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創業80年の超老舗!浅草のお好み焼き屋「染太郎」は、しゅうまい天とあんこ巻きがアツアツ激ウマだ【東京別視点ガイド ぐるなび支店】

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外観からして老舗オーラがビンビンきてるお好み焼きの「染太郎」

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日本を代表する観光地・浅草

そばに天ぷら、すき焼きと老舗や名店がひしめきあうエリアだけに、かえって、どこでご飯を食べればいいのか悩んでしまいがち。

ましてや

  • 味のある空間で
  • 浅草っぽい食べ物を
  • そんなに高くないお値段で

という条件まで加わえてしまったら、「そんな都合のいいお店探せないよ~~~」とお手上げだろう。

 

でもね、あるんです。すべての条件を満たす、超絶おススメのお店が。

1937年創業。戦前から営業してるお好み焼き屋の「染太郎」だ。

平屋の店舗の左半分が、生い茂った樹木で覆いつくされている。外観からして老舗のオーラがビンビンきてる。

エアコンがなく鉄板も熱いので、夏場の店内はむんむんたる熱気。うちわが欠かせない。それはそれで冷えたビールがうまいし、情緒があって面白いのだが、快適さでいえばちょうど今ぐらいの時期に行くのがベストだろう。

脱いだ靴はビニール袋にいれて、持って上がる。すべて座敷席。

長い年月をかけて、煙をたっぷり吸いこんだ柱や壁の木が、最高に渋い色あいだ。

 

 

四方をお餅で固める「しゅうまい天」

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▲しゅうまい天(730円)の材料

 

もちろん普通のお好み焼きもいいけれど、ちょっと変わり種を攻めたいのなら、しゅうまい天を頼んでほしい。

生地とは別に、ひき肉、玉ねぎ、お餅が出てくる。

 

 

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ひき肉と玉ねぎを生地にいれて

 

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かき混ぜる。

この時点では、まだお餅に触れない。

 

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じゃあ、お餅はどうするのか。こう使う。

ちょっと隙間をあけて、お餅で囲いを作り、間に生地を注ぐ。四方をお餅の壁に囲まれたその光景は、さながら餅の城。

 

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 生地がある程度固まったら、お餅の幅をつめ、四角く成形する。

 

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お餅と生地がくっついたらひっくり返して、お餅がふくらんできたら、もう一回ひっくり返す。ソースではなく、かるく醤油をかければ完成だ。

見た目も味もお好み焼きっぽくないが、じゃあ、しゅうまいなのかと言うとそれも違う。

ひき肉のジューシーな味わいと、外側のモチモチした食感が組み合わされた「しゅうまい天」としか呼びようのない食べ物なのだ。

創業80年の老舗店で、こんなに新感覚の食べ物に出会えるなんて。

 

 

ひっくり返した銀皿で、焼きそばを蒸す 

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ここの焼きそばはソースをたらす前から、すでに麺が茶色い。

ウソかマコトか、スタッフさんは「麺を染めているから、店名を染太郎にしたんだよ」とおっしゃっていた。

 

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銀皿をひっくり返して、ちょっとの間だけ蒸す。

 

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中太麺で食べごたえがある焼きそば

2人で行ったら、しゅうまい天に焼きそばお好み焼きを1枚食べたら、もうそれだけでお腹はパンパンだ。

 

締めのデザートは、あんこ巻き

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▲あんこ巻き 550円

 

ちょっとお腹に余裕があれば、ぜひ締めのデザートとして攻めたいのがあんこ巻き。

古くから東京のお好み焼き屋やもんじゃ屋に存在しているメニューだが、いまや、あんこ巻きをおいてるお店はそこまで多くので、食べたことないって人も多いのでは。

あんこはお好みにあわせて、こしあんか小倉あんをチョイスできる。

 

 

 

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作り方はとっても簡単。

小麦粉の生地を薄くのばして

 

 

 

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一列にあんこを並べる。

 

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生地が固まったら、玉子焼きの要領でくるくると巻いていく。

 

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ほんの2〜3分で出来上がり。

和風クレープといったデザートなのだ。

 

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食べやすいサイズにへらで切って、アツアツをほおばる。

生地はぷにっぷに。ついさっきまで肉や野菜を炒めていた鉄板なので、甘いだけじゃない、複雑な旨みが生地に染みている。この鉄板でしか生み出せない唯一無二のデザート。それがあんこ巻き。

お好み焼き屋の締めとして、最適な一品だ。

 

 

 

取材したお店

r.gnavi.co.jp

 

作者:松澤茂信(まつざわしげのぶ)

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東京別視点ガイド編集長。
るるぶとか東京ウォーカーが積極的に載せないようなとこばっかし巡ってます。
そういう人生です。けっこー楽しいです。
(編集:編集プロダクション studio woofoo by GMO

 

東京別視点ガイド:http://www.another-tokyo.com/
Twitter:https://twitter.com/matsuzawa_s


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