こんにちは!ライターの佐藤樹里と申します。
みんな大好き「とんかつ」。もはや国民食といっても良いくらいではないでしょうか!サックサクの衣のなかには肉汁がキラキラ輝くジューシーな豚肉、そこにソースをかけてカラシをつけて……想像するだけでよだれが出てきますね。
東京にはとんかつの名店が数々ありますが、そんななかでも今回は極厚系の絶品とんかつ御三家を紹介したいと思います!
極厚といってもただ厚いだけじゃありません。それぞれのお店にそれぞれのこだわりがあり、食べてみるとどれも全然違う味わい!とんかつの奥深さをつくづく思い知らされることになりました……!
それではさっそく行ってまいりましょう!!!
【四谷】復活した超人気店「車力門ちゃわんぶ」の3回美味しい極厚とんかつ
1店舗目は四谷三丁目、荒木町エリアの「車力門ちゃわんぶ」。この店名を聞いて「おや?」と思った方もいるかもしれません。
かつて車力門ちゃわんぶは界隈でも指折りの人気和食店だったのですが、1年半前に惜しまれながら閉店。数々のファンが悲しんだといいますが、なんとこのたび「とんかつ屋さん」として帰ってきたというではないですか!!!いま都内のグルマンの間で話題沸騰中なのです。
そんな車力門ちゃわんぶのとんかつ(3,240円)がこちら!
ズドーン!!!肉の厚さは3cm以上!見た目からもう美味い。
この極厚とんかつがいかにして作り出されるかを見ていきましょう!
まずお店に入ると最初にカウンター前に米沢三元豚のお肉が置かれます。もう見た目からしてツヤッツヤ、赤と白のコントラストに惚れ惚れとしてしまいますね……!
脂身が少ないお肉(左)か多いお肉(右)かを選べます。
今回は米沢三元豚の美味しい脂身を心ゆくまで堪能したかったので脂身多めのお肉でお願いしました!
オーダーをすると店主の武澤さんがお肉をカットし、目の前に置いてくれます。
えっ?これ、1切れで1人前……!?分厚いにもほどがある。
ああ、これがカラッと揚がって出てくるのか……と想像すると、食欲がさらに倍増です。
極厚のお肉を丁寧に調理してじっくりと火を通していくので、出てくるまでには約15分かかります。
それまではキャベツの千切りにほんのりと温かい自家製ソースをかけてお腹の準備運動をしておきましょう!
とんかつの親友ことキャベツに、複雑な甘みやスパイシーさを兼ね備えたソースをかけるとなんだかご馳走のような味わいに!
そうこうしていると、カラッと揚がったとんかつを武澤さんが目の前でザクザクっと切ってくれています。
店内いっぱいにとんかつの香り……カウンターに座る私の脳内もとんかつ一色です。
うわ~~~~~!!!きた~~~~~~~~~~!!!!
ついに目の前に!まずは何もつけず、三元豚のお肉そのままを味わいます。
んんんんんんっ!!!!!!一口噛むとカラリと揚がった衣に続いて、豚肉がすっと現れます。そして肉汁が一瞬でぶわぁ~~~っと口中へ……噛めば噛むほどあふれ出てくる豚肉の甘さと旨味……たしかにこれは極上です。お肉そのものがとにかく美味しいので、何もつけずに食べても最高。
レモンをかけて、塩をつけて、ソースをかけて……と次から次へ食べていたらあっという間に残り3切れ……!
ここから後半戦です。なんと、良きタイミングで特製カレーが出てくるのです!
まずご飯にカツをのせてカレーを上からかけ、ついてくる卵黄ものせると、カツカレーに早変わりです。
ここにきてさらに美味しさのパンチを食らわせてきました。こんなん反則では……!
もうね、時が止まります。あまりの美味しさに。これはもう…うますぎますよ……。
カレーはもちろん自家製で、数種類の野菜の切れ端やオリジナルのスパイスなどで味付けしているそう。甘さもありつつ、本格的なスパイシーさもあって、カレー屋さんとしてもやっていけるのでは?と思うほど美味しいです。
ここに特製ソース!!!卵黄のまろやかさが加わると、これ以上ない至高のカツカレーになりました。
1つのとんかつというメニューで2度も3度も楽しめます。「食」ってエンターテインメントだな……。
営業はランチのみ。大人気店につき予約推奨です!
店舗名:車力門ちゃわんぶ
住所:東京都新宿区荒木町3-22 島ビル 1F
電話番号:03-3356-1680
営業時間:11:00~14:00
定休日:不定休
【新小岩】塩山椒で食べる極厚とんかつ「うちだ」
次は新小岩にあるとんかつの名店「うちだ」を紹介します。さっそくですが、こちらがうちだのの特厚揚とんかつ(2,900円)!
ほんとに特厚~~~!!なんてきれいな脂身……。
この特厚とんかつは注文してから完成まで20~30分かかります。「それまでこちらをどうぞ」と出されたオニオンスライスとお新香が、まあ絶妙でうまい。
小鉢からすでにレベルが高くて、とんかつへの期待も高まります。
そしてついに来た~!
「両側の端から食べてください。真ん中にたどり着く頃には余熱でちょうどいい塩梅になっていますよ。最初は塩山椒で召し上がってください」とのことだったので、その通りに。
とんかつに塩山椒……あまり見ないですがどうやら間違いなく美味しそうということだけはわかりますね。
く~~~~~~~っ!
サックサクの衣というベールからのぞくのはじゅわじゅわのお肉!塩山椒がうまい具合に脂身のこってりさを中和してくれてお肉の旨味を爆増させてくれています。とんかつに塩山椒、これはもっともっと広まってほしい……!
とにかく分厚くて一切れ一切れが食べ応え抜群なのですが、あまりの美味しさにペロッとたいらげてしまいました!
「うちだ」はJR新小岩駅北口から徒歩5分ほどの所にあります。
外観からもわかりますが、おしゃれな洋食屋さんのような雰囲気。
お店は1階と2階があります。ランチで2階にいくと、日光がさしこんで気持ちのよい空間でした!壁にかかっている鳩時計も素敵です。
お昼すぎには店内がほぼ満席に。地元の人気店ですね。本当に美味しいのでぜひ新小岩まで足を運んでみてほしいです!
営業時間:月~土 11:30~14:00、17:00~20:30
日・祝 11:30~20:30
【中野】「幸運豚人(ツイテルポークマン)」のレアカツロースに大興奮
最後は中野にある「幸運豚人(Tsui-teru! porkman、ツイテルポークマン)」の極厚とんかつを紹介します。ここはとにかくコスパがおかしい……!
この「極厚レアカツロース 250g」(1,000円)ですからね!?
しかもライスとオニオンスープ付きで、ライスおかわり無料ですからね!?!?
3cm以上ありそうな、ナイスな分厚さ。こんな贅沢なとんかつが1,000円ポッキリなんてそんなうまい話あるの?
「レアカツ」という名前ですが、しっかりと火は通っています。毎朝2時間半かけてじっくりと低温調理したお肉をオーダーが入るごとにサクッと揚げているそう。
お肉にはすでに火が通っているから、揚げる時間は約30秒。注文してから2~3分で提供されるというスピーディーさです。
極厚ならではの「火が通るのに時間がかかる」問題を低温調理で解決しちゃってるわけです。しかもじっくり火を通すことによって、お肉の水分が流出しにくくなり、お肉はしっとりしたままサクッと揚がるそう!いいことしかない~!
一番人気の食べ方は、レモンをかけて、フルール・ド・セルというフランス産の大粒の天然海塩をふりかけるというもの。さっぱりシンプルにお肉の味わいを楽しめます。
ジュ、ジューシー……!!!しっとりした柔らかいお肉とサクサク衣のコントラストよ。
レモンのさわやかな酸味とまろやかな味わいの塩が豚の旨味をぐっと引き立てています。比較的さっぱりした味わいなので、250gでもペロッと食べられると思います。何ならもっと食べたいくらい……。
もちろん特製ソースをかけても美味しいです。
特製ソースの甘みとほどよい酸味がしっとりしたお肉と相性抜群。ご飯が止まらなくなります。辛さ控えめのディジョンマスタードをたっぷりつけて食べるのもまた良いです。
こんな感じでいろいろと試していたらあっという間にお肉が消えてしまいました!
幸運豚人は中野駅から徒歩7分ほどのところにあります。ガラス張りで清潔感のある雰囲気。
店内もかなりおしゃれな雰囲気。お一人様でも団体でも入りやすそうです。
お店の名前からして幸せになれそうな幸運豚人。とんかつを食べるとたしかに幸せになれます。ぜひ行ってみてくださいね!
営業時間:月~日 11:30~16:00、月~金 16:00~24:00(L.O. 23:00)、土日祝 14:00~24:00(L.O. 23:00)
極厚系とんかつ御三家、いかがでしたか?とんかつって本当に奥が深いですね……!
このほかにも東京にはたくさんの分厚いとんかつが眠っていますので、ぜひ食べに行ってみてください!値段に対しての幸福感、充足感がハンパないです!
著者プロフィール
佐藤樹里
水泳インストラクター兼管理栄養士として勤務。その後フィリピン・カナダへ約1年渡航。現地のブランチレストランでカナダ人のシェフと共に働く。帰国後はアスリート向けの食堂と老人ホーム厨房にてWワークを経て独立。現在はスポーツイベント開催、アスリートへの栄養講座、栄養個別サポート、低糖質で高タンパク質の“食べるプロテイン”レシピ作成などを行う。
アスリートの明日とDREAM(夢)を叶える!アスドリファクトリー代表。
[オフィシャルブログ] http://asudorifactory.com
[twitter] http://twitter.com/jurijapan1
(企画・編集 河瀬璃菜)