本格焼酎は鹿児島県の特産品ですが、その焼酎造りに欠かせない「麹菌」も鹿児島県の企業が全国シェアの8割近くを占めていることをご存知ですか?
焼酎を造る時はまず、蒸した米に種麹を撒いて42時間ほど置き、麹をつくります。これに水を加えてアルコールを発生させるのですが(一次もろみ)、この種麹の多くが今回紹介する「バレルバレー・プラハ&GEN」を運営する河内源一郎商店で製造されているのです。
そんな麹の故郷ともいえる「バレルバレー・プラハ&GEN」は麹の魅力を伝えるテーマパークとして多くの観光客が訪れるスポットとなっています。
場所は鹿児島空港のすぐ目の前、大きな一升瓶型の建物が空港ビルからも見えるほど目立っています。
まずは駐車場からすぐの場所にある「霧島こうじ蔵GEN」へ。
ここでは生きた黒麹の混ざった餌を食べて育つ黒麹豚、鶏を使う料理、ドレッシングや調味料にもふんだんに麹を使ったメニューが食べられます。
数あるメニューの中でも企画室の山下さんがおススメなのは、黒麹豚の甘酒角煮980円。
ストレスも少なく健康に育った柔らかくて甘味のある黒豚の肉を使っているので、お箸でも簡単に切れるほど柔らかく仕上がっています。
↑あの日村さんも絶賛の角煮です!
塩麹に漬けた鶏肉を使う塩麹鶏の唐揚げ570円も肉がぷりりんとして、程よい塩加減がお肉の旨みを引き立てています。
また、園内の売店でも1日55個限定で販売されている種麹屋の塩麹シュークリームも人気商品のひとつです。
麹を食べて育った鶏が産む新鮮な卵と塩麹を使ったカスタードクリームと生クリームを、サクサクパリッとしたクロッカン生地で包んでいます。クリームたっぷりでボリュームはありますが、後に残らないさっぱりとした甘さが特徴です。
↑クリームたっぷり~~
作りたては生地がサクッと、2日目はしっとり食べられるほか、「丸ごと凍らせて食べてもアイスクリームみたいで美味しいですよ!」と山下さん。この塩麹シュークリームは1個300円、コーヒー付きなら550円で食べられます。他にも米麹、玄米、麦芽だけで作る、酵素たっぷり、疲れた身体にも嬉しいドリンクや、
↑「前立腺の友」は女性が飲んでも大丈夫なアルコール分1%の発泡酒です
黒麹豚が原料のソーセージや生ハムなど、
麹ってこんなにいろんな食べ方があるの!? と驚くばかりです。
さらに麹のことを学べ試飲もできる焼酎工場、クラフトビール工場、甘酒工場の見学も可能。
↑ガイドの男性が薩摩の古武道「野太刀自顕流」の技を披露してくれることも
↑見学の後はお楽しみの試飲もどうぞ!
そして車で2分足らずの場所には
↑ん? 屋根の向こうに何やら人影が?
大きな大きな西郷さんの像が迎える
↑ ↓なんともでっかい、西郷さん!
「バレルバレー・プラハ&GEN西郷公園店」もオープン。
こちらでは鹿児島県内の「ちょっといいもの」や「こだわりの特産品」を揃えたショップもあるので、西郷さんと記念撮影に気軽に立ち寄ってくださいね。
紹介したお店
バレルバレー・プラハ&GEN
☎ 0995-58-2535
営業時間 8:30~18:00(霧島こうじ蔵GENは11:00~17:30LO※夜間の宴会は要予約)
休み なし(霧島こうじ蔵GENは水曜日)
駐車場 あり(鹿児島空港まで送迎可能)
※西郷公園店は入園無料
おばらけいこ プロフィール
鹿児島は南薩に生まれ、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」のひとつ旧集成館にほど近い上町エリア在住のフリーライター。
地元タウン誌出身、取材範囲は鹿児島を中心に九州全域の観光関連情報を中心にあれこれ。
芋焼酎のお湯割りと鶏刺しがあればとりあえずご機嫌になります。