こんにちは。韓国出身の料理研究家、キムヨンハです。
韓国や日本のみならず、もはや世界各国で愛されている韓国料理の「ビビンバ」。
全州という地域のビビンバはなんと国の無形文化財にも登録されているほど。全州にはビビンバ祭りまであるんですよ!
ビビンバは混ぜご飯という意味の韓国語なのですが、こんなに愛されている理由は、簡単に作れる、栄養満点というところにあると思います。野菜たっぷり、タンパク質も炭水化物もワンボウルで摂れるのはお手軽ですよね。
コチュジャンを混ぜて食べるのが一般的ですが、最近は具も味付けも様々。本当にいろんなビビンバがあり、醤油や味噌、サムジャン(韓国の甘辛な合わせ味噌)など具によって味付けを変えるのもオススメですよ!
▼ちなみに、サムジャンは簡単に作れるのでこちらも参考にしてみてくださいね。
基本的には具材をのせて混ぜて食べればOK……なのですが、一歩間違うと味のバランスが崩れてしまう、意外と奥が深い料理でもあるのです。というわけで、今回は基本のビビンバ、アレンジビビンバの失敗しないレシピを紹介します!
基本のビビンバ
材料(2人前)
- 豆もやし・・・・1/2袋
- ほうれん草・・・・1/2袋
- にんじん・・・・1/2個
- 牛挽肉・・・・60g
- 塩・・・・適量
- サラダ油・・・・適量
- 炒りごま・・・・適量
- ご飯・・・・300g
- コチュジャン・・・・適量
- 卵・・・・2個
- ごま油・・・・適量
- 醤油・・・・小さじ1
【A】 - おろしにんにく・・・・小さじ1/2
- 刻みネギ・・・・小さじ1
- 塩・・・・少々
【B】 - 塩こしょう・・・・小さじ1/2
- ごま油・・・・小さじ1
作り方
1. ほうれん草は4cm幅に切り、にんじんは千切りにする。豆もやしは洗っておく。
2. ほうれん草と豆もやしをさっと茹でて水を切り、それぞれ【A】と和える。
3. フライパンにサラダ油をひき、1のにんじんを入れたら、塩少々(分量外)を加えて軽く炒める。火が通ったら別皿にあけておく。
4. 3のフライパンをキッチンペーパーで拭き、牛挽肉と【B】を加えて炒める。火が通ったら別皿にあけておく。
5. 4のフライパンをキッチンペーパーで拭き、目玉焼きを作る。
6. 器にご飯を盛り、真ん中に5の目玉焼きをのせたら、まわりに2、3、4を盛り付けていく。
7. 最後に炒りごま、ごま油をかけて、コチュジャンを添える。
※辛いものが苦手な方はコチュジャンに砂糖を少し加えると良いです。
野菜たっぷり、彩りもきれいなビビンバの完成です!
醤油と塩でシンプルに味付けするのがポイント。今回はほうれん草、もやし、にんじんを使いましたが、旬の野菜をナムルにしてビビンバを作るのも楽しいですよ!
ちなみに、家庭で石焼ビビンバ風を楽しみたいときは、
フライパンにごま油を軽くひき、ご飯とナムルをのせた後に点火
→パチパチという音が聞こえたら火を切る
という方法で、香ばしい石焼ビビンバ風を味わえます!簡単なので一度試してみてくださいね。
余ったナムルは、単体でもおかずにおつまみに活躍します!今回はビビンバのためにナムルを作りましたが、逆にナムルが余ったらビビンバにするという考え方も大いにありです。
サーモンスプラウトビビンバ
材料(1人前)
- ブロッコリースプラウト・・・・60g
- サーモン(刺身用)・・・・100g
- 卵黄・・・・1個
- コチュジャン・・・・適量
- ご飯・・・・150g
作り方
- スプラウトは流水で軽く洗って水を切っておく。
- 器にご飯を盛り、ブロッコリースプラウト、サーモンをのせる。
- 真ん中に卵黄をのせ、コチュジャンを添えたら、よく混ぜて食べる。
ビビンバにお刺身、ありです!
よく混ぜて食べると甘辛濃厚な味わいで相性抜群!ブロッコリースプラウトのしゃきしゃき感も良いアクセントになっています。
火を使わずに、超簡単に作れるのも嬉しいですね。
アボカド明太ビビンバ
材料(1人前)
- アボカド・・・・1/2個
- 明太子・・・・30g
- 焼き豆腐・・・・100g
- 刻み海苔・・・・適量
- 黒ごま・・・・適量
- ご飯・・・・150g
作り方
- アボカドは薄くスライスし、焼き豆腐は角切りにする。明太子は包丁で中身をこそげ出す。
- 器にご飯を盛り、1をすべてのせる。
- 最後に刻み海苔と黒ごまをかける。
バターのような滑らかなアボカドを、ピリッとした味わいの明太子が引き締めてくれます。タンパク質豊富な豆腐を入れることで栄養バランスもバッチリ!
こちらも火を使わず、5分あれば作れますよ!醤油をまわしかけても良いですが、明太子が入っているので味付け不要で美味しくいただけます。
忙しい日にもパパッと作れるビビンバ。ぜひ毎日の献立作りにお役立てくださいね!
それと、本場のビビンバもぜひ一度味わってみてほしい!韓国へ旅行する機会があれば、ぜひ伝統的なビビンバも食べてみてくださいね。
著者プロフィール
金 英貨(キム ヨンハ)
フードコーディネーター. 料理研究家
1977年8月19日生まれ。韓国出身。
食のコンテンツ企画制作会社や食品企業にて、レシピ開発やスタイリング、フードコーディネートを手がけます。書籍、雑誌、動画などのフードコーディネートも担当させていただいています。
韓国料理を得意とし、韓国の家庭料理からおもてなし料理の料理教室の講師も務めています。
https://www.instagram.com/goodnewscooking/
(企画編集:河瀬璃菜)