今回の料理:焼き肉
肉こそ正義だ!
西原 肉だ、肉だ!
枝元 まずは付け合わせのたっぷりモヤシから作っていきます。
西原 息子なら「この無礼者!」って叫んでいるな。
枝元 「俺の肉に何をする!」ってね。今日は男子にも食べてもらいやすいようにナムル風の味付けで。さっと鍋でゆでて、お湯を切ったら、鍋に戻して調味料とあえると温度が下がらないし、なじみやすいです。
西原 鶏ガラスープを入れるんだ。
枝元 隠し味に入れると男子ももりもり食べてくれるんですよ。男子はラーメン系の味、好きですよね。
西原 私はよくラーメンスープにモヤシ入れて麺かわりに食べますよ。家では「お母さん、ラー食べるから」って言っている。
枝元 あはは、ラーメンの麺抜きね。
西原 私の知り合いもね、キャベツの千切りで「キャベラー」やるって。豚骨ラーメンのお店で、豆腐入れてくれるところもあるらしいですよ。酔っ払いがよく頼むんだって。夜中にいい年した大人がラーメン食べると、次の日使えなくなるもんね。
枝元 野菜、偉い! でも、ああ、麺も好きなの~。お肉の味付けは、しょうゆこうじをベースにしました。保存瓶にこうじを入れて、2センチ上までしょうゆを注いで一晩寝かせて混ぜれば使えます。なければ、しょうゆとみりんで代用できます。
西原 すごい、しょうゆこうじって甘いんだ。
枝元 これだけでも十分においしいけど、お好みでコチュジャンなどを混ぜて。さあ、肉焼けた! 焼き肉って意外と手間いらずですよね。
西原 ほんと「10分おかず」ですね。面倒な日は肉に限る。
枝元 さあ、モヤシの上にどどんとのせて。モヤシ肉巻き、おいしいよ。
西原 「やめろー!」って息子の声が聞こえる。
枝元 ああ、うまい。
西原 幸せ。肉の脂に包まれると、すべてがうまくなる。
枝元 しょうゆこうじも偉いけど、肉の力も偉大だね。
西原 肉こそ正義!
【構成・中川聡子、写真・中村藍】
焼き肉
材料(4人分)大は大さじ 小は小さじ
- 牛肉 400グラム
- A(しょうゆこうじ・酒各大2~3、ゴマ油・ニンニクのすりおろし・コチュジャン各少々)
- サラダ油 適量
- もやし 2袋
- B(ゴマ油大1/2、塩・ニンニクのすりおろし各小1/3、鶏ガラスープのもと小1/2)
作り方
- モヤシを1~2分ゆでて、Bをあえる。
- フライパンにサラダ油を引き、強火にかけ、肉を広げて入れる。肉のふちが色付いてきたら、裏返して端に寄せ、残りの肉を広げ入れて同様に焼く。Aを入れて、全体に味がからむように炒め合わせる。
- 1. に2. をのせ、お好みですりゴマを振って完成。
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