ラグビーボールのようなスマートな形状のメンチカツレツ。
実はコチラ、福岡最古の喫茶店で味わえる人気メニューなのです!
場所は福岡市博多区店屋町。大通り沿いにはオフィスビルも立ち並んでいますが、1本路地に入ると、古き良き博多の街並みを残すエリアです。
その一角にあるのが「ブラジレイロ」。福岡最古の喫茶店として名高いお店なのです!!
昭和9年、ブラジルのコーヒー局が日本にブラジルのコーヒーを広めようと「ブラジレイロ」を日本全国に数店舗開店したそう。後に他店舗は閉店するものの、博多では現在のオーナー・中村さんのお父様(当時の支配人)が経営を引き継ぎました。場所も当時の東中洲から店屋町へ移転し、現在に至ります。
店内に入った瞬間、まるで昭和にタイムスリップしたようです!
レトロながらもモダンな空間とコーヒーの香りが漂います。1階席はカウンターと数席のみ。
2階にはテーブル席が並びます。
壁には創業当時の白黒写真やポスターなどが飾られていて、料理を待つ時間も福岡の喫茶店の歴史に思いを馳せることが出来ますよ。
作家の火野葦平や原田種夫、北原白秋などの文豪も来店したのだとか。
お店は10時開店でコーヒーと共にトーストなどの朝食にぴったりのメニューが提供されるのですが、洋食メニューは11:00からです。
中でも今回ご紹介したいのが「ミンチカツレツ」¥970。
1日限定15食です!!
サラダ、ライス、デミサイズのコーヒーが付きます。
このラグビーボールのような形が何とも印象的!
艶のあるデミソースの上に鎮座する姿は、福岡の歴史を長く見てきた誇りを感じされるほどのオーラがあります!!
ナイフを入れてみると・・・ぎっしりとお肉や玉ねぎが詰まっています。
毎日手作りしているこだわりのデミソースにつけて、いただきます!!
柔らかく優しい甘みのあるタネと、上品で滑らかなデミソースの相性が抜群です!
衣が薄めなので、表面のカリッとした食感がアクセントになります。1人前に2個とボリュームがありますが、重たくなくペロッと完食できますよ。
細く細く整形された角は、しっかりとした歯ごたえがあって癖になりそう!!
付け合わせの人参グラッセも甘くて柔らかくて、丁寧に作られているのがわかります。
食べ終えたころを見計らって、コーヒーを出してくれます。
「マイルドブレンド」の豆のコーヒーに生クリームをのせて。
程良い酸味でまろやかな味わいのコーヒーです。
さすがは自家焙煎ですね。デミサイズでも、満足感がある美味しさでした。
レギュラーサイズのコーヒーにする場合は+¥180です。
お昼の洋食メニューは、メンチカツレツと同じデミソースでいただく
オムレツライス(¥950)やハンバーグ(¥1090)も人気です!
こちらは、限定数はありませんが、なくなり次第終了。日にもよりますが13時ごろには売り切れてしまうことが多いので早めの訪問や予約がオススメです。
夏場にはじっくり抽出した水出しコーヒーも是非味わいたいところ!
やや深めの焙煎による「ベネツィアンブレンド」の豆を使っているそうです。
自慢の自家焙煎のコーヒー豆や、一杯立てに便利なコーヒーバッグなども購入できますよ。
長く愛され続ける店であるだけでも大変なことですが、コーヒーだけでなく、洋食メニューにもとことんこだわっている「ブラジレイロ」。
老舗の姿勢には頭が下がるばかりです。
今回取材したお店
ブラジレイロ
電話:092-271-0021
営業時間:10:00~20:00(土曜は19:00まで)※L.Oは閉店30分前まで
定休日:日曜・祝日
山口玲香 プロフィール
タレントとして福岡を拠点にテレビ、ラジオパーソナリティー、イベントMC、執筆など多方面で活動中。現在レギュラー番組はTVQチラチラパンチ、RKBラジオよしもとRadioバリカタ!!! テレビ番組でグルメコーナを担当することも多く過去の取材件数は1000件以上。海外旅行でこれまで30箇所以上を訪問。世界の旅先でも食べ歩き、料理教室へ通ったことも。海外で撮影した写真を使いRechel good Smellとしてのアーティスト活動も行っている。
ブログ:http://ameblo.jp/reika-fashion/
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