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この炙りベーコンエッグ丼が480円とは…!自家製ベーコンと3種のソースがメチャ旨の大阪「アンファン」で本物を味わってきた

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まいど憶良(おくら)です。

ちょっと見てください。

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この自家製ベーコンを使った炙りベーコン丼が480円!

そんな美味しい話が本当にあるのか?という事で、大阪は本町にやって来ました。

 

あまり目立たないビル、本町ABCビル。

 

 

入ってすぐの店です。

 

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ギ、ギャートルズソーセージとな・・・。ちょっと気になります。

 

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細長~いお店。

座った人の後ろを通るのも、場合によっては苦労しそうです。

しかし、得てしてこういうお店に旨いものがある物なんです。 

 

メニューを見て安さに驚愕

さて、メニューを見ますと、どれもこれもおいしそうです。

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それにしても、安い。

ベーコンの刺身なんてのも、美味しそう。

・・・と、あっ、ありました。その他、〆の料理のコーナーに「炙りベーコンエッグ丼 480円」の文字を発見!

そうなんです。

このお店、基本は自家製のベーコンウインナーなどと一緒にワインなどを楽しむお店なんです。

でも、私のように炙りベーコン丼の噂を聞きつけて初めてこの店に入って、その味の虜になる、なんていう人も多いそうです。

 

目玉メニューの炙りベーコン丼とは

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とにもかくにも、注文させていただきした。

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ちょっと厚切りにした、カリっと焼くためのベーコンと、薄切りにした湯煎するためのベーコン

同じベーコンで、厚みが違うだけなんですが、熱の加え方で別物のように仕上がるんです。

食感はもちろんですが、味も違うので、「焼く用と湯煎用のベーコンは違う味付けなの?」と聞かれることもあるそうです。

 

 

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ご飯に湯煎したベーコンを巻いていきます。

もちろんパックされたまま湯煎しますので、旨味が抜けていくなんてことはありません。

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幾重にもベーコンがご飯を覆います。

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ここにカリッと焼いたベーコンを、

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今度は乗せずに脇にセット。

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こんな感じです。

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トップに生卵を乗せて、

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あぁ、この時点で美味しそう。

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さぁ、炙っていきます。

 

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客席と調理場の距離がほぼない。という店の作りですので、炙って行くとなんとも言えない香ばしい匂いが広がっていき、

 

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もう一刻も早く食べたいっ!という気持ちに。

 

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炙り終わった所。

ベーコン全体に、艶が出ました。

 

3種のソースが味の決め手!味の奥行きが広がります

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ここにかかるソースは3種類。

粒マスタードの刺激も美味しい自家製マスタードソースと、

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酸味が効いたシーザードレッシングソース、

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最後に特製の濃厚オニオンソースを乗せます。

完成まで何か月もかけて作り上げたオニオンソースはこの丼に不可欠な絶品ソース。

すりおろしたオニオンと、食感を残したみじん切りオニオンの割合が絶妙です。

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プチトマトとカイワレをトッピングして完成!

 

いざ実食→こんなベーコン初めてだ!

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実食は、トップのたまごを割る事で、いつものように幕が開きます。

 

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川の流れのように、ベーコンの山を流れる黄身の美しさよ。

 

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湯煎し、炙られたベーコンはしっとりさを残しつつ、火が入って脂がその甘みを増します。

 

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カリッと焼いたベーコンは逆に力強さが出て、美味しいんです。

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たまごの掛かったベーコンはやさしさと心強さと、切なさまで感じる美味しさ。

明らかに、市販のベーコンとは違います。

 

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ご飯をベーコンで巻いて、トッピングにオニオンソースという構成で食べました。

 

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こら旨い、メチャ旨い。

使われているお米は「さがびより」

粒が大きくてしっかりしていて、もっちりとした食感と甘みが特徴のお米です。

日本穀物協会のコメの食味ランキングで最上級の「特A評価」に選ばれたお米は、ベーコンとの相性もばっちりなんです。

と、気が付いたらもうなくなっていました。

 

3つのソースが混ざりあったとき、その真の美味しさに出会えるであろう

圧巻は最後の何口か。

どんどんソースが混ざり合って行って、三味一体ソースとなった時に真の美味しさが発揮されます。

まるでトリオで変身するトリプルファイターのような力強い味です。←(注 : マニア向けの表現でスミマセン!)

 

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憶良 :一口目から美味しかったんですが、最後の何口かに至ってはもう、正にクライマックスという、もの凄い美味しさですね。

シェフ :ありがとうございます。

このメニューを開発した時に一番苦心して、時間もかかったのがこのソースです。

オニオンソースを作る時に最初はすりおろしたオニオンを使っていたんですが、どうしてもエグミも出てしまう。

そこでみじん切りを加えて、その割合を変える事でエグミを抑えつつ自然な甘みを引き出しました。

さらに色々なソースを試し、最終的には3種のソースで楽しめて、最後に3つの味が混ざって・・・というソースが完成しました。

 

他のベーコンとは一線を画す!その秘密は …?

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シェフ :ウチのベーコンの一番の特徴は、長期保存を考えていないという所だと思います。

憶良 :と、いうと?

シェフ :元々ベーコンはお肉の長期保存を目的に作られたものなので、もっと塩味が強かったり、保存料が入っていたりと、その目的に合った製法がとられています。

ですが、ここで使われているベーコンは保存より味に重点をおいて作られているんです。

ですのでフレッシュな内に食べるとよりおいしいんですよ。

憶良 :つまり長期保存のための加工ではなく、肉を美味しく食べるためにベーコンに仕上げた、いうわけなんですね。

シェフ :そうですね、そう言えるかもしれません。

ベーコンに関してもそうですが、私自身、とにかく鮮度の高い物を、という事を大切にしています。

使う分だけを自社工房から取り寄せる事で、繊細で深い味わいを持つ素材の良さを損なわずに提供できますし、料理の下準備についても一度にまとめてするのではなく、必要分だけをこまめにする事を心がけています。

憶良 :手間がたいへんですね。

シェフ :ですが、やっぱり美味しい物を提供するには必要な事ですから。

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こだわりベーコンが出来るまで 

憶良 :自社工房で作ったベーコンという事ですが、作り方自体にもこだわりがあるんですか。

シェフ :豚のバラ肉から不要部分を丁寧に取り除いて、ジュニパーベリーや月桂樹などの入った漬け汁に10日間付け込みます。

そしてヒッコリーのチップで3時間燻製と、なかなか手間がかかっています。

憶良 :普通なら秘密にしそうなキーワードもたくさん出てきましたが。

シェフ :そうですね。TVなどの取材時にも言っていた事ですし、材料がわかれば作れるという物でもないので。

その辺は工房スタッフの技術力の高さに自信を持っているからこそ言える事です。

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憶良 : 単品で480円、ランチセットで500円と、とんでもない値段設定ですが、儲けは・・・。

シェフ :ご想像通り、ほぼ無いです。

ですので、店を知ってもらって、味を知ってもらうきっかけになればと思っています。

季節限定で、例えばアグー豚とゴーヤーのソーセージなどと、何度も来ていただいてもその度に楽しんでいただける料理を提供していきますので、是非お越しください。

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憶良 :ああ、この沖縄フェアなどのイベントですね。

 

さっきから気になって仕方ないんですが、ギャートルズソーセージって・・・。

シェフ :オーダーして頂いてから30分ほどかかりますが、名物メニューの一つです。

憶良 :ううっ、我慢できません。 是非、お願いします。

 

滴る肉汁…ギャートルズソーセージ

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マンガの世界に出てくるようなお肉を

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アルミホイルで巻いてオーブンへ。

巨大なソーセージベーコンで巻いたものです。

真ん中には本物のあばら骨。

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出来上るまでは、

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珍しい鴨肉のカルパスをつまんで、

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ワイン、なんていうのが正しい過ごし方かと。

アンファンの店長さんはソムリエさんなので、気分と食べる物によってどんなワインを飲めばいいかなどオーダーにも応えてもらえます。

ワインに詳しくない人でも楽しめますね。

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30分後、中まで火が通ったようです。

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更に表面を炙っていきます。

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裏側にも

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豪快に仕上げます。

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出来上がり。

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マスタードをたっぷりつけて。

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がぶりと行くと、滴る肉汁。

豪快にかじりつくすのも楽しいですが、もちろんシェアする為に切り分けてもらう事も出来ます。

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あんな巨大なソーセージを食べたにしては脂っこいとも、味がしつこいともあまり感じないのが不思議。

というか、400gもソーセージを食べられる事が不思議です。

憶良 :これはなぜでしょう。

 

シェフ :それはワザと肉汁が出るように作っているからなんです。

日本のソーセージの特徴は、バキッと割ると飛び出る肉汁。

ドイツなんかだと肉汁が飛び散るソーセージは失敗作と言われています。

飛び散らさせずに肉汁を封じ込めて、まるまる食べられるのが正解。

 

でも、逆に日本ではビジュアル的な楽しさもありますが、肉汁は外に流れ出ます。これによって、肉汁を滴らせ、脂分をカットする事も出来るんです。

これだけ大きなソーセージを食べた割には脂っこくないのにはこういう理由があるんです。

 

大切にしている事は、癒しとくつろぎ、そして活力の源となる店

最後に店長さんにお店のこだわりについてお聞きしました。

店長さん :お客さんにとって癒しの空間となるような店を目指しています。

店自体が狭くてご迷惑をかけているところがありますので、その中でも少しでも気持ちよく、ゆったりと過ごしていただくように努めています。

逆にお客様との距離が近い事をメリットととらえて、お客様のちょっとした仕草からも気持ちを汲み取って、きめ細かいサービスを提供する。という事も出来るかと思います。 

日々の疲れやストレスをリセットし、明日への活力を得て頂き、皆さんの元気の源=アンファンとなれるように頑張っていますので、是非お越しください。

 

積極的に新メニューの開発もされているようです。

チェックはこちらから。

 

紹介したお店

r.gnavi.co.jp

 

プロフィール

憶良(おくら)  :  元ゲームプランナー、元ゲームプロデューサー。

ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。

休日は高速道路を使わずに名古屋から鳥取あたりの温泉に行って浸かり、道中や行先の地元スーパーで珍しい食材を買い込むと例え深夜に帰ったとしても料理する。

その際食べ歩きにも積極的と、食に対してはかなり貪欲。

「美味しいものを食べている時、美味しいものについて話している時に悪いことを考える人はいない。」という持論を持っている。

ブログ:

 


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