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あなたもトラック野郎になれる!トラック野郎御用達「みや古食堂」でチキンカツ定食を食べてきたぞ。【フミコフミオの夫婦前菜 部長篇 第52回】

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「フミコフミオの夫婦前菜」の連載がはじまって、この夏で丸5年になる。めでたい。家庭の事情で夫婦が揃わない回が多くなり、タイトル詐欺と言われることも多いが、それでも、5年はそれなりに長い時間である。胸を張っていいのではないか。僕の本業はサラリーマンである。本業でヘロヘロになった休日に老体に鞭打って取材に出かけた心身への負担、家庭内調整等々の労力を思い出すだけで胃が痛くなってくる。連載50回のときに、お祝いやねぎらいの言葉がなかった、ぐるなびみんなのごはん編集部であるが、いくら彼らが捨て犬を見ないふりする冷血人間の集団であっても、5年もの長い期間にわたって頑張ってきた僕になんらかの報いや労いがあるはず…。そう信じている。だって、彼らも、人間だもの。出来れば、カタチで示してくれるとありがたい。それがマネーであれば嬉しい。だってオラは人間だから。

 

伸びシロのない中年男性なので、これからの下り坂人生を直視するより、これまでの人生を振り返ってしまいがちである。暇をもてあますと、つい、「子供の頃の夢はなんだったかなあ」とぼんやり考えたりしてしまう。テレビで放映していた映画「トラック野郎」が好きだった。大きなトラックやトレーラーの運転を夢見ていた。スーパーカーやF1マシンより、断然、働く車の方が好きだったのだ。最初に就職した会社が運輸系だったのは、そういう子供の頃の憧れがあったのかもしれない。今、気付いた。

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▲圧倒的な存在感のお店の外観。入りにくいなんてことは…ないんだ…。

今回、ご紹介するお店は、神奈川秦野市にあるトラック野郎御用達のお店、「みや古食堂」さんである。最近、神奈川県の西の方に用事があり、国道246号線を通る機会が多い。沿線にあって、トラックがたくさん停まっているこのお店を見るたびに、「さぞや美味しくてボリュームのあるランチを出しているのだろうなあ」「トラック野郎気分を味わいたいなあ」「いつか訪れてみたいなあ」と思っていたお店なのである。

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▲店の外にはトラック野郎たちが!

お店の中は壁一面にキョンシー除けのお札のようにメニューが貼られていて、これだけでテンションと血圧が上がってしまう。だが、さすがにこれだけメニューがあると、どれを選んでいいのかさっぱりわからない。

 

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▲悪霊も退散するような圧倒的なメニュー数

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▲できない定食があるものか!と言わんばかりである。

 

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▲焼き、煮る、揚げる…「さかな定食」の無敵感がヤバい。

初めての風俗店に行った人のようにキョロキョロしていると、スタッフの女性が会釈してくれたので、「おすすめは何ですか」とたずねた。女性は、どれも美味しいですよ、と言うと、メニューを次々とあげていくので、慌てて「ちょ待てよ」となってしまう僕であったが、直感でチキンカツ定食(税込880円)を頼んだ。

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▲チキンカツ定食。皿がでかい。


結果的に大正解であった。チキンカツ定食どーん。厨房からぱりぱり揚げている音がしていたけど、本当に揚げたてで美味しい。そしてこのボリューム感である。これは大盛りではない。大きなチキンカツがなんと三枚である。

 

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▲チキンカツ白米大正義の図。その1

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▲チキンカツ白米大正義の図。その2

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▲チキンカツ白米大正義の図。その3 お腹いっぱいなのだぜ。

下手をすると、こちらのチキンカツ1枚で、チキンカツ丼が成立してしまうのではないか。それくらいの大きさである。これくらい食べないとトラックを運転する体力は維持できないのか…。長年営業しているお店なので味もグッドである。チキンカツはアツアツで中はジューシー。こちらにソースをかけて白米と一緒に食べる幸せは、結婚生活で得られる幸せに匹敵するほどである。

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▲これを読めばトラック野郎になりきれる蔵書群

まあ、僕の結婚生活にジューシーな幸せに包まれた瞬間はありませんけれどね。ハードな仕事をしているドライバーさんたちは、ボリュームと美味しさが両立したランチを食べているのだね。これだけメニューが豊富だったら毎日来ても違うものが食べられる。実に素晴らしい食堂であった。トラック野郎になれた気がした。こちら一番星!なんつって。

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▲トラック野郎の闇がわかる注意書き。

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▲震生湖。
秦野には震生湖という関東大震災で崩落して出来た珍しい湖があるので、超久しぶり(30年ぶり)に立ち寄ってみた。なんとなく自転車で来た感のある写真であるが、この自転車は人の所有物です。勝手に移動できないので仕方なく撮影。

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▲赤い線は高速道路です。こんなのが通るのか…。

震生湖は流れ込む河川や滝がなく、周りは森に囲まれていてとても静か。油断すると「静かな湖畔の森の影から!」と鼻歌を唄いたくなるけれど、釣り人が大勢いるので控えたほうがいい。

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▲静かだ…。

それほど大きな湖ではないので、歩いて一周するのに時間はかからない。湖から少し上がったところに、セルフレジのシステムを取り入れた神社があるのでマネーを落としておくといいかも。

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緑が多く、涼しく、爽やかな湖であった。この連載が5周年を迎える真夏になったら、営業の合間に涼をもとめて来てみようかな。サボっているわけではないよ。ではまた。

今回のお店

 

r.gnavi.co.jp

書いてる中間管理職

フミコフミオ

海辺の町でロックンロールを叫ぶ不惑の会社員です(再就職しました)。90年代末からWeb日記で恥を綴り続けて15年、現在の主戦場ははてなブログ。最近は諸行無常を嘆く日々。更新はおっさんの不整脈並みに不定期。でも、それがロックってもんだろう?ピース!

ブログ「Everything you've ever Dreamed」:http://delete-all.hatenablog.com/

ツイッター:https://twitter.com/Delete_All


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