鹿児島で白熊といえば真っ先に思い浮かぶのが、練乳をかけた真っ白なカキ氷にフルーツをトッピングしたものが定番ですが、実は様々な「しろくま」があります。そのひとつが今回紹介する「カフェ 彼女の家」の「黄熊(きぐま)」です。
“恋人が休日に彼女の家でコーヒーを飲むような安らぎの時間を過ごせるように”という意味で名付けられた「彼女の家」は、オープンから34年の歴史があるカフェで、鹿児島の繁華街・天文館の中心部に天文館店と納屋店の2店舗を構えます。
↑天文館ぴらもーるアーケード
↑その一角にひときわ目立つ入口
↑ランチや、約50種類あるというスイーツも!
↑踏みしめられた階段を下りた先にお店はあります
↑店内はゆっくり寛げる雰囲気です
鹿児島名物をさらに南国風にした「黄熊」
看板メニューの「黄熊」は、マンゴーの果肉がたっぷりとトッピングされ、特製の3種類のマンゴーソースがかかっています。
そう、全体が黄色いから「黄熊」です。
↑斜め上から見るとこんな感じ~
黄熊は3タイプある!
黄熊が誕生したのは2006年。カフェで人気のシフォンケーキやパンケーキ、パスタに使うソースやサラダのドレッシングなど「手作りの味」にこだわるオーナーの井戸さんは、この黄熊を作る時にも「元気の出る、トロピカルなイメージで、マンゴーの黄色を再現すること」にこだわったそうです。
黄熊は現在3タイプあります。まずはレギュラーサイズの黄熊780円で、高さは20㎝ほど。1人でも食べられるし、2~3人でシェアしてもOK。もっとたくさん食べられるよ!という人にはメガ黄熊1000円もあり、こちらは26~28cmほどの高さがあります。そして修学旅行生の「時間はないけど黄熊が食べたい!」というリクエストから生まれたハンディ黄熊600円は、テイクアウトもOKのプラスチック容器入りです。
黄熊のてっぺんにはバニラアイスが乗っています。まずはこのアイスを少しずつ崩しながらマンゴーソースのかかった氷部分と混ぜながらいただきます!
見た目に反して甘さはあっさりめなので、男性でも抵抗は少ないかも。そして小さめのマンゴーなら1個分はあるんじゃないの? というくらいの量がトッピングされているマンゴーの果肉。最初のうちは凍っているのですが、食べているうちにどんどん解凍が進んで、黄熊の半分も食べる頃にはしっとり滑らかな口当りに変わっています。マンゴー好きにはたまらない瞬間ですね。
↑かなり食べ進んできました
そして黄熊も3分の2ほどを食べ終わる頃に、カキ氷の中からカットバナナが出てきました! これはマンゴーだけでは味わいが単純になるため、何か加えたいと考え、小豆やメロン、スイカなど様々なものを試した結果、唯一マンゴーと合いながら味わいにアクセントを与えるのがバナナだったそう。
↑バナナが入っているの、わかります?
写真も撮りながらだったので食べ始めから30分近く。黄熊を完食した時にはすっかりカラダの芯からひんやり~~。そう、このひんやり~が、暑くて湿気もある鹿児島の夏を乗り切るには大切なのです。
↑最後の辺りはマンゴーソース、氷、バニラアイスが一体となってマンゴーシャーベットのよう
黄熊だけではない!しろ熊も食べられるゾ
そして意外なことに! 今年から「彼女の家」に『しろ熊』が登場しました!
実はこれまで黄熊が人気だったこともありいわゆる「しろ熊」は提供していなかったそうですが、ここ数年、天文館でもしろ熊で有名だった喫茶店が閉店し、食べられるお店が少なくなったことや、お客さんからの要望もあり、満を持しての提供開始です。こちらも手作りにこだわる同店ならでは、味の決め手となるソースもシロップから手作りするこだわり具合。これからは「黄熊」と並んで「しろ熊」にも注目ですね。
紹介したお店
カフェ 彼女の家 天文館店
鹿児島市東千石町8-18 ストーンビル地下1階
☎ 099-223-2888
営業時間 11:00~21:30LO(祝前日を除く日曜は~20:30LO)
休み なし
駐車場 なし
おばらけいこ プロフィール
鹿児島は南薩に生まれ、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」のひとつ旧集成館にほど近い上町エリア在住のフリーライター。
地元タウン誌出身、取材範囲は鹿児島を中心に九州全域の観光関連情報を中心にあれこれ。
芋焼酎のお湯割りと鶏刺しがあればとりあえずご機嫌になります。