ここには「アゴ肉」という、ほぼ他地区では食べられていない、超ご当地グルメがあります。アゴ肉は豚のこめかみや頬の肉のことで、弾力があるけれど柔らかく、姶良市ではバーベキューや焼き肉でよく食べられているそうです。
精肉店で生の状態で販売されていることの多いアゴ肉を、カレーパンに仕上げたお店があるという情報をキャッチして伺ったのは、姶良市蒲生町にあるベーカリーショップ「chata」さんです。
オーナーの東元さんはパンも人気の観光ホテルや、イートインカフェも人気のベーカリーショップなどを経て、まずは姶良市の別の場所に「chata」をオープン、2017年3月に現在地に移転オープンさせました。
広々とした店内はユニークで可愛らしいイラストが添えられたポップとともにパンが並び、奥はイートインスペースになっています。
↑コーヒーは100円、トースターも使えます
目当てのアゴ肉カレーパンはレジカウンターに堂々と並んでいます。せっかくなのでと揚げたてを出してもらいました。
さすがに揚げたてはアツアツ過ぎたので、少し余熱が取れてから改めていただきます。
外はカリカリに揚がったカレーパン、中はふんわりしっとり。カレーもスパイスが効いて、、、あれ? 甘い? なんでもオーナーが辛いカレーは苦手なので「子どもにも食べやすい優しい味に仕上げました!」とのこと。そう、カレーも自家製なのです。
そしてメインのアゴ肉は塊で入っていて、弾力のある歯ごたえですが柔らかい仕上がりなのは、アゴ肉を塩糀に漬けてから使用しているから。
ちなみにこのアゴ肉カレーパンは売切れ次第終了となります。
また姶良市出身のオーナーさんが地元を少しでも盛り上げられたらと考えたのが、大盛りの唐揚げ定食が人気の蒲生町の食堂「大楠亭」とコラボした「大楠バーガー」もあります。
これは大楠亭秘伝のタレに漬けた鶏肉で作る唐揚げを、chata特製のバンズで挟んだもので、フライドポテトとセットになったプレートが500円、バーガー単品だと300円です。
↑セットはこんな感じでプレートで出てきます(写真提供:chata)
こちらは1日20セット限定、コーヒーが飲めるイートインスペースでゆっくりと食べてください。
他にも木曜日と土、日曜日に販売される、自家製酵母を使ったハード系の食事パン「ロデヴ」や「アイスデニッシュ」などおすすめパンがたくさんあります。
さらにオーナーが作る飾りパンや、
↑思わず食べたくなりそうだけど、食べられません
バッグやアクセサリーなどお店のスタッフが作るグッズの販売、なぜかガチャまで置いてある、楽しいベーカリーショップでした。
↑イラストを描いているスタッフはパン職人さん(写真提供:chata)
↑イートインスペースの入口にはガチャ!(写真提供:chata)
ちなみに蒲生町のシンボルである蒲生八幡神社の大楠はここから車でも2分足らずの場所。
↑樹齢1500年ともいわれる大楠(画像左)
パワースポットとしても人気なので、美味しいパンを食べた後にでもお詣りしてみては?
紹介したお店
BAKERY chata (ベーカリー チャタ)
電話 0995-70-1447
営業時間 7:00~18:00
休み 火曜
駐車場 14台
おばらけいこ プロフィール
鹿児島は南薩に生まれ、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」のひとつ旧集成館にほど近い上町エリア在住のフリーライター。
地元タウン誌出身、取材範囲は鹿児島を中心に九州全域の観光関連情報を中心にあれこれ。
芋焼酎のお湯割りと鶏刺しがあればとりあえずご機嫌になります。