こんにちは！
最近は昼ご飯が1食じゃ足りず、友人とのランチの後にこっそりもう1軒行っている大食いグルメライターの猫田です。
突然ですが、あなたは大食いですか？ YESと答えたあなた、その食いっぷりに自信はありますか？
大食いと自称する人にはさまざまなタイプがあると思います。「味よりとにかくデカ盛りが好き（秋葉原に多い）」「私食べます！と公言しているが全然普通のレベル（女子に多い）」「美味しいものならいくらでも入るグルメな金持ち（銀座に多い）」・・・。
そこで大食いを自称する人に、ぜひ試してほしいチャレンジメニューがあります。！それがこの「磐梯山」の餃子の大食い。男性は100個を1時間、女性は50個を30分で完食したら無料というものです。
チャレンジメニューにしてはハードルが低いと思いませんか？ あくまでも持論ですが、これをクリアできるかどうかで、自分の満腹中枢が正常か否が分かると思うのです。実はまだ私自身チャレンジしたことがありません。挑む前から成功する予感はしていますが、腕試し程度にトライしてみることにしました。
50個完食無料へいざ出撃！
お店はJR総武線両国駅前、横綱横丁にあります。年季の入った外観です。昭和39年創業、当時はこことは違う場所で営業し、他にも店舗がありましたが、現在はこの場所1軒のみだそうです。
もちろん店名の冠にもある通り、餃子の美味しさはお墨付き。1皿5個420円で、常連は「1枚、2枚」とオーダーします。だいたいの人は「2枚とビール」がデフォのようです。バンダイラーメンなどもあり、セットがないので少し割高感はありますが、平日はお得なランチセットも用意しています。
チャレンジ餃子はなんと創業時から実施しているそうです。なんでも、1号店が時津風部屋の真ん前にあったため、「お金のない若い相撲取りにいっぱい食べて欲しい」という想いから始まったそうです。泣けますね。
■チャレジ餃子のルール
- 男性は100個1時間、女性は50個30分で完食できれば無料
- 失敗したら実費（男性8,400円、女性4,200円）を支払い、餃子は持ち帰りできる
- 途中でトイレなど席を立ってはいけない
- 餃子がテーブルに運ばれてからタイマースタート。最後は餃子を飲み込んでからタイマーストップ
- 3日ぐらい前までに要予約。ただし金曜など繁忙日は基本的に実施していない
- 成功者は色紙を書く羽目になる（拒否してもよい）
いざ！「チャレンジ餃子お願いします！」とオーダー
チャレンジ餃子をオーダーすると、店主が鉄鍋で一気に餃子を焼いてくれます。50個（10皿）一度に全部出してくれるので、熱々を食べ続けなくてもいいのが助かります。これもチャレンジにしてはゆるい条件です。
大きな鉄鍋に行儀よく餃子が並べられます。ラードをまわしかけ、ジュ〜ッと音を立てて香ばしく蒸し焼きに。ひっくり返さないので、火加減が決め手です。下が焦げすぎず、かつ耳の部分も火が通るようにムラなく焼きます。
焼き上がった餃子が次々とカウンターに並べられます。お店は店長の父上が創業し、家族経営でしたが、現在は店主と母上、昔からのスタッフさんで切り盛りされています。
圧巻！50個の餃子
実に美しいですね。ですが、ぶったまげるほどの量ではありません。私がよく行く餃子食べ放題ランチの「大上海」でも、普通にこのくらいは食べているかもしれません。
バリッと焼かれた皮。これぞ「ザ・餃子！」です。たまに羽根つきもあり、ちょっとテンションが上がります。サイズはさほどビッグではないので、まさかの2個食いもできそうです。
「成功する秘訣はありますか？」と店主に聞くと、
- 水を飲む人もいるが飲まない人もいる
- 成功する人は、最初から最後まで同じペースでもくもくと食べ続ける。最初に飛ばす人は最後ペースダウンして敗退しがち
- 男性も女性も、痩せている人の成功率が高い
これもよく聞く大食いあるあるです。おいしそうな餃子を前に、早く食べまくりたくてしょうがありません。タイマーをスタートしてもらいます。
一人餃子フェス開幕じゃー！
タイマーはお店の人が押してくれます。さあ、30分の餃子フェスのゴングが鳴り響きます。まずはタレをつけずに餃子を味わってみます。
皮は特注とのことで、具は挽き肉、白菜、キャベツ、玉ネギ、ニラ、ニンニク、ショウガなど超オーソドックス。ラードでこんがり焼かれた皮のバリッと固めの歯応え、そしてジューシーな肉とシャキシャキ野菜の旨みの洪水！ 嗚呼ビールが欲しい！
タレは醤油、酢、ラー油とこれもオーソドックス。はじめはラー油なしで食べ進めます。チャレンジじゃなくても箸が止まりません。50個じゃ足りないかも・・・とうっすら焦りさえ覚えます。
5個なんてつきだし程度
あっちゅう間に5個完食、1分半ほどで1枚アガリ。普通のお客さんは2枚で足りているのでしょうか？なぜ皆さんそんなに小食なのでしょうね。
約4分半で3皿完食
4分27秒で3皿が片付いてしまいました。やばい・・・このままいくとあっさり50個完食できること間違いなしです。面白くもなんともないレポートになってしまう恐怖が頭をもたげます。
大食いに刺激は足を引っ張る
さてここで問題が起こります。それは、「飽きる」という想定通りの事態。そう、この時のために最初はラー油なしでぶっ飛ばしてきたのです。味変で刺激を与え、再スタートを切ります。
ラー油入りのタレで食べたところ、まさかのラー油の辛さが若干邪魔になり、ややペースが落ちてしまいました。ラー油作戦失敗です。大食いに刺激は足を引っ張るということを学びました。
7分10秒で5皿完食
確かに全くペースは落ちません。一応、水やお茶は飲まずにかっ喰らってきましたが、余裕があるのでお茶も口に含み、喉を潤したりしてみます。
残すところあと1皿
とはいえ、まったく苦もなく餃子の皿がどんどん空になっていきます。残すところあと4個、時間は16分30秒もあります。天変地異が起きない限り、このまま順調に食べ終わることでしょう。
ラスト1個になってしまった
ラスト1個！実に名残惜しいです。ふと周囲を見回すと、なぜか近所の住人らしき人が遠巻きに見守っていました。一瞬箸が止まります。たまたま用事で来店したようですが、「あらーよく食べられるわねえ」と呆れたような賞賛のような会話が聞こえてきます。ちょっと恥ずかしい気分です。カウンターにいた男性客も、テーブルの餃子の数に驚いて二度見していました。こうして私はますます結婚から遠のいていくのでしょう。
やばい、完食してしまった！
予想通りまったく苦もなく食べ終わってしまいました。喉を餃子が通ったのを確認し、タイマーストップ。14'44という数字です。つまり15分16秒で食べたということですね。この試合を終えた瞬間思ったこと。それは、
足りない・・・。
満腹感からいうと普段の昼ご飯より少ないくらいです。ライスもなく餃子オンリーなので、さほど重量はないのでしょう。
店主に「このタイムは早い方ですか」と聞くと、言いづらそうに「わりと普通です」と返されてしまいました。ちょっとガッカリしてしまいましたが、自分の大食いが自称ではなかったことが実証できたのは何よりです。
ちなみに色紙も書かされましたが、ここで公開するのも忍びない駄作なので、お店に行った時に見てみてください。ちなみに三宅智子さんは19分で150個を完食したそうです。
帰る前に相当迷いました。
「アブラメンを食べるか、恥ずかしいのでやめとくか」
まだまだお腹は余裕があるので、もう一食いきたかったのですが・・・ここは潔く店を去りました。
ちなみに餃子50個（女性）の成功率は7割、100個（男性）は3割だそうです。何とまあ、大食い女子に有難いチャレンジなのでしょう！
自信がある人は女性でも餃子100個（30分）に挑戦できるそうなので、次はそちらにしようと固く心に誓ったのでした。
最後に懺悔します。
店を出た後にやはり空腹（？）が我慢できず、他の店で豚骨ラーメン（替え玉付き）を食べてしまいました！磐梯山さんスンマセン！
オマケ：写真は別の日に食べた磐梯山のトンコツラーメン。わりとあっさりしていて、臭みがなく野菜たっぷりでヘルシーです。
紹介したお店
ぎょうざ会館 磐梯山
TEL：03-3634-0456
※掲載された情報は、取材時点のものであり、変更されている可能性があります。
プロフィール
猫田しげる
デカ盛りと食べ放題を求めて津々浦々。おいしいものもおいしくないものも大好きです。
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