。お肉以外でイチオシはありますか?と聞いてみたところ、
「松阪牛100%のシュウマイは、一品料理の中でもかなりオススメです」
こんなこと聞いたら頼まないわけにはいかない!松阪牛シュウマイ(600円)というそのまんまなネーミングもまた良いですね……!
香りがもうたまらんですよ。シュウマイの湯気から漂う松阪牛の高貴な香り……。
からし醬油にちょこっとつけていただきます!
こ、これは……本当にうまい(語彙力)。
こんな美味しいシュウマイあるんですか?ってくらい、信じられないジューシーさ、そして柔らかさ。本日何度目の驚きなのか。なんですかこれ、ものすごくうまい……(語彙力 2回目)。
お店の方が数ある一品料理の中でも強くオススメしてくださった理由がわかりました。何個でも食べられちゃうシュウマイです。頼んで後悔はさせません!
北千住の路地裏にある焼肉の名店
肉も一品料理も最高な京城は北千住駅から徒歩1分。ちょっとしたほそーい路地裏にひっそりあります。
お店は1階と2階があって、2階には個室もあります。
階段にはたくさんのサインがみっちり!
お店入ってすぐに飾ってあるこちらの看板。松阪牛を食べられるのはこちらの看板を持つお店のみだそうです。
昭和50(1975)年には焼肉業界で初めて、近江肉牛協会より「近江肉牛販売指定店」に指定されたそうです。
こちらは2代目の店長さん。
気さくな雰囲気でいろいろと教えてくださいました!
「美味しい焼肉を安く提供したい」と熱く語っておられて、肉に対するあくなき探究心をお持ちであることがうかがえました!
創業から今日まで近江肉と松阪肉販売指定店として、毎年審査を経て更新し続けている、正真正銘の本物のお肉が堪能できるお店。本当に美味しかったし、このお値段はちょっと信じられない……!
北千住には良い店が多いですが、どうか寄り道せずにこの京城でお腹いっぱいに焼肉を楽しんでくださいね!
紹介したお店
営業時間:17:00~24:00
著者プロフィール
佐藤樹里
水泳インストラクター兼管理栄養士として勤務。その後フィリピン・カナダへ約1年渡航。現地のブランチレストランでカナダ人のシェフと共に働く。帰国後はアスリート向けの食堂と老人ホーム厨房にてWワークを経て独立。現在はスポーツイベント開催、アスリートへの栄養講座、栄養個別サポート、低糖質で高タンパク質の“食べるプロテイン”レシピ作成などを行う。
アスリートの明日とDREAM(夢)を叶える!アスドリファクトリー代表。
[オフィシャルブログ] http://asudorifactory.com
[twitter] http://twitter.com/jurijapan1
(企画・編集 河瀬璃菜)