会社員時代に足しげく通った神コスパ食べ放題のお店を紹介させてください
葉ッ!色・食・是・喰! こんにちは、グルメ修行僧・東山です。
私、みんなのごはんでライターとして活動を始めさせていただいて約2年半が経ちました・・・
その中で、「皆様に喜ばれる記事とはどんな記事だろう?」と考えてみて、私なりの一つの結論にたどり着きました。
それは・・・・
【コスパが良くて美味しい食べ放題!】
ではないでしょうか!?
「美味しいものをお腹いっぱい食べたい」
この切なる願いは、人類共通の本能から発される願いではないでしょうか!?
ということでですね、今回は私の食べ歩き人生の中において最高クラスの“隠し玉”をご紹介したいと思います。
私、汁なし担々麺専門店「タンタンタイガー」の店主を務めておりますが、実はタンタンタイガー開業前には会社員として働いておりまして、その時にゆうに40回以上は通った神コスパ食べ放題のお店を紹介します。
そのお店がコチラ。日比谷線神谷町駅から徒歩2分に位置する「ニルワナム 神谷町店」さん。
そうです!今回は、
“神コスパの超本格的インドカレーの食べ放題”
をご紹介させていただきます!
ランチバイキングなんだけど、毎日メニューが替わります
まずこちらの凄いところはですね、ランチバイキングなんですけど、毎日メニューが違うんですよ。
しかも、「モクライチキンカレー」「ベジサーグ」など、あまり馴染みのない料理名から本格的な香りがプンプンしてきませんか?
超本格的なのに1,200円。この価格がどれだけ神コスパかというのは、この後の料理の詳細を見てからご判断ください・・・!
こちらが食べ放題の全貌です!
まず、手前から肉系のカレー3種。
そして、逆側にはベジタブル系のカレー3種。
ニルワナムに40回通ったニルワナムマスターの私がひとつひとつ丁寧にご説明させていただきます・・・!
まずはカレー界の花形、肉系カレー2種。
左がチキンロースト、右がマトンカレーです。
まずインドカレーの食べ放題でマトンカレーがあるってことがかなり珍しいです。
マトン(羊肉)はチキンなどに比べて高価な上、スパイスを大量に使用するカレーなので原価が高くついてしまうのです。
しかも、このマトンカレー、マトンがゴロッゴロ入ってますからね!
そして僕が大好きなのが、このチキンロースト。
チキンをたっぷりのスパイスで炒めた料理なのですが、もう食べ放題でこれだけガッツリ肉を食べられるってだけで嬉しすぎる。
しかも、このスパイス使いが巧みで、一般のカレー粉で炒めたものとは別次元の香りの良さなのです!スパイスの奥深さに感服する一品。
肉系カレーの3種類目は、モクライチキンカレー。
ニルワナムでは、このような汁気の多いチキンカレーは大体毎回用意されています。
モクライチキンカレーは少しクリーミーなサラサラしたチキンカレーなのですが、チキンがゴロッゴロ入ってます!
お次はベジタブルカレーのご説明をさせていただきます。
まず、こちらがワダといって、南インド料理では主食にあたる料理なのですが、もうめちゃくちゃうまいんですよ!
豆の粉で作られた甘くないドーナツなのですが、カレーとの相性は抜群!
もちろんお店で手作り&揚げたて。
普通に南インド料理店に行くと1個200円くらいはするので、ワダが食べ放題というのは結構驚異的です。
そしてこれがサンバルという豆のカレーです。
南インド料理では味噌汁的な存在で、セットで頼むとほぼ必ず付いてくる定番料理です。
お次はベジタブルカレーの2種類目と、3種類目。
左がサーグといって、ホウレン草などの青菜を茹でてペースト状にしたものを溶かし込んだベジタブルカレー。
右がトマトクートゥといって、トマトがたくさん入った豆のカレーです。
この写真からは伝わり辛いですが、サーグにはじゃがいも、にんじん、インゲンなどの野菜がゴロゴロ入ってます。
トマトクートゥはトマトの酸味と、ちょっと強めの辛みがマッチしていて、肉が一切入っていないカレーなのにとても食べごたえがあるんです。
野菜の価格が高い昨今、食べ放題でたっぷり野菜が食べられるのはとても嬉しい!
カレーにつけて食べる主食もご紹介しましょう。チャパティです。
位置付け的にはナンに近いのですが、ナンよりも薄く、硬めの食感で、カレーとよく合うんですよ!
そして、やはり日本人にとって最も馴染み深い主食であるライス!
ライスにもクミンなどのスパイスを加えて炊いている本格派!
辛さを追求したい方にオススメなのが、この自家製チリペースト。
ただ辛くなるだけではなく、複雑な味わいも加えられてめちゃくちゃ美味しいペーストなんですよ。
個人的にはチキンローストとの相性が神がかってると思っています。
サラダも3種類あります。
サラダはあまりインド料理感はないですが、野菜不足が慢性的となってしまう現代人にとっては嬉しい限り。
そしてデザートは超インド感満載です!
“ココナッツぜんざい”と称したくなるような濃厚なお味。
デザートですが、もちろんスパイスががっつり効いてます!
さぁ、食べまくるぞーーーー!!
と、ここで一つ注意があります。カレーを入れるボールはお一人様2つまでとなっておりますのでお気を付けください!
※今回は取材の為、特別に2つ以上使用させていただきました。
カレー6種&チャパティ&ライス&ワダがついて1,200円てだけでもかなり安いのでは?
さぁ、ガッツリ食べていきましょーー!!
冷静に考えてみて、カレー6種&チャパティ&ライス&ワダ(豆粉のドーナツ)がついて1,200円てだけでもかなり安くないですか!?
カレー6種もあるんですよ!?しかも!それらが全て食べ放題!!
では、まずはモクライチキンカレー。
見てくださいよ、この大ぶりなチキンのカット。
こんなチキンがゴロッゴロ入っているんだから、肉食系にはたまりません!
御・座・米(オン・ザ・ライス)!
いただきますっ!!
くぅぅぅぅぅぅぅ・・・コレコレコレーーーーーーッ!!
うまいいぃぃぃぃぃぃぃ!!
まずもって、肉が煮込まれ過ぎておらず、やわらかいながらもしっかりと弾力が残っているんですよ!
そして、クリーミーで旨味たっぷりの濃厚ソースが米とめちゃくちゃ合う!
さらに、なんといっても特筆すべきはスパイスがガツンと香る強烈さ!
様々なスパイスの香りが複雑かつ重厚的に香って、あぁ・・・夢心地・・・
スパイスがホール(粒)のままゴロッゴロ入っている
それもそのはず。
ホール(粒)のままのスパイスがこんな風にゴロッゴロ入っているんですよ。
やはりスパイスは粒のままで使用するのが、一番フレッシュな香りを放ちますから理にかなっています。
他にもこんなスパイスが入ってました。
これは「カルダモン」といって、“スパイスの女王”の異名を持つ高価なスパイスです。
柑橘系のような爽やかな芳香を放つスパイスで、チキンの濃厚な肉感の後味をサッパリとさせてくれます。
これだけスパイスがゴロゴロ入っているカレーバイキングはお目にかかったことがないので、スパイス好きにとっては天国のような食べ放題です!
お次はマトンカレー。
濃厚なソースに大ぶりなマトン肉がゴロゴロ入ってます。
ここでニルワナムマスターがおススメの食べ方をご紹介します。
まず、チャパティを手ごろなサイズにちぎり、こんな風に軽く折ってくぼみを作ります。
そのくぼみで肉ごとカレーをすくって口に運んでみてください。
ライスで食べる時とは違ったカレーの個性に気づくはず。
ニルワナムの凄いところは、カレーひとつひとつのスパイス使いが全然違うので、カレーの味わいが全然違うのです!
爽やかなモクライチキンカレーに対して、マトンは重厚な味わいかつ、シナモンなどの甘いスパイスの香りが効いていて奥深さを感じます。
続いては僕が愛してやまないチキンロースト。
これはご飯と食べても最高に美味しいのですが、あえてニルワナムマスターとしては通な食べ方を特別にお教えします。
チャパティにレタス、チキンローストを乗せて、チリソースをちょっとかけて食べてサンドイッチ風に食べてみてください。
もう、これめっちゃくちゃ美味いですよ!
チャパティのハードな食感、チキンローストの肉々しさ、レタスのパリパリ感、口の中で色々な食感が共演し、溢れ出るチキンローストの肉汁!
これだけで10個は食べたくなる美味しさです。
カレーと合わせた時に驚異的な相性の良さを発揮するワダ
さぁ、お次はベジタブルカレーのご紹介に参りましょう。
実は南インドではベジタリアンが多いため、南インド料理の神髄はベジタブルカレーに現れがちです。
こちらのサンバル。お店によって本当に特徴が出るのですが、ニルワナムのサンバルはひたすらやさしい。
豆本来のかすかな甘みが溶け出たポタージュ状で心が休まる、やさしい味わい。
サンバルを初めとするベジタブルカレーの超オススメな食べ方は、ワダと食べることです!
ワダは豆の粉で作られた甘くないドーナツでして、それ自体ではあまりバクバク食べられるものではありません。しかし、カレーと合わせた時に驚異的な相性の良さを発揮します!
まず、ワダを半分にちぎります。
そして、ワダでカレーをすくって食べてみてください。
もう、これがびっくりするほど合うんですよ!!
豆のカレーのやさしい味わいが、ワダと合わせることで一気に力強い味わいになり、スパイスの香りもより鮮明に感じられるようになるのです。
私はカレーは米派なのですが、ベジタブルカレーに関しては断然ワダ派です。
ニルワナムに通い始めて最初の10回くらいは肉系カレーばかり食べていたのですが、ワダとベジタブルカレーの相性の良さを知ってからはベジタブルカレーの方をたくさん食べるようになりました。
トマトクートゥはトマトの酸味がしっかり生きていて美味しい!
これをワダに付けて食べると、サンバルの時とは違った個性が感じられて面白いんですよ!
サーグは野菜がゴロゴロ!
青菜ペーストを溶け込ませた濃厚でコクのあるソースに絡んだ野菜がうまいうまい!
野菜100%とは思えない力強い味わい。これだけ力強い味わいを完成させるスパイスの底力には感服するばかり。
そして、最後に!南インド料理の最上級に通な食べ方がコチラ!
全部混ぜです!
南インド料理では「ミールス(ミールズ)」という料理があり、大きなお皿の上にライスと数種類(大体6種類以上)のカレーが盛り付けられており、複数種のカレーとライスをお皿の上で混ぜて食べるのです。
お皿の上でカレーを混ぜることで、カレー同士のスパイスの融合による変化を楽しむのです。
例えば、ライスにマトンカレーとチキンカレーを混ぜてみるもよし、ライスにチキンカレーとトマトクートゥ&サンバルを混ぜてみるもよし。
カレー同士を混ぜた時の香りと味わいの変化はとても面白く、なにより美味しい!
自分の好みの組み合わせを見つけてみてください!
たくさんのスパイスによって辛味が蓄積した舌は、甘いデザートで鎮めましょう。
タピオカとココナッツがたっぷり入ったぜんざいのようなデザートなのですが、カルダモン(柑橘系の香りがするスパイス)がしっかり効いてて美味しい!
たくさんのスパイスカレーによって嗅覚が敏感になっているので、デザートのスパイス感もいつもよりはっきりと感じられます。
ランチタイムは200円でマンゴーラッシーが注文可能。
すごく濃厚で、マンゴーの香りが凝縮されていて美味しい!
少し贅沢したい時には頼んでみてください。オススメです!
さぁ、いかがでしたでしょうか?
カレー好きの方はスパイス使いの大胆さと香りの強烈さに驚くはず!
別にカレー好きではないよ、という方はカレーの楽しさに目覚めるはず!
通えば通うほどハマってしまうニルワナムの魅力にどっぷり浸かりましょう!!
紹介したお店
ニルワナム 神谷町店

- ジャンル:インドレストラン
- 住所: 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-19-7大手ビル2F
- エリア: 神谷町
- このお店を含むブログを見る | 神谷町のインド料理をぐるなびで見る
TEL:050-3476-8200
※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。
著者プロフィール
グルメ修行僧 東山広樹
ラーメン屋の開業に向けて修行中の身でしたが、2016年8月10日に東京・蔵前に四川式汁なし担々麺専門店「タンタンタイガー」をオープンさせました。日々、担々麺道を極めんと研鑽しております。
【FBページ】https://www.facebook.com/tantantiger.tokyo/
【ブログ】Cooking Maniac