こんにちは。韓国出身の料理研究家、キムヨンハです。
私が日本(東京)に来てから今年で15年目になります。最近では街のあちこちに韓国料理屋さんがあり、ずいぶんと増えたなぁと感じています。
日本でもだいぶ身近になった韓国料理ですが、そんななかでも特に愛されている代表的なメニューのひとつが「チヂミ」ではないでしょうか?
パリッとカリッと美味しいチヂミ。材料は少ないし作り方もお手軽なので自宅でも簡単に作れるでしょ!と思うのですが……これが意外と難しくてべチャっとした仕上がりになってしまうんですよね。
というわけで、今回は本当に美味しい究極のチヂミの作り方を伝授いたします!
気をつけるのは粉の配合!そしてカリカリに仕上げる秘密道具とコツもお教えしますよ~!簡単だけどめちゃくちゃ美味しく作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
それでは、究極のチヂミレシピをさっそく紹介します!
本当に美味しいチヂミのレシピ
材料(作りやすい量)
- ニラ・・・・1束
- ニンジン・・・・1/3個
- ズッキー二・・・・1/3
- 海鮮ミックス・・・・70g
- ごま油・・・・適量
【A】 - 小麦粉・・・・1カップ
- 片栗粉・・・・1/3カップ
- 天ぷら粉・・・・1/3カップ
- 鶏がらスープの素・・・・大さじ1/2
- 塩・・・・小さじ1/2
- 冷たい炭酸水・・・・1カップ
作り方
1. ニラは4cm幅に切り、ニンジンとズッキーニは千切りにする。
2. Aを全てボウルに入れたらよく混ぜ合わせ、1を加えてさらに混ぜる。
3. フライパンにごま油を熱し、2を流し入れ、形を整えながら中火で焼く。
4. 生地の周りが固まり、焼き色がついたらひっくり返す。もう一度ごま油を流し入れ、裏面もこんがりと焼き色がつくまで焼く。
これで完成!
醤油+酢+ごま油+唐辛子粉+ゴマを合わせたタレをつけて食べると、より一層美味しくいただけますよ!
サクッとカリッとした食感がたまらない……!ヤミツキになること間違いなしです。
ポイント
さて、基本の作り方は説明したとおりですが、美味しく焼くポイントをお伝えします!
1. 生地には水の代わりに炭酸水を使う
炭酸水の気泡のはたらきでカリカリに仕上がります。炭酸水がなければ、氷水でもOK。
2. ごま油で焼く
ケチらずにぜひごま油で!香ばしい風味が増してさらに美味しくなりますよ。
3. ベストな生地のかたさ
生地のかたさの目安は、お玉ですくって落としたときに、「ヨーグルトよりも少しゆるい」くらいがベスト。ゆるすぎると焼くときにちぎれてしまうので注意してくださいね。
4. ひっくり返すのは焦らずに
早く食べたい気持ちはわかりますが、じっくり待つのが大事。あまりに早くひっくり返してしまうと、生地のゆるさにかかわらずちぎれてしまうことがあります。
ひっくり返すタイミングは、チヂミの中央部分が軽く透明になってきたら。けっこう待ちます!
裏返したらヘラで押さえて、周りがカリっとするまで焼いてください。
大きなチヂミを焼きたくても、一度にたくさんの生地を入れるのはNG。欲張らずに、全体に薄く広げて適量を焼くのがカリカリのチヂミを焼くコツです。
作り方のコツがわかったところで、いつものチヂミとはちょっと違ったアレンジレシピを紹介します!
もちもち食感が最高な「チーズ明太じゃがチヂミ」
材料(作りやすい量)
- ごま油・・・・適量
- パセリ・・・・あれば
【A】 - チヂミ生地・・・・60ml
- じゃが芋(千切り)・・・・1個(中)
- シュレッドチーズ・・・・50g
- 明太子・・・・1本
作り方
- Aを混ぜ合わせる。
- フライパンにごま油を熱し、1を流し入れ、形を整えながら中火で焼く。
- 生地の周りが固まり、焼き色がついたらひっくり返す。もう一度ごま油を流し入れ、裏面もこんがりと焼き色がつくまで焼く。
- 器に盛り、パセリを散らす。
じゃがいもの食感がまるでお餅のように……!もっちりしていてとっても美味しいですよ。
じゃがいもだけでも十分美味しくなるのですが、そこに明太子とチーズを加えたら間違いないですね……!少し多めの油でカリッと焼くのがオススメです。
香ばしさがたまらない「ねぎと桜えびのチヂミ」
材料(作りやすい量)
- ごま油・・・・適量
【A】 - チヂミ生地・・・・100ml
- 小ねぎ・・・・1/2束
- 桜えび・・・・5g
作り方
- 小ねぎを小口切りにしたら、Aを混ぜ合わせる。
- フライパンにごま油を熱し、1を流し入れ、形を整えながら中火で焼く。
- 生地の周りが固まり、焼き色がついたらひっくり返す。もう一度ごま油を流し入れ、裏面もこんがりと焼き色がつくまで焼く。
ネギ好きにはたまらない、香ばしいチヂミです。甘いネギと桜えびの旨味が最高に合います。お酒のおつまみにもってこいですね。
ネギ好きにはもちろん、ネギが苦手という人にもぜひ食べてみてほしい!
ボリューム満点のガッツリ飯に変化!「豚そぼろキムチヂミ」
材料(作りやすい量)
- ごま油・・・・適量
【A】 - チヂミ生地・・・・200ml
- キムチ(キムチの漬け汁含めて)・・・・60g
- 豚挽肉・・・・50g
作り方
- Aを混ぜ合わせる。
- フライパンにごま油を熱し、1を流し入れ、形を整えながら中火で焼く。
- 生地の周りが固まり、焼き色がついたらひっくり返す。もう一度ごま油を流し入れ、裏面もこんがりと焼き色がつくまで焼く。
豚そぼろとキムチでボリューム満点のチヂミに。キムチの漬け汁も入れるのでタレいらずです。このさっくりもっちりした食感が最高なんですよね……。
韓国のお好み焼きとも呼ばれるチヂミ。たしかに見た目は近いですが、味も食感も全然違います。ただ、どんな具材も受け入れてくれるという点では、日本のお好み焼きもチヂミも一緒なのかもしれません。
今回紹介した具材に限らず、ぜひお好みの具材で試してみてくださいね。家庭の味を探すのも楽しいと思います!
著者プロフィール
金 英貨(キム ヨンハ)
フードコーディネーター. 料理研究家
1977年8月19日生まれ。韓国出身。
食のコンテンツ企画制作会社や食品企業にて、レシピ開発やスタイリング、フードコーディネートを手がけます。書籍、雑誌、動画などのフードコーディネートも担当させていただいています。
韓国料理を得意とし、韓国の家庭料理からおもてなし料理の料理教室の講師も務めています。
https://www.instagram.com/goodnewscooking/
(企画編集:河瀬璃菜)