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指宿のご当地グルメがなんだか衝撃的だ!味噌汁+そばの小牧そば&とろ~り温玉が旨い「温たまらん丼」

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味噌汁+そば=小牧そば!これが案外アリなんです

砂むし温泉で有名な指宿市に、ここにしかない珍しいそばがあります。その名も小牧そば。果たしてどんなそばなのでしょうか? 小牧そばといえばココ、「めん処小牧庵」にお邪魔してきました。

 

仕出し屋から始めてもう35年ほどになるという「小牧庵」は指宿市の中心部近くにあります。私もかなり久しぶりの訪問なのでカーナビに導かれて行くと・・・あれ? お店がモダンな雰囲気になっています!

 

 

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↑以前は瓦屋根の和風の外観でした

「リニューアルして3年近くになります」と迎えてくださったのは店主の元丸さんご夫妻。なるほど、店内はテーブル席や掘りこたつの座敷席、和室の個室もあり、食事だけでなく宴会などもできる造りになっていました。

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↑宴会にも向いている座敷もあります

まずは小牧そばから。このそばは、指宿市小牧地区を中心に食べられており、いわゆるざるそばに千切りにした大根を加え、サバの燻製でとった出汁の味噌汁をかけていただくというもの。そばは指宿市のシンボルともいえる開聞岳の麓で栽培されているものをメインに、鹿児島県産のそばの実を店で製粉し、その日の朝に打ったものをいただけます。

 

店主の元丸さんは子どもの頃から食べていた小牧そばですが、同じ指宿市小牧以外の地区から嫁いだ奥様は「こんなそば見たことも食べたこともなくて最初は驚いた」そうです。まさに「知る人ぞ知る郷土料理」といえます。

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サバの燻製がダシ? しかもざるそばなのに温かい味噌汁をかける!? 意外すぎる組み合わせです。

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↑もともと大根は「かさ増し」の目的もあったそう

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↑お味噌汁はアツアツが運ばれてきます

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が、まずはそばと大根を器に取り、アツアツの味噌汁をかけていただくと、鰹節とは異なりますがサバの旨みたっぷりの味噌汁は、そばに合わせても違和感があ りません。

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次はみかんの皮を千切りにした薬味を加えてみます。すると清涼感が加わり、よりあっさりと食べられます。そばと味噌汁、ありですね。

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↑お味噌汁の中にはサバの燻製も入っています

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 ↑みかんの皮、さらにネギも加えてみました

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↑ちょっと太めがそば本来の素朴な味わいを楽しめます

 

指宿ご当地グルメの代表格「温たまらん丼」

また指宿といえばご当地グルメの「温たまらん丼(おんたまらんどん)」が有名。

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↑温たまらん丼の食べられるお店はこののぼりが目印です

こちらの温たまらん丼は、指宿特産のオクラをさっと湯がき、うどんに使う出汁と一緒にミキサーでペースト状にして温かいご飯にかけ、錦江湾で取れるタコの漬け(タコ以外の魚に変わることもあり)や、温泉玉子を乗せたもの。オクラの取れる5~11月頃まで提供され、それ以外の季節は菜の花を使った丼です。

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↑この鮮やかな緑に驚き!

このオクラ丼、見た目がかなりのインパクト! オクラの緑色がとても鮮やかで「お客さんに『色をつけてるの?』と聞かれることもありますが、オクラ本来の色です。夏になるともっと色が濃くなりますよ」とのこと。

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↑温たまらん丼の必須条件、温泉玉子を割るとこんな感じに

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↑温かいごはんとオクラペーストが合わさるとうまうま~

 

出汁の旨みも加わったオクラペーストはトロトロねばねばですが、食欲の落ちる暑い季節にはご飯が食べやすくなると人気が高いそうです。もう20年ほど前に、少し変形しているだけで出荷できなかった規格外のオクラを有効活用できないかと相談されたことで生まれたこのオクラ丼、指宿市が「温たまらん丼」を売り出すときにそのまま「温たまらん丼」として提供しているそうです。

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小牧そばは温たまらん丼ともセットにできます

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うどん、そば、定食のほか、鹿児島の郷土料理もあります

 

指宿に来たら砂むし温泉はハズせない!

指宿の局地的な郷土料理ご当地グルメを味わった後は、せっかく指宿に来たので名物の砂むし温泉に! 向かったのは「砂むし会館砂楽」です。

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海岸に温泉が湧き、その温泉で温められた砂に身体を埋めるようにして入浴する砂むし温泉。入浴時間は10分ほどですが砂の重みと温泉の熱で体中の血流がフル回転しているようです。砂から出るとうっすらと汗をかいていたので、デトックス効果を期待したいですね。
 ※入浴中は写真が撮れなかったので、イメージ画像をご覧ください。

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(写真提供:指宿市観光協会)

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↑通常の砂むしは画面左上の場所で行われます。天候と引き潮の具合によっては海岸で行われることもあります

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↑会館の裏の広場にある「足湯・手湯」

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↑足湯に浸かりながら手湯もできます

 

砂むし温泉でさっぱりした後は砂むし会館からも見えていた魚見岳へ。市街地のはずれにある標高215mの山ですが、山頂まで車で登ることができます。春は桜が美しいことでも有名です。

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↑桜が咲くとこんな感じ。時間によっては砂州もきれいに現れます(写真提供:指宿市観光協会)

また山頂からはすぐ眼下に知林ヶ島を望めます。知林ヶ島は干潮時には砂州が現れて指宿市街地と陸続きになり、歩いて渡ることができる無人島です。砂州を歩ける時間帯は指宿市観光協会のホームページでも確認できるので、ぜひチャレンジしてみてください。

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↑魚見岳山頂への登り口はここから、吹越簡易郵便局が目印

 

紹介したお店

 めん処 小牧
指宿市十町380
☎ 0993-24-4571
営業時間 11:00~14:30LO、17:00~21:00LO
休み 月曜(祝日の時は火曜)
駐車場 30台

r.gnavi.co.jp

 

 

おばらけいこ プロフィール

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鹿児島は南薩に生まれ、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」のひとつ旧集成館にほど近い上町エリア在住のフリーライター。

地元タウン誌出身、取材範囲は鹿児島を中心に九州全域の観光関連情報を中心にあれこれ。

芋焼酎のお湯割りと鶏刺しがあればとりあえずご機嫌になります。


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