まいど憶良(おくら)です。
大阪市は東成区にやって来ました。
高井田系の超進化系ラーメン
「大阪にはご当地ラーメンがない」というのが全国的な認識らしいですが、実は高井田ラーメンというご当地ラーメンがあります。
沖縄そばのような太麺と、濃厚醤油味という特徴で知られるラーメンなのですが、その高井田にあって、「高井田ラーメンの超進化系」と言われるラーメン屋さんがあります。
「金久右衛門 本店」です。
派手な看板はなし。
表札のような看板は、ここに店がある、またはあるはずと思いながら来ないとたどり着かないほどの、正に隠れ家的ラーメン店。
醤油の一升瓶が置いてあったら、営業中という合図です。
なにわ最強醤油ラーメン専門店、金久右衛門専用醤油と書かれています。
お店の中はとても綺麗。
棚の上段にはずらりと醤油の一升瓶が並んでいます。
この店のラーメンのためだけに作られた特別な醤油
ラーメンを作るための、理想の醤油を作りたいというオーダーに応えて島根の松島屋さんが作った、金久右衛門専用醤油。
開発までに、実に1年半を要したという醤油が、その味の中核となります。
優しい旨味、金醤油ラーメン
先ずは金醤油ラーメンから。
太麺、細麺と選べますが、お勧めは細麺。
金久右衛門の人気三本柱の1つ
金醤油のベースとなるのは淡口醤油。
もちろん専用醤油が使われます。
鶏ガラスープが注がれます。
手際よく麺が湯掻かれると、
湯きりしてどんぶりに投入。
綺麗です。
さて、ここに
このチャーシューが入ります。
圧力をかけて柔らかく仕上げられたチャーシューを、厚切りにして。
これも自慢の、「材木メンマ」。
コリコリした歯ざわりが魅力です。
ネギもトッピングして、完成です。
淡口醤油がベースになっている、金醤油ラーメン。
その味はお野菜の甘みが活きつつ、淡口醤油が素材の旨味を引き出すというスープ。
先ほど見たチャーシューですが、ふわっと柔らか。
脂身は口の中でとろけます。
材木と言われるメンマも、チャーシューに負けない存在感。
醤油が前面に出てこなくて、後ろ支えしている感じ。
でも、醤油にピントを合わせて味わうと、しっかりと存在感もある味なんです。
旨い、ウマイ。
いくらでも行けそうです。
見た目はいかついが、実は優しい大阪ブラック!
こちらも太麺、細麺と選べますが、お勧めは太麺。
濃口醤油がベースとなっていますが、
それにしても、黒過ぎやしませんか。
この麺の色が、提供後にどうなっているのか、注目です。
見た目はかなり醤油辛いようなイメージですが、
見た目とはずいぶん違う味です。
それどころか、懐の深い醤油というイメージ。
チャーシューの脂の部分はとろりと口の中で消えてしまいますが、肉の部分は歯にあたるとほろりと崩れるにもかかわらず噛み応えもあり、旨味がたっぷり。
胡椒と、
唐辛子も加えながらいただきます。
この太麺の歯ごたえも楽しい。
スープは色んな旨味が溶け込んだ、奥深い味わいで、これも箸が止まらないですね。
メンマは歯ごたえがしっかりと残っていて、噛み切る快感を楽しめる感じ。
かといって、硬すぎという事はない絶妙な柔らかさ。
入り口横にあるニンニクを入れて食べる人が多いという事でしたので、私もやってみました。
ニンニクをセットし、
ギュッと絞り出します。
フレッシュなニンニクの香りがふわっと鼻を刺激し、箸の勢いもますます加速します。
最後のスープを名残惜しくも飲み干し、ごちそうさまでした。
なにわ最強って言っていいですか?
店長さんにお話をお聞きしました。
憶良 :なにわ最強ラーメンと銘打っていますが、記事中でもなにわ最強という事でご紹介していいですか。
店長さん :はい。最強醤油という事で。
憶良 :きっぱりと言い切りましたね。凄い自信です。
店長さん :はい、醤油ラーメンに懸ける思いはどこにも負けないと思っています。
憶良 : 専用醤油を作ってもらっているという事でしたが。
店長さん :いちラーメン屋のために専門の醤油を作ってもらうという事は、それ自体稀だと思っていますが、これも私たちの熱い思い、醬油ラーメンにかける熱意があればこそだと思っています。
憶良 :スープは豚と鶏がベースなんですね?
店長さん :そうですね。
憶良 :この、専門醤油の、一番の特徴というのはどういう所なんでしょう。
店長さん :旨味が強い醤油という事です。
醤油に絶対の自信ありという、その根拠の一つですね。
憶良 :この醤油の扱い方も一つのポイントなんですね。
店長さん :大阪ブラックは海老脂を加えるなどして、独特の風味を出しています。
憶良 :金醤油ラーメンでは、野菜の甘さが淡口醤油と相まって、これまた美味しかったですね。
店長さん :この、元々の醤油が持つポテンシャルを引きだし、醤油をどういう風に化けさせるか、これがウチの醤油ラーメンのだいご味で、そこのところを味わって頂きたいと思います。
理屈は抜きにして、楽しんでください
憶良 :実は事前調査でスープに入っている物も色々と調べてきたのですが・・・。
店長さん :あぁ、それについては、あまりそういう所を気にせずに、理屈抜きにしてストレートにラーメンを楽しんでいただくのがよろしいかと思います。
他には、月替わりの限定ラーメンもあります。
これを毎月楽しみにいらっしゃるお客さんもおられますよ。
憶良 :最後に、この記事を読んでいただいている皆さんへのメッセージをお願いします。
店長さん :この店自体が、大阪以外から来られるお客さんにすれば、電車を乗り継いでこないといけない場所にあります。
こんな場所まで来て下さるお客様には感謝しかないのですが、せっかく遠くから来て頂くからには、絶対に「旨い!」と言って頂く一杯をお出しできるよう、万全の体制でお待ちしていますので、是非お越しください。
紹介したお店

- ジャンル:ラーメン
- 住所: 〒537-0001 大阪府大阪市東成区深江北3-2-8
- エリア: 鶴橋
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プロフィール
憶良(おくら) : 元ゲームプランナー、元ゲームプロデューサー。
ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。
休日は高速道路を使わずに名古屋から鳥取あたりの温泉に行って浸かり、道中や行先の地元スーパーで珍しい食材を買い込むと例え深夜に帰ったとしても料理する。
その際食べ歩きにも積極的と、食に対してはかなり貪欲。
「美味しいものを食べている時、美味しいものについて話している時に悪いことを考える人はいない。」という持論を持っている。
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