今回の料理:ふりかけ芋・コンビーフ入りポテトサラダ
芋に任せろ!
なかなか使い道が思い付かない「ふりかけ」と「コンビーフ」。いつも残って困ります。食材の実力を引き出すレシピ、教えてください。(東京都中野区・会社員女性・45歳)
枝元 西原家祭りのトリを飾るのは、おばあちゃんの淑子さん! さすがココナツオイルをとってるだけあって、お若くてきれい。やんちゃな娘さんを立派に育てられて。
淑子 いえいえ。
西原 反面教師ですよ。どこがかっていうと、長いけどね、話すとね!
枝元 あはは。今日はね、余りがちな食材の使い方をやります。
西原 うちにもありますよー。食品棚の前でよく目が合う。
枝元 そんなときの合言葉は「困ったときは芋に任せろ!」。芋や米など白い食材は味が薄いから、割とどんな味も受け止めてくれる。コンビーフはポテトサラダに任せます。そして、コンビーフといえば、はんぺんが絶対なんだよね。
淑子 はい!? はんぺん入れるの?
枝元 この軽い食感がコンビーフの重さを和らげてくれるんですよ。お味はどうですか?
西原 びっくり。はんぺんが芋の重圧に負けずに存在感がある。
淑子 いいアイデアですねえ。
枝元 ふりかけは里芋にまぶして香ばしく焼きます。ところでココナツオイルは何で買ったんですか?
淑子 あのねえ、頭にいいの。
西原 老化防止でしょ。でも、1回食べたっきり放置してるじゃん!
枝元 さあ、お味見どうぞ。
淑子 いい塩加減。おいしいねえ。
西原 見た目もかわいい。だけどね、おばあちゃん、これを作るためにまたふりかけを買うのはやめてね。
枝元 えへへ。ぜひ、このふりかけをお持ち帰りくださいー。
淑子 うちでも作ってみますね。
西原 だめー! 挑戦しないでー!
【構成・中川聡子、写真・関口純】
ふりかけ芋・コンビーフ入りポテトサラダ
ふりかけ芋
材料〈4人分〉大は大さじ 小は小さじ
- 里芋 250グラム
- ふりかけ 適量
- サラダ油 適量
- バター 15グラム
作り方
- 里芋を皮付きのまま半分に切り、耐熱ボウルに入れラップしてレンジで6分加熱する。粗熱をとって皮をむく。全体にふりかけをまぶし、平たくつぶす。
- フライパンにサラダ油とバターをひき、芋の両面を中火で3分ほど焼く。
コンビーフ入りポテトサラダ
- ジャガイモ 4個
- A(コンビーフ100グラム、はんぺん1/2枚、キュウリ1本、タマネギ1/4個、マヨネーズ大3〜4)
- B(オリーブ油・酢各小2、塩小1/3、砂糖小1、練りがらし小1/2)
作り方
- キュウリは小口切りにして塩もみ。タマネギはスライスし酢水にさらす。はんぺんをちぎる。
- ジャガイモの皮をむき、一口大に切ってゆでる。
- 2.が熱いうちにBをあえ、つぶしながら混ぜる。冷めたらAを加え、全体をざっくり混ぜる。
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