「全てのメガ盛りグルメの実態を俺が暴く!」
そんな崇高な信念のもと、メガ盛りグルメを巡り続けるフクちゃん。「みんなのごはん」が誇るメガ盛り戦士である。「ネット上で話題のメガ盛りははたして本当にメガ盛りなのか?」と実態を暴くべく、体(とお財布)を張って検証している。
さて、今回向かうのは池袋「三浦のハンバーグ」。こちらにはなんと1kgのハンバーグがあるらしいのだ。その名も「三浦スペシャル」。どんなスペシャルなハンバーグが飛び出てくるのだろうか……。
メニュー豊富すぎて悩ましいから注文の仕方を解説する
健康診断という年に1度の苦難を乗り切り、「無敵状態」を自称するフクちゃん。「やっと我慢の日々から解放されましたよ!今日の天気のように晴々とした気持ちです」とお店への道中もノリノリである。
さらに今回のチャレンジはフクちゃんも大好きというハンバーグだ。「いやー、正直1kgなんて余裕っすよw ハンバーグは歯いらないですからね、もはや飲み物です」などとニマニマしながら言っていた。同じく肉料理であるステーキに比べたら、確かに歯がいらない部類かもしれない。
……と、テンション高めでお店へ向かう一行。池袋駅東口から徒歩4分ほど、サンシャインシティのほど近くに三浦のハンバーグはある。2階にある店舗なので、この黄色い看板を見逃さないよう注意。
今回は13時過ぎに伺ったが、それでもお店は満員!店頭で10分ほど待つことになった。店頭にはメニューがずらっと掲示されているので待ち時間でチェックしておこう。
実はこのメニュー決めがめちゃくちゃ悩むのだ……。なぜなら、決めなくてはならないことがたくさんあるから。筆者のような優柔不断人間には「10分」の待ち時間がありがたいとすら思える。
決断しなくてはならないことの1つめが注文するメニュー、2つめがハンバーグのグラム数、3つめがハンバーグソース、4つめがセット内容(ライスやみそ汁を付けるかどうか)。あとはオプションとして、トッピングやサラダ、ドリンクといった追加をするかどうか……ここまで自分好みにオーダーできるのは悩ましいけどうれしい。
【1つめ:メニュー】平日11~15時のランチメニューをご覧いただきたいのだが、「ハンバーグランチ」がライス(大盛り可)とみそ汁付きで500円(税込)。えっおかしい。メガ盛りハンバーグ「三浦スペシャル」を取材に来たのに、思わず記事のテーマがブレそうになるほど安い。
ランチ以外のメニューは写真に収めそびれたので(すみません)、こちらから確認してください。
【2つめ:グラム数】ランチメニューは全部120gなのだが、物足りない人は通常メニューでお好きなグラム数を指定してほしい。
【3つめ:ハンバーグソース】こ、こんなにあるなんて…!これは通常メニューなのだが、ランチ限定「イタリアントマト」なんかもあるので、お昼は選択肢が増えてしまう。
フクちゃんはわりと決断力のあるタイプのようで、「ガーリックしょうゆ!……あ、でもこの後打ち合わせだ……ねぎ旨塩にしよう」となんだかんだと7秒くらいで決断していた。そう、フクちゃんは周りに気をつかえる大人なのだ。
というわけで、フクちゃんは「三浦スペシャル+ねぎ旨塩ソース」(ライスはなし)、筆者は「ハンバーグランチ(ライスとみそ汁付き)+イタリアントマトソース」、もう1名の取材同行者は「基本のハンバーグ(400g)+てりやきソース+ライス」を注文。ちなみに、「三浦スペシャル」はメニューには書いていないのだが、店員さんに聞くと注文できる。
大人はリスクをとらない
さて、フクちゃんだがハンバーグのみでライスを注文しなかった。ずいぶんと弱気である。言い分を聞いてみると「そりゃあご飯も食べたいけど、今日は様子をみて注文します。もういい大人なので、リスク管理くらいちゃんとできなきゃね!」(ドヤ顔)とのことだ。
料理を待っている間、店内を見渡してみる。客層はスーツを着たビジネスマンから高校生まで様々だ。男性が多いかと思いきや、女性客もわりと多い。「絶対野球部だわ」と思われる高校生2人組も三浦スペシャルを注文していた。もちろん、彼らは「ライス大盛」付き。
ここで、フクちゃんは勝手に彼らの注文を分析し始める。
フク「いやー、あれはね、戦略ミスですよ。いくら底なしの胃袋を持つ高校球児といえど、ハンバーグ1kgにライス大盛りはちょっと自分を過信してるよね(笑)。僕はね、大人として先を見据えて行動しているんです。後先考えずにライスを注文するなんて愚かな行為はしないわけですよ」
……なんでこんな余裕ぶっていて、かつ上から目線なのか全くわからない(自分がライスを頼まなかったことを正当化したいだけかもしれない)。
あと筆者がこの高校球児だったら「ほっといてくれ」って思ってる。
▲卓上にはソース(揚げ物にかける用)、食塩、お酢がある。酢はガーリックしょうゆ、和風おろし、ねぎ旨塩ソースにかけるとさっぱりいただけるそうです。
ホールケーキのような全貌
注文があってからハンバーグを成形しているようで、焼きあがるのは少し時間がかかります。肉の焼けるジュワ~っという音とニオイに囲まれてフクちゃんの気持ちも盛り上がってきたようだ。
フク「昨日はスーパー銭湯に行って体整えてきたんです。やっぱり絶対今日は勝てる。もうお腹ペコペコなのでハンバーグ食べたいです!」
お風呂と食欲の関係についてはあまりよくわからないが、大好物のハンバーグを1kgも食べられるとあって相当テンションが上がってきているのはよく伝わってくる。
……と、ここで「お待たせしました!」の声が!
\ ドドン /
アッツアツの鉄板にのっかって「三浦スペシャル」(税込2080円)が登場……!これ、思ったよりデカいし、身長が高い。最下段は400g、1段目と2段目は300gのハンバーグだそう。
並べた写真を見てみよう。左から120g、400g、1kgである。
遠近法仕事しろw
真上からのショットはこちら↓。120gのハンバーグがお子様サイズに見える。三浦スペシャル、たぶん赤子の頭の大きさくらいの体積ある。
おさらいしておくと、左はイタリアントマトソース、真ん中はてりやきソース、右はねぎ旨塩ソースがかかっている。
フクちゃんはというと、「ゆ、夢のよう……!」と目をキラキラと輝かせている。
さっそくフォークを入れると……
おわかりいただけただろうか……もはや肉汁プールである。冗談でなく、「あ、ほんとにハンバーグって飲めるんだ」って思った瞬間。
完全にはしゃいでいるフクちゃんは「ホットケーキみたいですね!ホットケーキの食べ方にします!これ全部食べていいんだ!うわぁい!」「こんなに大きくカットして食べて良いなんて、最高に幸せです!」と豪快に切り分けていく。
ほんとにホールケーキみたいだな。
ご飯が進むハンバーグに初めて出会った
ハンバーグを食べた瞬間のフクちゃんの顔が忘れられない。「うっまぁ……」と一言つぶやき、目を見開いたと思ったら細めて、黙り込んでしまった。そして「口のなかでも肉汁が洪水ですよ……このハンバーグめちゃくちゃ美味しいじゃないですか……」との感想を残す。もう1名の同行者も「すっげぇ~!肉汁~!」とはしゃいでいて、成人男性2人を少年に戻してしまうハンバーグってすごいなと心底思った。
……ただ、筆者も自分のハンバーグランチ(イタリアントマトソース)を食べてみてたしかに驚いた。
120gとスペシャルに比べたらだいぶ小ぶりではあるが、それでも切り分けたときに肉汁がじゅわ~っとあふれてくる。トマトソースはちょっぴり甘酸っぱくて女性から人気を集めそうな味。ちなみに「チーズトッピングすればよかった」っていう後悔しかしていないので、今度お店に行く人は参考にしてほしい。
で、食べてみて気づいたのだが、このハンバーグ、とにかくめちゃくちゃご飯が進むのだ。ご飯が進むハンバーグってジャンルがあったのか!と感心してしまうほどご飯によく合う。ハンバーグ自体の味付けがしっかりしているせいだろうか。でも、トマトソースもやたらとご飯に合う。ご飯にかけて食べたいトマトソースがこの世に存在するなんて!にしてもこれ、何入ってんだろ……そんなことを考えてじっくり味わっていたので、フクちゃんが食べている写真が全然撮れていなかった。取材を終えて、この記事を書きながら反省しているが、全部ハンバーグが美味しいせいなので許してほしい。
▲フクちゃん、気づいたら半分制覇。ずーっとケーキ切りで食べ進んでいた。半分食べても残り500gという事実に震える。
さて、ここで「すみませーん、ご飯おかわりください」の声が聞こえた。声の主は先ほどの高校球児。三浦スペシャルにご飯大盛、さらにご飯おかわりときた。ギョッとした。店員さんも「大丈夫?食べられる……?」と心配して声をかけるレベルだ。高校生の胃袋スゴすぎないか?止まることを知らぬ食欲ってフレーズが勝手に頭に浮かんだ。
しかし、驚きつつも納得していた。だってご飯に合うもん、このハンバーグ。当のフクちゃんも「ご飯、合うだろうな……」と小声でつぶやいていたのだが、「ライス追加しますか?」と提案したら「いえ、大丈夫です」とはねつけられた。何で意地はってんだろ。
ご飯こそないものの、フクちゃんはどんどん食べ進む。とにかくペースが早いので、本当に歯を使わないで飲んでいるのかもしれない。来年の健康診断が今から心配になってしまう。
いよいよ最後の1ピース……!
完食後のドヤ顔である。
まとめ
というわけで、今回も無事に完食してしまった。フクちゃんいわく「あんなに美味しいハンバーグを贅沢食いできて幸せでした……ていうか、炭水化物1kgに比べると肉1kgなんて余裕ですよ!」とのことだ(秋葉原「肉汁麺ススム」のときは真反対のことを言っていたのだが、そっと心にしまっておく)。ちなみに「ほ、本当はご飯もいけたんですけどね?ほら、この後ミーティングだし。今度来たときは絶対ご飯も頼みます」だそうで。
なお、ご飯をおかわりしていた高校球児も途中苦しそうではあったが完食。あんな細い体のどこに肉1kgとご飯が収納されたのだろう、と不思議で仕方ない。
今回は三浦スペシャルを中心にレポートしたが、一度あのハンバーグを食べてみると、13時過ぎてもお客さんが絶えない理由がよくわかる。とにかくウマい。
池袋だけでなく御茶ノ水、渋谷にも店舗があるので昼でも夜でも一度訪れてみることをオススメする。……ライスの注文もお忘れなく!