「静岡市内でうなぎを食べたい」となったら、真っ先に名前が挙がるのが「石橋うなぎ店」さん。
というのもこちらのお店には「うなぎの一本焼き定食」というインパクト抜群の名物料理があるのです。
「え、うなぎの一本焼き!?」と思いましたよね?
今回はその珍しい「うなぎの一本焼き定食」を皆さんに紹介したくて「石橋うなぎ店」さんに行ってきました。「石橋うなぎ店」さんは、歴史を感じさせる建物と大きな赤茶色の暖簾が目印。創業50年の老舗の名店です。
気づきましたか?
のれんの表裏が逆ですよね。でもお店は開店中の状態です。
これは食べ終わって帰るお客様に対して、お店の名前を覚えてもらいたいのと、「また来てくださいね」というメッセージが込められているそうです。
駐車場は、お店の前とすぐ向かいに5台ずつ停めることができ、さらにお店の真裏にも10台停めることができます。人気店なので、事前に混雑状況を電話で問い合わせたほうが良いでしょう。
うなぎの香ばしい匂いに誘われながらお店に入ると、そこには古民家ならではのノスタルジックな空間が広がります。
どこか懐かしい、ほっとする雰囲気。
席数は、基本的にお座敷中心で40席ほど。あとはカウンターが7席ほどとなっています。店内には所狭しと芸能人のサインが飾られており、その人気度がうかがえます。遠方からのお客さんも結構多いそうですよ。
焼きの工程を見せていただいた
二代目の女将さんに挨拶を済ませた後、焼きの工程を少し見せていただきました。
「石橋うなぎ店」さんでは、代々女性が焼きを担当していて、女将さん自ら焼いているとのこと。 肉厚のうなぎがいい色になってきました。
香ばしい匂いにお腹がキュルルと鳴ります。今すぐにかぶりつきたいくらい。
「石橋うなぎ店」さんは焼いた後に蒸さない、いわゆる「関西風」。
パリっと焼き上げられているので、皮のぬるっと感が苦手な人でも大丈夫です。
うなぎの一本焼き定食を実食
さて、ついに登場。
これが看板メニューの「うなぎの一本焼き定食(ごはん・肝吸い・お新香付き)」です。 その名の通り、頭から尻尾までお皿に乗って いて、尻尾は完全にはみ出ています。飴色の身が食欲をそそりますね。
身は柔らかくて箸で簡単に切れます。
口に入れると、ふわふわの身がほろっとほどけていき、パリッとした皮の食感も楽しめる。そこに濃厚なタレが相まって、ガンガン箸が進みますね。
「これは…うまい!」
かなりボリュームがあって濃厚な味つけですが、合間にすする肝吸いがいい意味で口の中をフラットにしてくれて、最後まで飽きることなく、ぺろりと平らげました。
ちなみに、頭も食べられますが、骨が多いのでご注意を。思っていたほど苦くはなかったです。
※うなぎの一本焼き定食は、だいたい4,000円前後。仕入れの価格によって、常に提供する価格も変動します。
なぜ、うなぎの一本焼き定食?
「石橋うなぎ店」さんのメインメニューは、この「うなぎの一本焼き定食」のみ。
うなぎを一本焼きで出すお店って、なかなか見たことがありませんよね。どうですか、この清々しいくらいの潔さ。まさに一本勝負。
女将さんによると、先代のご実家が吉田町で養鰻業を営んでいるそうですが、家庭で食べられていたのがこの一本焼きスタイルだったそうです。
なるほど、つまりはそのスタイルを踏襲したということですね。
一本焼き定食のみを提供している理由は、よくある松竹梅のような差はつけず、社長さんから一般の方まで、全てのお客さんに同じものを食べてもらいたいという思いが込められているとか。なんて素晴らしい。
まとめ
ボリューム満点で、濃厚なタレとパリッとした皮が特徴的な「石橋うなぎ店」さんの「うなぎの一本焼き定食」。
近年のうなぎの高騰で、うなぎはより高級品になってしまいましたが、それでも関東から訪れるお客さんは「安いね」と言ってくれるそうですよ。
最後に女将さんより読者の皆さんにメッセージ。
「うなぎは高級品ですが、ぜひ足を運んでもらいたいです。うなぎの高騰で多くのうなぎ屋さんが大変な状況ですが、私たちもうなぎがある限り頑張ります」と女将さん。 こういった老舗には頑張ってもらいたいですね。
皆さんも静岡を訪れる機会がありましたら、ぜひ食べてみてください。
住所:静岡県静岡市駿河区西中原1-6-13
電話番号:054-286-0429
営業時間:11:00~14:40、17:00~20:40(月曜は昼のみ、祝日の月曜は通常営業)
定休日:なし(元旦、月曜日の夜はお休み)
席数:47席(完全禁煙)
支払方法:現金のみ(クレジットカード不可)
駐車場:あり
プロフィール
Hanagex
「静岡と静岡と静岡が大好き」
Twitter:https://twitter.com/hanageworks