こんにちは、ほそいあやです。
みなさんは「なめろう」好きですか? 好きですよね!
生の魚(鯵、さんま、いわしなど)を叩いて味噌と薬味をまぜて作る、ご飯にもお酒にも合う一品料理。料理といっていいのかと思うほど簡単です。
房総半島の郷土料理といわれていますが、千葉にはこれといって代表的な料理がないので、魚がとれる地域としてとりあえずなめろうを挙げてるんじゃないかと思っています。
ちなみに、残ったなめろうは丸めて焼くと「さんが焼き」というこれまた房総半島の郷土料理になります。エコロジー。
なめろうって、生の魚以外でもおいしくなりそうですよね。いくつかの食材で実験してみました。
Twitterでバズった「茄子のなめろう」
料理研究家のリュウジさんによるレシピです。
レンチンしたナスで作る超ヘルシーメニュー、茄子のなめろうです!
— リュウジ@料理のおにいさん (@ore825) 2018年5月8日
爽やかな薬味の香り、味噌のコク、だしの旨味が合わさり最強に見えます
アツアツのご飯と相性抜群、もちろんお酒のお供にも!
レシピはこちら!https://t.co/oRgUMGsYIWpic.twitter.com/xQIs7h2H3X
作り方は簡単、レンチンした茄子と味噌、粉末だし、ネギ、生姜、大葉、ミョウガを混ぜるだけ。すごくやりたくなりますよね、これ。
茄子のねっとり感と甘みが鯵に負けてません。普通のなめろうと同じく、ご飯にもお酒にも合う一品です。
そうか、やっぱお魚じゃなくてもいいんだ。味噌、だし、薬味。これらと混ぜさえすればどんな食材でもなめろうになるね、これは。
シンプルイズベスト?「豆腐のなめろう」
まずは、まあ間違いはないだろうという安全なやつをなめろうにしてみます。豆腐も味噌も大豆だし合わないわけがないですよね。
木綿豆腐にキッチンペーパーを巻きレンチンで軽く水切りします。
味噌、ほんだし、ネギ、大葉、おろし生姜とともに叩ッ切ります。 豆腐をみじん切りにすることってあんまりなくて新鮮。
なんかチャーハンみたいなのが出来た。食べてみると、想像通りの味です。お豆腐と味噌とネギ。これは完全に豆腐のお味噌汁ですね。食べる味噌汁、なんなら携帯できる味噌汁。
よく言えば無難、悪く言えば目新しさのない味だけど、日本酒は進みました。大豆大好き日本人。
手軽に魚肉を使いたい。「ツナのなめろう」
そのままでもおいしいツナ缶。ここに味噌のコクを加えるのだからさらにおいしくなると思う。 油っぽいとなめろうらしさが弱まるので、ノンオイルを使います。
スープをよく切ったらちょっとパサパサしてしまったかなーと思って口に運ぶと、これイケるじゃん! 第一印象は「ツナピコだ」。
八丁味噌を使ったのですが、それもよかったようです。とても深い味になりました。日本酒が揃っているお店とかでお通しに出てきたら、オツなものがでてくるな〜〜と感心してしまうと思う。ツナ缶が大きく化けたよ。ブルジョワや皇族の食べるツナピコってこんな感じかも。
翌日、ちょっと薄めの味噌汁に入れてみたらスペシャルな味噌汁になった。
ダジャレなのにおいしかった「なめこのなめろう」
「なめろうにしたらおいしそうな食材って何だろ?」と友人同士のグループチャットに書き込んだところ、「なめ子でなめ郎」と返してきた人がいました。普段は人のダジャレを鼻で笑ってくるくせにめっちゃ面白いこといわんといて、と若干いらだちながらなめこをブッ叩きました。
う、う、うまい!
これも八丁味噌ですが、赤だしのなめこの味噌汁っておいしいですよね。あの味を凝縮した感じなんだけど、固形=なめろうにするのがここまで成功するとは思いませんでした。ぬめりもよい仕事をしてくれて、鯵のようにまとまってくれます。
やっぱりきのこのうまみは何でもおいしくしますね。そして安いのも嬉しい。1パック68円のなめこが見事に化けました。日本酒すすむわ〜。
お花見に持っていったら好評。案を出してくれた友人もうまいと褒めていましたが、そんなダジャレをいったことは忘れていました。
美味しくないわけがない「牡蠣のなめろう」
別の友人が作ってきた牡蠣のなめろうです。絶対おいしいやつを作ってくるなんてずるい(笑)。ほんのり苦味が立っていて、今まで食べた牡蠣をあれこれした料理の中で一番好きかもしれない。
それにしても牡蠣は正義ですね。味噌と合わせても当たり前のように絶品、当たり前のようにめちゃくちゃ日本酒、超日本酒。
上品なそばめしのような「蕎麦のなめろう」
日本人のこころ、蕎麦。なめろうにしたら和の骨頂みたいなおつまみが出来るのでは。せっかくなので生を買ってきたけど、乾麺でもよいと思います。
適量を刻みます。水分がなくて結構混ざりにくい。ぽろぽろなのが気になる場合はそば湯を足しながらやってみてください。 もう何を作ってるのかわからなくなってきた。
謎の料理が出来た。しかし予想は当たり、和の骨頂みたいなおつまみです。ネギや大葉、生姜はお蕎麦にも入れるので違和感はないけど、八丁味噌も合う。味噌の濃さがそばめしを彷彿とさせます。当然そばめしよりもあっさりとしていて、お蕎麦の香りがあるのです。
これも日本酒にぴったりだと思います。お蕎麦屋さんでコイツと一杯引っかけたいなあ。メニューに入れてくれるお店ないでしょうか。夫は雑にご飯にのせて食べてました。完全にそばめし扱いか。
以上、何でもなめろう実験でした。どれもおいしいけど、この中であえてベストを選ぶと「なめ子でなめ郎」です。味は牡蠣だけど……抜群のコストパフォーマンスも考慮するとなめこになってしまうな。明日も作ろ〜っと。
著者プロフィール
ほそいあや
「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
ブログ:http://seiten4go.com/
Twitter:https://twitter.com/hosoi/