はじめまして、渡海(わたるみ)です。
最近、なんとなく体がだるい、食欲がない、元気が出ない、なんて人はいませんか?夏から秋へ移る今ごろの季節は、「秋バテ」なる症状を訴える人が増えるそうですよ。
今回はそんなときに食べたい野菜たっぷりすぎるカレーをご紹介します。夏と秋どころか年中無休でバテ気味の私も、これで元気が出るでしょうか・・・
隠れ家っぽい場所にあるお店
本日目指すお店は銀座「はるかなるカレー」。銀座というと、華やかな通りをイメージしてきましたが、場所はえーっと、ここ・・・?「はるかなるカレー」という看板が一応出てはいます。
店内の様子はまったく伺うことができませんが、この看板が出ていたら営業中とのことなので、勇気を出して奥に進んでみます。
「はるかなるカレー」は銀座の裏路地にあるビルの2階です。同じビル内にはバーやスナックなどのお店が軒を連ねていますね。
電気がついていても、ちょっと怖いかも・・・?それでもずんずん進みます。
ずんずん進んだ結果、2階の奥の奥までやってきました。
なんだか穴蔵のような・・・そーっと覗くと、こちらのお姉さんがひとりで切り盛りしています。
店主の堀井悠(ほりい・はるか)さんです。カウンター7席だけの小さなお店で、所狭しと野菜が積まれています。
「今朝、実家から野菜が届いたばっかりで・・・。冷蔵庫にしまいきれなくて、狭くてすみません」と、堀井さん。
こちらの野菜は、新潟県長岡市にある、堀井さんのご実家から送られてきたものだそう。「はるかなるカレー」で出しているのは、堀井さんのご家族が作る野菜や玄米を使ったカレーなのです!
↑堀井さんのご実家にある畑。オクラの花が咲いています。
野菜がもりもりすぎる
さっそく看板メニューの「はるかなるカレー」(1000円)をいただいてみましょう!
野菜がドーン!!!これでもかってくらい野菜のってる。
もりもりすぎるでしょ・・・!
山盛り野菜がお皿を覆いつくして、肝心のカレーが見えません。具沢山にも程がある。
色とりどりの野菜と、炒った落花生もトッピングされていますね。
では、いただきまーす!!
お、美味しい・・・!
カレーのルーにも野菜の旨みがたっぷり溶け込んでいます。山盛りトッピングされた野菜の味もそれぞれ濃い!
鶏の手羽元も、ホロホロっと崩れる柔らかさです。スパイスたっぷりで、そこまで辛くはないのですが、胃から温まって汗が出てきますねー。バテバテな体に効きそうです!
堀井さんいわく「ルーは、バターも小麦粉も使っていなくて。スパイスと、みじん切りにした玉ねぎやピーマンなど、7種類の野菜を鶏の出汁で煮込んだカレーなんです」とのこと。なるほど、それでこんなに旨みがたっぷり溶け込んでいるのか・・・
カレーのメニューは基本1種類。店名でもある看板メニュー「はるかなるカレー」(1000円)がレギュラーメニューで、たまに店主の気まぐれで「はるかなるあらびキーマ」(1000円)も登場するらしいです。
ちなみに、こちらがキーマカレー。
またもや野菜もりもりすぎて一見すると野菜丼のようですが、山盛り野菜の下にスパイシーなキーマカレーが隠れています。
プラス100円で温泉卵やもみ海苔をトッピングできたり、プラス500円で野菜を倍量(!)にしたりすることもできますよ。
季節ごとのトッピング
「はるかなるカレー」は、季節ごとにトッピングの野菜が変わるのもの楽しみのひとつです。
カレーにこんな野菜?!という意外なものも多いのですが、春夏秋冬の「はるかなるカレー」の一例をご紹介します。
春カレー(5月撮影)
春の楽しみは山菜!不思議とこのカレーには山菜も合うのです。この日は、竹の子とふき。ほかにも、ふきのとうやウド、タラの芽などがトッピングされることも。
夏カレー(8月撮影)
カレーの具としては考えにくい、シソやみょうがなどの香味野菜もぴったり合うのが不思議。夏は新潟の地野菜も豊富になる季節。上の写真を撮った日はそうめんかぼちゃ、丸茄子、ゴーヤ、枝豆、みょうがなどがトッピングされています。
秋カレー(11月撮影)
秋らしく、甘い芋や豆、キノコがたっぷり。豆も堀井さんのご実家が作られているそうです。この日は、さつまいも、紫芋、小豆などがのっていますね。ホクホクした芋が美味しそうです。
冬カレー(2月撮影)
根菜類が多くなる時期。炒めた白菜がトッピングされることも。この日は、大根やかぼちゃ、新潟の名産でもある「栃尾の油揚げ」(トッピングでプラス100円)が入っています。油揚げにカレーが染みて、これもまた合うんです!
いかがでしょうか。一年中、山盛り野菜が食べられる銀座の「はるかなるカレー」をご紹介しました!食欲がわかない日だけでなく、二日酔いの日にも良さそうですね。
たっぷり野菜を食べてほしくて
これだけ野菜が入っていて1000円は安すぎでは・・・と少し心配にもなりますが、ご実家で作っている野菜だからこそ、こんなに盛られていても1000円とありがたい価格設定なのですね。
「長岡から野菜が到着した日は、いつもより野菜が多めになります。あとは、雨の日も野菜増量のサービスをしてるんですよ」と、堀井さん。
え、さらに?普段からずいぶん多いような気もしますが・・・笑
「美味しい野菜を食べてほしいな、って思うと、つい山盛りにしちゃうんですよね。多すぎますか?笑」
見た目に反して、心の中は新潟の「おっかさん」のような堀井さん。元気が出るから食べてって!という心意気満点のカレーなのです。これ食べてがんばるぞ~!
紹介したお店
はるかなるカレー
住所:東京都中央区銀座6-2-6 ウエストビル 2F
電話:03-3572-4506
店主ひとりで営業していることもあり、不定休。事前にFacebookやTwitterで営業情報を確認してから行くことをオススメします。通し営業なので遅いランチや早めの夕食にありがたいお店です。
著者プロフィール
渡海碧音(わたるみ・あおね)
好きな食べ物は水餃子とアスパラ。
Instagram:https://www.instagram.com/watarumiaone/