寒くなってきた今日この頃。おでんが食べたい……落ち着いたお店でほくほくのやつ……そしておいしいお酒も堪能したい……
そんな私のわがままを叶えてくださったのが今回のお店、あか豆さんです。
五反田駅東口から約3分程歩くと、おでんの優しく光る提灯が見える居酒屋があか豆です。
入口がかがまないと入れないくらい低い!
一度のぞいてください?はい、のぞきますとも。
と、思わずのぞきたくなります。 秘密の隠れ家みたいではいる時にワクワクドキドキします。
扉を抜けるとそこは少し暗めの照明で落ち着いた、温かい印象を受ける店内でした。
テーブル・個室・カウンター席とあります。
では!さっそく変わり種のおでんからいただきましょう。冷え切ったからだがおでんを欲しています。
うに大根(800円)
いやあああ!!!!うにが!
北海道産のうにが輝いてます!大根の上で!
最初見た時の衝撃がすごいです。本当に叫びたくなります。
ちなみにうにの下の人参の千切りのようなもの。これは糸雲丹といってうにのかまぼこです。
うにの磯の味と3日間じっくり味を浸み込ませた大根のコラボ……
一口食べると口の中でうにが大根を包んでいく……一緒にとろけそうです。
ふかひれ大根(1,200円)
今度はふかひれが!!
気仙沼産のふかひれが輝いています!大根の上で!
一口食べると今度は大根のやわらかさとふかひれの弾力感ではじけそうです!
大根もふかひれも端正な味わいなのでどちらも邪魔することなく見事に引き立てあっています。
他のおでんネタも食べたい!
ここまで来たら他のネタも気になります。
今回はたくさんあるネタの中から3つ頂きました。
1. 玉子(250円)
ネギの温泉に入りながら出された玉子。
おでんの卵は一個まるまるだと黄身がモサモサしがちなのですが、4等分していることとネギと一緒に食べることで、モサモサ感が減りとっても食べやすいです。味も中までしっかりと浸みています。
個人的にはネギも大好きなので嬉しい一品です。
2. 牛すじ(400円)
写真の黒い粒見えますか?こちら有馬山椒です。
やわらかーい牛すじの甘辛の味付けの中に訪れる有馬山椒のピリッとした味わいがくせになります。
3. いわしのつみれ(280円)
予想よりはるかに大きいサイズのいわしのつみれが登場です。
いわしの味が前に出すぎておらず、おでんのだしとの相性が素晴らしいです!
おでんに合う日本酒もいただきます
今まで隠していたわけではありませんがちゃっかりとお酒も頂いております。
やっぱおでんには日本酒でしょう!!!
今回いただいたお酒は宮城の栗駒山という日本酒です。辛さが抑え目で甘味があるソフトな口当たりで飲みやすいです。
実はこちらはメニューに載っておりません。今回のように日替わりでその日に入ったお酒を提供してくれる時もあるそうなので、お店の人にかる~く尋ねてみてはいかがでしょうか?
さぁ、〆に行きましょう!ここでしか食べられないTKG(480円)
TKGつまり、たまごかけごはん。
まず目に入るこの輝くご飯は、新潟産のこしひかりです!
そしてこのたまごに秘密があるのです。匂いを嗅ぐと、柚子の香りがたまごからするではありませんか!なんと柚子の皮を鶏の餌に加えることで、この究極のたまごをつくることができているそうです。
店主さんが高知出身とあって高知名産の柚子を取り入れるとは……地元愛を感じます。
し、新鮮すぎてつかめる……!!!
さぁ、醤油をかけて仕上げだ!いやいや違います。
このTKGでは醤油ではなく、煎り酒と山葵で食します!
煎り酒というのは江戸時代から続く伝統的調味料で、日本酒に梅干しと花かつおを入れ煮詰めたものです。
先ほどの柚子のたまごですと、醤油だと味を邪魔してしまうのでこの煎り酒を使っているそうです。
期待感を抱きながらまぜまぜ……
かきこみます。食べるとより一層柚子の風味が広がり、そこに煎り酒の味がプラスされて本当においしい!この奇跡のTKGとの出会いに感謝です。
これを目当てにくるお客さんもいるくらいだそうです。食べた後、気持ちがわかりました。
もっと知ってほしいあか豆の魅力をお伝えします
1. TKGだけが〆じゃない!
最後まで悩んだごはんものが名物「鯛めし」(1,150円)です。土鍋で丁寧に炊き上げます。2人前なのでみんなで分けるにはこちらの方がよさそうです。次回は是非こちらを注文させていただきたいです。
2. 隠れあか豆を探せ!
店名であるあか豆がお店に入るところから、店内までちょっとしたところに隠れて?います。
探してみてください!!!見つけるとほっこりとした気分になれます。
3. 全席禁煙である
居酒屋では珍しい全席禁煙のあか豆。この日は日曜日だったということもありますが、子供連れのご家族も何組か来店されていました。家族でも安心して来られる居酒屋。素敵です。
もちろん店外に喫煙スペースもありますので喫煙者の方もご安心を。
冬の木枯らしと寒さでなんとな~く心が寂しくなりますが、ここあか豆にきて幸せな気分に浸り、心から温まりませんか?
取材したお店
あか豆 五反田店
住所:〒141-0022 東京都品川区東五反田1-16-1 1F
TEL:050-5796-0553
プロフィール
佐藤樹里
大卒で水泳インストラクター兼管理栄養士として勤務。その後フィリピン留学を経てカナダ・バンクーバーへワーホリにて、約1年渡航。現地のブランチレストランでカナダ人のシェフと共にシェフアシスタントとして働く。帰国後はアスリート向けの食堂と老人ホーム厨房にてWワークを経て転職。
(編集:フードクリエイティブファクトリー http://foodcreativefactory.com)