今回の料理:「焼きサバのちしゃもみ」
超簡単な郷土の味
枝元 塩サバを使って「ちしゃもみ」という料理を作ります。
西原 ちしゃもみ?
枝元 「ちしゃ」って、レタスのことをいうんです。サバをレタスであえた郷土料理を広島で習ってきました。
西原 それでサバを焼いたんですね。焼きたてがおいしそうにみえるから、たくさんつまみ食いしちゃいました。焼きサバってたまんないですよね。脂を顔に塗りたいくらい。
枝元 レタスはちぎってボウルに入れますが、このままあえると水が出るので、最初に白ゴマ油であえておきます。サバをほぐします。
西原 ほぐした瞬間に食べちゃいますよ。
枝元 3分の1に減っちゃうね。
西原 いや、全部。カニもそうですが、台所で食べちゃうのが一番おいしいんですよ。
枝元 こうやってほぐしているときが楽しいですよね。
西原 無心になる。編み物が好きな人の気持ちが分かります。
枝元 味付けは酢と砂糖で、すし酢のベースを作ります。塩、昆布茶も入れてよーく混ぜます。砂糖は溶けにくいようなら、1分くらいレンジにかけるといい。でもここは力業で。ずっと混ぜていれば……ほら溶けた! 香り付けで、出回り始めたユズの搾り汁も足します。すりゴマとユズの皮も刻んで入れて。
西原 正月のお料理みたいになりましたね。
枝元 サバで迎える正月。よく考えたら、ドレッシングとサバの脂が混ざっていい感じ。
西原 ダブルあぶら攻めですね。
枝元 よし、できました。超簡単!!
【構成・矢澤秀範、写真・尾籠章裕】
焼きサバのちしゃもみ
材料<2人分> 大は大さじ 小は小さじ
- 塩サバ 半身1切れ
- サニーレタス 1/3玉
- A(酢50㏄、砂糖大1と1/2、塩・昆布茶各小1/2、ユズの搾り汁1/2個分)
- すりゴマ 大3
- 白ゴマ油 小1
- ユズの皮 適量
作り方
- サニーレタスを食べやすい大きさに手でちぎる。白ゴマ油を混ぜ合わせる。
- 焼いたサバの身をほぐし、(1)のサニーレタスと合わせる。Aを合わせて混ぜ、味付けする。
- すりゴマ、刻んだユズの皮を加えて完成。
西原理恵子と枝元なほみのおかん飯、単行本第3弾が発売中!
この連載の単行本第3弾「おかん飯3 てんこもり編」が毎日新聞出版から2017年3月11日に発売されました!フライドオニオンのせ肉豆腐、餅豚キムチーズ、伝説の西原家からあげなど、西原画伯に「うますぎてあかん飯」と言わしめる極旨料理45品掲載。もちろん「名言特盛り描き下ろしマンガ」も掲載しています。
「記念日は揚げ物」「何も足さない、何も引かない」「炭水化物は嗜好品」など名(迷)言続出。ミュージシャンの矢野顕子さん、西原家(おばあちゃん、おにいちゃん、息子)も登場! 一家に一冊の爆笑料理本。
オールカラー128ページ、1,080円(税込み)です。
みんなのごはんでも紹介してきた人気レシピの数々。ぜひ、手に取ってご覧ください!
リクエスト募集します!
【西原理恵子の「おかん飯」with枝元なほみ】では、全国の読者の皆様、生産者や食に関わる方々から、「この食材でレシピを考えて」「ぜひ食べてみて」というリクエストを募集します。野菜、魚介、肉、加工食品、調味料など食材のジャンルは問いません。自慢の一品を「おかん飯」でアピールしてみませんか。
応募はメール(onna@mainichi.co.jp)か、郵便で、〒100-8051(住所不要)毎日新聞生活報道部「おかん飯」係まで。